ショスタコーヴィチ(1906-1975)

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交響曲第10番 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ&ベルリン・ドイツ交響楽団

ショスタコーヴィチ(1906-1975)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SSS0076
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
ライブ盤,輸入盤

商品説明


ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
スクロヴァチェフスキ&ベルリン・ドイツ響
こういう優秀オケで聴きたかった!
2003年5月ライヴ・デジタル録音


巨匠スクロヴァチェフスキが、近年客演を繰返すドイツの名門ベルリン・ドイツ響(旧西ベルリン放送響)の優秀さを存分に活かし、稀に見る緊張感を孕んだ強烈な演奏の登場です。スクロヴァチェフスキは、当曲をマンチェスターのハレ管弦楽団とも録音しておりますが、オーケストラの能力には如何ともし難い部分があったのは事実です。

 スクロヴァチェフスキは、オーケストラに対し非常に要求の厳しい指揮者であり、その指示命令を完璧にこなすには、相当の技量を持ったオーケストラでないと上手くいかないことは、ファンなら良く知るところと言えましょう。ムラヴィンスキーを想起させる辛口でキリリと引締った快速テンポが採用され、変幻自在な棒さばきにドイツ響が見事に反応する様子は魔術のようです。音量の強弱、大小のコントラストの強さは、凄絶を極めます。英語、日本語、ドイツ語のライナーノート付。(東武トレーディング)

【収録情報】
● ショスタコーヴィチ:交響曲第10番ホ短調 op.93
 ベルリン・ドイツ交響楽団
 スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)

 録音時期:2003年5月4日
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音方式:デジタル(ライヴ)

【スクロヴァチェフスキ・プロフィール】
スクロヴァチェフスキは1923年ポーランドのルヴフの生まれ。ピアノとヴァイオリンを4歳から弾き始め、7歳のときにはオーケストラのための音楽を作曲、11歳でピアノ・リサイタルを開催、13歳のときにはベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を弾き振りするなど早くから才能を示していましたが、1941年、ドイツ軍による無差別爆撃によって自宅の壁が崩れ、その際の負傷がもとでピアニスト活動を断念することになります。 第二次世界大戦後の1946年、クラクフ音楽院を卒業すると、ブ
ロツワフ・フィルハーモニーの指揮者となり、以後、1949年にはカトヴィツェ・フィル、1954年クラクフ・フィル、1956年ワルシャワ国立フィルと、ポーランド国内でキャリアを重ねますが、1956年、ローマのサンタ・チェチーリア国際指揮者コンクールに優勝して国外の活動が増え、1958年には、アメリカに渡って各地のオーケストラを指揮、1960年にはミネアポリス交響楽団(現ミネソタ管弦楽団)の音楽監督に就任します。
その後、1983年にイギリスのハレ管弦楽団首席指揮者となり、1994年にはザールブリュッケン放送交響楽団(現ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団)の首席客演指揮者、2007年には読売日本交響楽団常任指揮者に就任しています。

【ブルックナーで人気指揮者に】
スクロヴァチェフスキの人気が日本で急速に高まったのは、1995年にリリースが開始された一連のブルックナーの交響曲のシリーズでした。このブルックナーでの大成功を受け、ベートーヴェン、シューマン、ブラームスと交響曲全集を完成、その間、バルトークのオケコンやベルリオーズの幻想交響曲、ショパンのピアノ協奏曲集、スクロヴァチェフスキの自作の録音もおこなっていますが、今回のボックスはそれらも含めたすべての録音を集めたものとなっています。
 なお、人気のきっかけとなったブルックナーの交響曲シリーズは、ドイツのアルテ・ノヴァ・レーベルがザールブリュッケン放送との共同制作で完成したものですが、その後、同レーベル代表取締役のディーター・エームス氏が、さらなる飛躍を求めて自身の名前をつけたレーベル「エームス・クラシックス」を興したため、現在はエームス・クラシックスからのリリースとなっています。

【スクロヴァチェフスキのスタイル】
スクロヴァチェフスキの演奏スタイルは、手の込んだ内声部や対位法的な面白さなど楽曲の情報を漏れなく克明に聴かせようとするもので、ときに細かな部分まで工夫を凝らして仕上げられたオーケストラの響きは常に明晰で聴きとりやすく、音楽の流れも抑揚がしっかりとついた語り口のうまいものとなっているのが特徴。
 特に、ザールブリュッケン放送交響楽団を指揮した録音では、ホールや録音のせいもあってかそうした傾向が強いものが多く、ブルックナーとベートーヴェンの交響曲全集、バルトークの管弦楽のための協奏曲などでは非常に解像度の高い演奏を聴かせてきました。
 その後、2007年にザールブリュッケン放送交響楽団は、カイザースラウテルン南西ドイツ放送交響楽団を吸収合併し、名称を「ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団(縮めてドイツ放送フィル)」とし、シューマンとブラームスの交響曲全集を録音しています。(HMV)

収録曲   

  • 01. 交響曲第10番ホ短調 作品93 - 第1楽章 Moderato
  • 02. 第2楽章 Allegro
  • 03. 第3楽章 Allegretto
  • 04. 第4楽章 Andante-allegro

総合評価

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ミスターSがなぜこんなにこの国で尊敬を集...

投稿日:2015/01/31 (土)

ミスターSがなぜこんなにこの国で尊敬を集めるのか?彼は弱いチームを鍛え上げ、勝利に導く監督のような指揮者です。だから我々はよく聞くオケから「こんな音が、こんな音楽が奏でられるなんて!」と感激するのです。我々はクラーク博士から始まりオシムまで、実力を伸ばしてくれる外国人指導者を尊敬しています。ミスターSもその系列に入る方でありましょう。そのミスターSが、基本的技術を教えなくてもヴィヴィッドな反応をするオケを振って自らの音楽を表現したのがこの演奏。この曲の暗号性や叙情性がミスターの特質とマッチするので、クリアかつダイナミックレンジが広い名演です。第一楽章の展開部クライマックスでのクレッシェンドの凄さなど、技量の高いオケならではであり、ミスターが「してやったり」とニンマリしているようです。技術の高いオケを振った時のミスターも凄い。ベルリンフィルとのブルックナーはどういう演奏だったのでしょうか?そして、名古屋の方々はベンゲルを忘れないでしょうし、我々もミスターを忘れません。

てつ さん | 東京都 | 不明

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 ブルックナーやベートーヴェンよりも、ス...

投稿日:2013/01/11 (金)

 ブルックナーやベートーヴェンよりも、スクロヴァチェフスキ指揮のディスクでは、これが一番好きである。曲の良さ、録音の良さ、オーケストラのうまさ、そしてスクロヴァチェフスキの解釈の巧みさ、全てがよい。この曲のディスクでは、私はザンデルリングやバルシャイより好きである。(ムラヴィンスキーとならば、録音のよいこちらか、より演奏に凄みがあるムラヴィンスキーかで迷うが)

remarkable さん | 新潟県 | 不明

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これは良い。オケが巧い。

投稿日:2011/06/20 (月)

これは良い。オケが巧い。

メルロ さん | 兵庫県 | 不明

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ショスタコーヴィチ(1906-1975)

「わたしの交響曲は墓碑である」という“証言”の中の言葉によって象徴されるショスタコーヴィチの音楽と生涯への価値観の変質は、今もって盛んな議論と研究、演奏解釈によって再認識過程の最中にあるとも言えますが、作品によってはすでに演奏年数も75年に及び、伝統と新たな解釈の対照がごく自然におこなわれてきているとも言えそうです。 圧政と戦争の象徴でもあったソビエト共産主義社会の中に生き、そして逝ったショスタコ

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