SACD 輸入盤

交響曲第8番『千人の交響曲』 ゲルギエフ&ロンドン響、他(2008 ライヴ)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
LSO0669
組み枚数
:
1
レーベル
:
フォーマット
:
SACD
その他
:
ライブ盤, ハイブリッド,輸入盤

商品説明

ゲルギエフ/マーラー・シリーズ第6弾
世界遺産セント・ポール大聖堂に轟く『千人の交響曲』


ゲルギエフ&LSOのマーラー・シリーズ第6弾は、2008年7月におこなわれた『千人の交響曲』ライヴ。その祝祭的な内容と実演でのプロジェクト締め括りにふさわしく、会場には、1675年から18世紀初頭にかけて建設され、300年以上の歴史を数えるセント・ポール大聖堂が選ばれています。
 セント・ポール大聖堂は、残響控えめの本拠バービカンとは大きく異なる音響環境。LSOによるマーラーの第8番の録音には、1959年のロイヤル・アルバート・ホールでのホーレンシュタイン盤や、1966年のウォルサムストウ・アッセンブリ・ホールにおけるバーンスタイン盤などがありましたが、マーラーがスコアに書き込んだ『エコーつきのコーラス』が、はからずも成立し得るという特別な状況は、演奏面にもさまざまな影響を及ぼしているように思われます。そのコーラスにはいつもの強力な手兵ロンドン・シンフォニー・コーラスと並んで、遠くワシントンDCからもよく訓練されたアンサンブルを迎え、これにエルサム・カレッジの精鋭児童合唱も参加。ソリストも、前作第2番につづいてマリインスキー劇場のメンバーを含め、8人のうち7人までロシア勢で固めるという、まさに万全の態勢で臨んでいることが窺えます。
 これまでゲルギエフのマーラーといえば、バービカンの残響が短いこともあってか、時に過度とも云える急速なテンポ設定にそのユニークな傾向が表れていましたが、この第8番でのゲルギエフは、大聖堂の残響が長いこともあり、基本的には通常以上に緩やかなテンポを採択、急激に音楽を駆り立てる場面との鮮やかなコントラストを生み出して、スリリングな効果を挙げることに成功しています。
 ゲーテの『ファウスト』最終場面を題材にした第2部では、常々オペラを共につくりあげている気心知れた歌手陣との起伏に富んだ音楽構築がドラマティックな成果に見事に結実。合唱が主役となるラテン語の第1部でも、各パートが濃い表現で歌われることにより対位法的な部分でも迫力満点、音楽にメリハリを与えて雄大壮麗な音楽がさらに生かされることとなっています。
 作曲者自らの指揮による第8交響曲世界初演が『ミュンヘン博覧会1910』と題された音楽祭のハイライトとして催されたのが1910年のこと。ほぼ一世紀の時を経て、ちょうど同じように、「シティ・オブ・ロンドン・フェスティバル2008」のメイン・イベントとして、熱狂的興奮に包まれたゲルギエフ&LSOのライヴ。鳴り物入りでチケットも早々に完売したことや、全2回の公演が異例の大成功を収めたことも符合して、どこか運命的な巡り合わせさえ感じさせるものとなっています。



【収録情報】
マーラー:交響曲第8番変ホ長調『千人の交響曲』
 ヴィクトリヤ・ヤーストレボワ(S T 罪深き女)
 アイリッシュ・タイナン(S U 贖罪の女)
 リュドミラ・ドゥディーノワ(S V 栄光の聖母)
 リリ・パーシキヴィ(Ms T サマリアの女)
 ズラータ・ブルィチェワ(Ms U エジプトのマリア)
 セルゲイ・セミシクール(T マリア崇拝の博士)
 アレクセイ・マルコフ(Br 法悦の神父)
 エフゲニー・ニキティン(Bs 瞑想の神父)
 エルサム・カレッジ合唱団
 ワシントン・コーラル・アーツ・ソサエティ
 ロンドン交響合唱団
 ロンドン交響楽団
 ワレリー・ゲルギエフ(指揮)

 録音時期:2008年7月9,10日(デジタル)
 録音場所:ロンドン、セント・ポール大聖堂(ライヴ)
 プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
 エンジニア:ニール・ハッチンソン、ジョナサン・ストークス

 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND (5.0ch.)

収録曲   

  • 01. Part 1. Hymnus: Veni, creator spiritus. 1. Veni, creator spiritus
  • 02. Part 1. Hymnus: Veni, creator spiritus. 2. Imple superna gratia
  • 03. Part 1. Hymnus: Veni, creator spiritus. 3. Infirma nostri corporis
  • 04. Part 1. Hymnus: Veni, creator spiritus. 4. Accende lumen sensibus
  • 05. Part 1. Hymnus: Veni, creator spiritus. 5. Veni, creator spiritus
  • 06. Part 1. Hymnus: Veni, creator spiritus. 6. Gloria Patri Domino
  • 07. Part 2. Final Scene from Goethe's Faust. 1. Poco adagio
  • 08. Part 2. Final Scene from Goethe's Faust. 2. Ewiger Wonnerbrand
  • 09. Part 2. Final Scene from Goethe's Faust. 3. Wie Felsenabgrund mir zu Fテシテ歹n
  • 10. Part 2. Final Scene from Goethe's Faust. 4. Gerettet ist das edle Glied
  • 11. Part 2. Final Scene from Goethe's Faust. 5. Uns bleibt ein Erdenrest
  • 12. Part 2. Final Scene from Goethe's Faust. 6. Hテカchste Herrscherin der Welt!
  • 13. Part 2. Final Scene from Goethe's Faust. 7. Dir, der Unberテシhrbaren
  • 14. Part 2. Final Scene from Goethe's Faust. 8. Bei der Liebe, die den Fテシテ歹n
  • 15. Part 2. Final Scene from Goethe's Faust. 9. Neige, neige, du Ohnegleiche
  • 16. Part 2. Final Scene from Goethe's Faust. 10. Komm! Hebe dich zu hテカhern Sphテ、ren!
  • 17. Part 2. Final Scene from Goethe's Faust. 11. Blikket auf
  • 18. Part 2. Final Scene from Goethe's Faust. 12. Alles Vergテ、ngliche

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演奏が素晴らしいのに録音がいまいち良くな...

投稿日:2010/12/22 (水)

演奏が素晴らしいのに録音がいまいち良くないのが残念。再録を望みたい

松ちゃん さん | 東京都 | 不明

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Muliti-ch層を聴いています。 非常に迫力...

投稿日:2010/11/04 (木)

Muliti-ch層を聴いています。 非常に迫力があって、私は こういう演奏を気に入っています。 確かに残響が多いホールだと思いますが、それが悪いとは思いません。

響 さん | 東京都 | 不明

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これは正直よろしくないなあ〜。フェドセー...

投稿日:2010/10/03 (日)

これは正直よろしくないなあ〜。フェドセーエフもそうでしたが、意味不明のテンポの揺れが目立ち、オーケストラはなんだかおっかなびっくり演奏している感じで充分に乗り切れておりません。きちっとテンポ=流れが定まれば、演奏者は安心して能力を発揮できるのに、「オレの出番?」「このテンポでいい?」とか迷いながらだとためらっちゃいますやね。声楽陣もさっぱり感心しません。テノールは変な声だし、女声も音程悪いし。合唱は特別感想はないけれど、特にいいとも言えませんやね。録音は問題あり。というよりも、そもそもホールだな。残響残りまくりの洞窟のようで、これで快速テンポで演奏したら音響混濁間違いなし。チェリビダッケのお説はごもっとも。録音スタッフの能力の問題ではなく、こういう場所でこういう演奏をされたらいい録音にはならない。そういうこと。総じて、このディスク、不出来であります!ゲルギエフのマーラー、今回も失望です。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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