東京大学のアルバート・アイラー 東大ジャズ講義録・キーワード編 文春文庫

菊地成孔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167753542
ISBN 10 : 4167753545
フォーマット
出版社
発行年月
2009年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,438p

内容詳細

ジャズを語るには絶対に欠かせないはずのキーワード、「ブルース」、「ダンス」、「即興」、「音楽理論」。この4つを、大友良英ほか各分野の権威全4名をゲストに迎えて集中講義。東大ジャズ史講義も後期に突入、あなたの「ジャズ」の見方は音を立てて高速で拡大する!菊地・大谷コンビの歴史と今後を語る文庫版あとがき対談も収録。

目次 : 第1章 二〇〇四年一〇月講義「ブルース」(ブルース(1)二〇世紀の統合不全者―ブルース・ミュージックの特異性について/ ブルース(2)『喪失』を引き受ける方法―「二〇世紀の最初から表現はもう引用とコラージュだった。」ゲスト:飯野友幸(上智大学教授、米文学者))/ 第2章 二〇〇四年一一月講義「ダンス」(ダンス(1)舞踏会からインターロックまで―ヨーロッパ/アジア/アフリカのダンス・スタイルと、アメリカ・ポピュラー音楽におけるダンスの歴史/ ダンス(2)クラブ・カルチャーと『ジャズ』―「ジャズとは象徴であり、ファンタジーである。」ゲスト:野田努(remix編集長、音楽批評家))/ 第3章 二〇〇四年一二月講義「即興」(即興(1)時間を超えること、時間と共にあること―『即興』という巨大な概念を巡る音楽的試論/ 即興(2)即興演奏を巡る質疑応答―「ベイリーの場合は再生器械が変わってもやっぱり同じ演奏だって認識できるから、この違いは大きいかもしれない。」ゲスト:大友良英(ミュージシャン))/ 第4章 二〇〇五年一月講義「カウンター/ポスト・バークリー」(カウンター/ポスト・バークリー(1)理論の確立と、それに対するカウンター&ポスト・ムーヴメントについて―バークリー・メソッド、LCC、ラング・メソッド/ カウンター/ポスト・バークリー(2)ラング・メソッドについて―「濱瀬元彦氏による講義」ゲスト:濱瀬元彦((株)ラング代表、ミュージシャン、作曲家))

【著者紹介】
菊地成孔 : 1963(昭和38)年、銚子市生まれ。音楽家、文筆家、音楽講師。85年にプロデビュー。デートコースペンタゴン・ロイヤルガーデン、SPANK HAPPYなどでジャズとダンス・ミュージックの境界を往還する活動を精力的に展開。現在は菊地成孔ダブ・セクステット、菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラールを主宰して活動中

大谷能生 : 1972(昭和47)年生まれ。批評家、音楽家。96年、音楽批評誌「Espresso」を立ち上げ、02年まで編集、執筆。日本のインディペンデントな音楽シーンに実践と批評の両面から深く関わる。菊地成孔とのコンビによる講義は02年、アテネ・フランセ映画美学校で始まり、東京大学教養学部(04年度、05年度)と慶應義塾大学(08年度)でも行なわれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • zirou1984 さん

    再読。個人的には歴史編より楽しめた。それは前者がジャズという枠内での通史というどこか閉じた面があるのに対して、本作ではブルース/ダンス/即興というキーワードをジャズに適用することで、その音楽性の概念をより広げ話題を各地の風習や伝統まで広げていこうとするその射程の違いによるものなのだろう。音楽生まれるところに文化有り。また下方倍音列の話は流石に難解だが虚数としての比喩は興味深かった。音楽と数学の関係性は思ったよりも近く、音律や音階に関して数学的に説明可能なほどである。理性と感性をフルに働かせて楽しめる一冊。

  • 田氏 さん

    ジャズ講義と言いつつかなり広義にとらえて、ダンスに即興に音楽理論に至るまで、もはや知識遊戯といってもいいトークを繰り広げた講義のあらまし。その前期講義にあたる歴史編と比べて、より掘り下げる面積が狭く、深くなっているに思う。特に第四章のカウンター/ポスト・バークリーメソッド云々は、楽器やってる身には興味深いけれど、一般教養としてはトゥーマッチな気がするので読み飛ばしていいのではないか。リディクロとか下方倍音列とか、これ教養学部の講義だよな…?東大の怪物相手にはこれくらいは専門でなく教養の範疇におさまるのか…

  • 緋莢 さん

    2004年に東京大学で行われた1年間の講義をまとめた本。こちらは後期です。ジャズを語る際に欠かせない「ブルース」、「ダンス」、「即興」、「音楽理論」の4つを、ゲストを迎えて講義しています。「ボーナス・トラック」によると講義が半期延びたという事なので、評判は良かったのでしょう。歴史編同様、内容を十分に理解できたとはいえず。 これは本の作りというより、自分の勉強不足のせいです。まだ読む段階まで至っていないという。歴史編同様、たいした感想書けず申し訳ないです。

  • NагΑ Насy さん

    消化不良。音楽を、即興やダンスと突き詰めていくと、あるいは歴史をたどっていくと、コミュニティーにおけるローカルな芸能の発生という感じのところに至って、芸能がうまれる場所は、祝祭や宗教にまつわる場だな、みたいなのは最近、折口信夫を読んでいたからというのもあるけれど、パターンとしては、日本の古代も、19世紀、20世紀のアメリカの黒人のコミュニティも同じものがみられるのは面白かった。ブルースの三行詩のコール&レスポンスやら。ジャズやブルースの面白いのはプリミティフなところを録音で辿れるということか。

  • caniTSUYO さん

    菊地成孔+大谷能生の東大ジャズ講義後期課程。後期は「ブルース」「ダンス」「即興」「音楽理論」というテーマを両氏とゲストスピーカーによる講義で構成。ジャズからテクノに連なるダンスミュージックは黒人やイギリス人の倒錯した憧憬がジャンルやシーンを作っていったというサーガは非常に面白かった。音楽理論については楽理知識がない故、ほぼ斜め読みだったが、濱瀬先生の世界認識と知識や学問に対する姿勢は熱いものがあった。しかし大学生の時にこんなエキサイティングな講義をやってたのだからモグラーとして参加したかったなぁ。

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菊地成孔

1963年生まれの音楽家/文筆家/大学講師。音楽家としてはソングライティング/アレンジ/バンドリーダー/プロデュースをこなすサキソフォン奏者/シンガー/キーボーディスト/ラッパーであり、文筆家としてはエッセイスト&批評家であり、映画やテレビの劇伴も多い

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