命売ります ちくま文庫

三島由紀夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480033727
ISBN 10 : 4480033726
フォーマット
出版社
発行年月
1998年02月
日本
追加情報
:
15cm,269p

内容詳細

自殺に失敗し、「命売ります。お好きな目的にお使い下さい」という突飛な広告を出した男のもとに、現われたのは?
【解説: 種村季弘 】

目覚めたのは病院だった、まだ生きていた。必要とも思えない命、これを売ろうと新聞広告に出したところ…。危険な目にあううちに、ふいに恐怖の念におそわれた。死にたくない―。三島の考える命とは。

三島 由紀夫
ミシマ ユキオ
(1925-1970)本名平岡公威。東京四谷生まれ。学習院中等科在学中、〈三島由紀夫〉のペンネームで「花ざかりの森」を書き、早熟の才をうたわれる。東大法科を経て大蔵省に入るが、まもなく退職。『仮面の告白』によって文壇の地位を確立。以後、『愛の渇き』『金閣寺』『潮騒』『憂国』『豊饒の海』など、次々話題作を発表、たえずジャーナリズムの渦中にあった。ちくま文庫に『三島由紀夫レター教室』『反貞女大学』『命売ります』『私の遍歴時代』『文化防衛論』などがある

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三島由紀夫作品の中では、とても読みやすい...

投稿日:2021/04/24 (土)

三島由紀夫作品の中では、とても読みやすい作品だと思います。序盤から独自の世界観に没入できて、とても面白い内容だと思いました。是非おすすめしたい作品です。

みやこ さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    数ある三島作品の中でも、本書が最も通俗的、かつ軽い筆致。自殺に失敗したので「命売ります」の広告を出す主人公、羽仁男もそうだが、他の登場人物も、かなりに荒唐無稽だ。吸血鬼は登場するし、国際犯罪組織も暗躍する。いずれも、およそ他の三島作品には見られないものだ。読み物として楽しめなくはないが、三島に特有のシニシズムやニヒリズム、あるいは微細な心理の綾といったものは、ここにはない。死を前提として生のあり様を模索するというのは『葉隠』の発想に他ならないが、ここでは、それもパロディ以上のものではない。

  • 馨 さん

    面白かったです!テンポが良くて途中で止めようにも続きが気になって止めづらい為一気にラストまで読みました。最初の客からすべてが繋がった時、さすが三島由紀夫は巧いなぁと思いました。

  • 鉄之助 さん

    三島が割腹自殺してから、今年の11月25日がちょうど50年。死の2年前、43歳の彼が「死」をどのようにとらえていたかを探りたくて、この本を読んだ。読もうとする新聞の活字がみんなゴキブリになってしまう→「むしょうに死にたくなってしまったのである。」という主人公。「命売ります」との新聞広告を出したら、次々とハードボイルド調の事件に巻き込まれて行く。異色の三島作品だった。「自分は精魂をつくして死に急いだ」(まるで2年後の三島自身を象徴するかのよう)主人公と、決して死に急がない一組の夫婦との対比が面白かった。

  • forest rise field さん

    前半と後半で主人公の命に対する気持ちの変わりようがすごいと思った。前半は面白くするすると読めたが、後半はハラハラドキドキと読んでる方も気の持ち方が変わった。取っ付きにくいと思っていた三島由紀夫作品だが、案外読みやすかった。

  • だんぼ さん

    いきたいという欲が すべてものごとを複雑怪奇にみせてしまうんです

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人物・団体紹介

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三島由紀夫

1925年、東京生まれ。本名、平岡公威(きみたけ)。16歳で「花ざかり」を発表し、天稟を注目される。1947年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務した後、執筆生活に入る。1949年、『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。主な著書に、1954年『潮騒』(新潮社文学賞)、1956年『金閣寺』(読売文

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