ゴルトベルク変奏曲　グレン・グールド（p)　モンサンジョン監督

「ゴルトベルク変奏曲：グールド・プレイズ・バッハ」(DVD)
日本語字幕つき！

The Goldberg Variations:From Glenn Gould plays Bachと名付けられたこの名高い映像作品は、グールド2度目のゴルトベルク変奏曲レコーディングを撮影したもので、その独創的な音楽づくりに執拗に迫った映像が大絶賛されました。イントロダクションとグールドへのインタビューのあと、ゴルトベルク変奏曲の全曲が、CDと同じく切れ目なく通しで演奏されています。
　今回登場する国内盤DVDには、イントロダクションとインタビューに日本語字幕が付くので、グールドのトークにも興味のある方には朗報となっています。
　極端に低い椅子を用い、片手だけで演奏している箇所では、もう一方の手はまるで「指揮」をしているかのように動かすなど、グールドのユニークな奏法を克明に記録、うなり声さえ隠さない自由自在な演奏ぶりの背後にある、一瞬のスキも感じさせない厳しくコントロールされたアプローチの凄みを伝える映像は実にスリリング。20世紀を代表する知性派と評されたこのピアニストの秘密をのぞき込んでいるかのような気さえしてきます。
　監督は、クラシック音楽のドキュメンタリー・フィルム制作で名高いブリュノ・モンサンジョン。ヴァイオリニストでもあるモンサンジョンは、フランスにおけるグールド紹介の第一人者として知られ、グールド関連の著作もあります。
　この「ゴルトベルク変奏曲」はモンサンジョンの代表作とされる傑作で、映像作家として大きな注目を集めるきっかけとなった出世作でもあります。モンサンジョンには他に、フィッシャー＝ディースカウやオイストラフ、リヒテル、ヴァレリー・ソコロフ、グリゴリー・ソコロフ、アルバン・ベルク四重奏団、アンデルシェフスキ、メニューインなどを扱った映像作品がありますが、もう一本のグールド作品「錬金術師」もグールド・ファンなら見逃せないところです。

【本編収録内容】
・イントロダクション
　CHAPTER 01：（音声：英語、4分13秒）

・グールドへのインタビュー
　CHAPTER 02：（音声：英語、2分17秒）

・J.S.バッハ：ゴルトベルク変奏曲 BWV.988（演奏時間：50分31秒）
　CHAPTER 03：アリア（2分53秒）
　CHAPTER 04：第1変奏（1分10秒）
　CHAPTER 05：第2変奏（0分49秒）
　CHAPTER 06：第3変奏（1分30秒）
　CHAPTER 07：第4変奏（0分50秒）
　CHAPTER 08：第5変奏（0分35秒）
　CHAPTER 09：第6変奏（0分40秒）
　CHAPTER 10：第7変奏（1分18秒）
　CHAPTER 11：第8変奏（0分52秒）
　CHAPTER 12：第9変奏（0分59秒）
　CHAPTER 13：第10変奏（1分03秒）
　CHAPTER 14：第11変奏（0分53秒）
　CHAPTER 15：第12変奏（1分36秒）
　CHAPTER 16：第13変奏（2分38秒）
　CHAPTER 17：第14変奏（1分03秒）
　CHAPTER 18：第15変奏（5分02秒）
　CHAPTER 19：第16変奏（1分38秒）
　CHAPTER 20：第17変奏（0分53秒）
　CHAPTER 21：第18変奏（1分03秒）
　CHAPTER 22：第19変奏（1分03秒）
　CHAPTER 23：第20変奏（0分50秒）
　CHAPTER 24：第21変奏（2分12秒）
　CHAPTER 25：第22変奏（1分03秒）
　CHAPTER 26：第23変奏（0分58秒）
　CHAPTER 27：第24変奏（1分41秒）
　CHAPTER 28：第25変奏（6分01秒）
　CHAPTER 29：第26変奏（0分51秒）
　CHAPTER 30：第27変奏（1分21秒）
　CHAPTER 31：第28変奏（1分04秒）
　CHAPTER 32：第29変奏（1分01秒）
　CHAPTER 33：第30変奏（1分30秒）
　CHAPTER 34：アリア、エンド・クレジット（4分45秒）

　グレン・グールド（p）

　収録：1981年4-5月　ニューヨーク、コロムビア30番街スタジオ

　監督：ブリュノ・モンサンジョン

【ボーナス映像収録内容】
・About Glenn Gould
　インタビュー映像「バッハをピアノで弾く理由」（音声：英語、1分57秒）
　バイオグラフィ（文字情報、12ページ）
　ソニーへのバッハ録音ディスコグラフィ（文字情報、17ページ）
　写真集（モノクロ、3点）
　WEB LINK TO GLENN GOULD WEB SITE（コンピュータでの視聴時のみ作動）

・Gould and The Goldberg Variations
　1981年録音のアメリカ盤初出LPライナーノート（文字情報、8ページ）
　当映像のアメリカ初出VIDEOライナーノート（文字情報、9ページ）
　1955年録音のアメリカ初出LPライナーノート（文字情報、15ページ）

・Behind The Scenes
　写真集（モノクロ、4点）
　ブリュノ・モンサンジョンのバイオグラフィ（文字情報、1ページ）
　コロムビア30番街スタジオの歴史（文字情報、7ページ）

・About J.S.Bach
　バイオグラフィ（文字情報、11ページ）
　バッハの家計図（文字情報、1ページ）

　総収録時間：60分27秒（本編：58分30秒、特典インタビュー：1分57秒）
　画面：カラー、スタンダード（4:3）
　音声：PCMステレオ、ドルビーデジタル2.0
　NTSC