ウィリアム・モリス

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ユートピアだより 中公クラシックス

ウィリアム・モリス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121600660
ISBN 10 : 4121600665
フォーマット
出版社
発行年月
2004年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
18cm,392p

内容詳細

自然はその美をほしいままにし、労働は喜びで、強制される教育はなく、議会も裁判所もない社会…。詩人、工芸家、政治思想家モリスが、その生涯の経験のすべてを結晶させた名作。

【著者紹介】
モリス : 1834〜96。イギリスの詩人、工芸家、思想家。ロンドン近郊の裕福な実業家の家に生まれる。オックスフォード大学エクセター・カレッジに学ぶ。はじめ画家を志すが、やがて工芸家に転向。知人たちと語らって商会を設立、壁面装飾、ステンド・グラス、家具、タイル、染織、金工のいっさいと取り組む。産業革命がもたらした機械の時代を嫌悪し、手仕事と共同作業による、労働と工芸品の質に変革が必要なことを主張した。日本でも台頭期の社会主義運動や柳宗悦の民芸運動などにつよい影響を及ぼした

五島茂 : 1900年(明治33年)、東京生まれ。東京帝国大学経済学部卒。西洋経済史を専攻、ロバート・オーエンを研究。東京外国語大学、明治大学、亜細亜大学教授などを歴任。美代子夫人とともに歌人としても知られる。2003年逝去

飯塚一郎 : 1923年(大正12年)、静岡市生まれ。同志社大学経済学部卒。経済学史、経済思想史を専攻。山梨大学教授を務めた。1986年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • まふ さん

    図案等多岐にわたる分野で成功し、マルクス主義を信奉した著者によるユートピア物語(原題:News from Nowhere)。テムズ河周遊の旅行中にいつの間にか200年後の理想郷に上陸してその住民に理想郷の仕組みや成り立ちなどを聞き込み豊かな気持になる、だが、それは一夜の夢であった、というハナシ。そこでは人々は無条件の性善説に立っており、法律も、政治も外交も存在不要という「大甘の」理想郷であり、およそ現実味に欠ける。が、文学書としてみれば目にカドを立てるほどのこともなかろう、というところか。G1000。

  • 松本直哉 さん

    エンゲルスが歴史を遡って家族・国家・私有財産のない世界を描き出したのと逆に、モリスは数世紀後の未来にそれを描く。もはや政治は必要でなく、国会議事堂は肥料置き場に、労働者のデモの血の流れたトラファルガー広場は花咲く庭園に。醜悪な工場も煤だらけの地下鉄も教育も貨幣も牢獄も婚姻もなく、人々は健康で幸福な様子で喜びをもって労働する、その未来図を荒唐無稽と嗤うのはたやすいが、描写の迫真性がモリスの人間への信頼を物語る。エンゲルス、モリス共に初めて日本語訳を手掛けたのは堺利彦。日本の社会主義者の同時代への炯眼をみる

  • 壱萬弐仟縁 さん

    第15章「共産主義社会には労働意欲を促すものが欠けているという問題について」(166ページ〜)で、ハモンド老人が「創造という報酬」ということばを投げかける。みんな、労働していさえすれば、いくら怠けても、まじめにしていても、報酬が同じ。これは、公務員の賃金制度に妥当するもので、能力主義や成果主義の時代には合わないのは明白。しかし、創造の意味するところは、実に意味深であって、独自に創造する独創であればその価値はなおさら高く、一緒に社会をつくる、という意味では、何人も創造の主体であり、市民の成果物なのだ。

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ウィリアム・モリス

1834‐96年。イギリス・ヴィクトリア朝期の詩人・工芸家・社会主義運動家。民衆文化を基盤とした、総合芸術としての装飾という考えをつらぬき、その実践をひとつの運動として展開した。モリス商会での壁紙や織物の筆頭デザイナーとして、理想の書物をめざした活版印刷工房ケルムスコット・プレスの創設者として、また

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