アダムズ、ジョン(1947-)

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DVD 輸入盤

歌劇『ドクター・アトミック』全曲 セラーズ演出、レネス&ネーデルラント・フィル、フィンリー、リヴェラ、他(2007 ステレオ)(2DVD)

アダムズ、ジョン(1947-)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OA0998D
組み枚数
:
2
レーベル
:
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明

ネーデルラント・オペラ2007
ジョン・アダムズ:『ドクター・アトミック』

原子爆弾誕生を描いた衝撃のオペラ
なぜ人類はこんな恐ろしいものを作り出したのか―
メトロポリタン歌劇場での上演も予定!

作曲家ジョン・アダムズと演出家ピーター・セラーズの「問題作コンビ」による、原子爆弾誕生の物語。「原爆の父」ロバート・オッペンハイマーと仲間たちの科学への情熱、そして政治の介入と倫理との葛藤を描きます。公開された軍関係文書や手紙などを中心にセラーズが再構成した台本、アダムズのドラマティックな音楽、核融合を表すバレエが舞台を彩り、2005年のサンフランシスコ・オペラでの初演は大きなショックを観客に与えました。
 緊迫のうちに人類最初の核実験、トリニティ計画は無事に終了。そして静寂のなか、「水ヲクダサイ」と日本語の朗読が響き渡る、衝撃のオペラです。

・ジョン・アダムズ:歌劇『ドクター・アトミック』全曲
 ロバート・オッペンハイマー:ジェラルド・フィンリー
 キティ・オッペンハイマー:ジェシカ・リヴェラ
 レズリー・グローヴス准将:エリック・オーウェンズ
 エドワード・テラー:リチャード・ポール・フィンク
 ジャック・ハバード:ジェームズ・マッダレーナ
 ロバート・ウィルソン:トーマス・グレン
 ジェームス・ノーラン大佐:ジェイ・ハンター・モリス
 パスクァリータ:エレン・ラビナー
 ブッシュ副官:リュート・ファン・アイク
 ネーデルラント・オペラ合唱団
 ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:ローレンス・レネス
 演出・脚本:ピーター・セラーズ
 美術・装置:エイドリアン・ローベル
 衣裳:ドゥーニャ・ラミコーヴァ
 照明:ジェームズ・F・インガルス
 振付:ルシンダ・チャイルズ
 音響:マーク・グレイ
 2007年6月7,25,29日、ネーデルラント・オペラ(アムステルダム音楽劇場)におけるライヴ収録

 収録時間:全プログラム230分(本編170分)
 画面:カラー、16:9
 音声:リニアPCM48kHz/16bitステレオ、DTS 5.1chサラウンド
 字幕:英・仏・独・西・伊・蘭
 NTSC
 Region All

収録曲   

ディスク   1

  • 01. ジョン・アダムズ:歌劇『ドクター・アトミック』全曲

ディスク   2

  • 01. ジョン・アダムズ:歌劇『ドクター・アトミック』全曲

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原爆の父、オッペンハイマーを主人公とした...

投稿日:2010/11/07 (日)

原爆の父、オッペンハイマーを主人公とした問題作。歌詞やセリフは実際の関係者の手記等に基づいたもので、かなりリアルに原爆実験前夜当時の模様が描かれている。音楽的には演劇性が重視されており、セリフに無理やり歌をつけた部分が多く、少々疑問が残る。しかしながら、一方でオペラアリア的なシーンも所々にあるため、難解な部類には入らない。 第1幕 序曲 ノイジーな出だしはいかにも現代音楽風だ。そこに爆撃機のエンジン音やノスタルジックなラジオの歌が重なって行く。その後重量級の重々しい主題が奏され、これから起こりうる悲劇を提示する。 第1場。研究所。第1曲は人々による合唱だ。核爆弾を正当化する歌が軽快で狂気に満ちた旋律にのせて歌われる。続くオッペンハイマー(バリトン)とテラー(バス)を中心としたやり取りはかなり演劇性が強い。開発に突き進むオッペンハイマーと反対派の緊迫した情景の中でも、バリトンによる原爆投下目標を淡々と読み上げるシーンは、まるで何かにとりつかれたように悪魔的に表現されており、かなり印象的だ。 第2場。自宅での夫婦のシーン。ソプラノ(妻)が入るため、かなりオペラらしくなる。主人公もやはり一人の人間なのだ。しかしながら、妻の狂気に満ちた反戦の歌もむなしく、事態はブレーキなど全く無いかのように突き進んでゆく。 第3場。実験前夜。悪天候の中、着々と準備が進んでゆく。気象学者を脅してでも任務を全うしようとする将軍がアイロニカルだ。ただひたすらに慌ただしく暴力的なリズムは、雨による被爆の恐怖に怯え足並みがそろわない人々の心理を見事に表している。相変わらず歌ともいえないセリフが続く中、ラストのオッペンハイマーによるアリアが心を打つ。悪魔に心を売った苦悩が神への告白と言う形で歌われるのだが、音楽も悲劇的かつロマンチックで、客席の控えめなブラボーも納得の出来映えだ。ここでオペラを終わりにしてもいいくらいだ。 第2幕。第1場。自宅で待つ妻のシーン。舞台には妻と家政婦(メゾソプラノ)と子供たちが登場する。このシーンは脅かされる人々の日常の象徴として第2幕全体にオーバーラップして登場する。 第2場。実験場。雷雨という悪天候の中、鉄塔に爆弾が設置される。人類初の実験に様々な憶測が飛び交い人々の不安を煽る。ここで歌われるメゾ・ソプラノの深い祈りの歌が心を打つ。音域的にはおそらく最低音だろう。 雨は天の恵みか、それとも死の恐怖か。人々の絶叫をよそに、ついに実施が決断される。 第3場。カウントダウン第1部。ここでは恐怖のあまり錯乱するオッペンハイマーの幻覚が主要なテーマになっている。紙の上の計算がついに実行に移される時が来た。その破壊力など誰一人知る由も無い。 第4場。カウントダウン第2部。ついにカウントダウンが始まる。天気は晴れ渡り、あたりに不気味な静けさがただよう。

いわごろう さん | 東京都 | 不明

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