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HMV レビュー
XRCD24 RCA トスカニーニ・オリジナル・エディション(5)
ムソルグスキー:展覧会の絵、フランク:プシュケとエロス
オリジナル・マスター使用により、尋常ならざる臨場感と鮮明度を得てよみがえる
ワンポイント収録による『展覧会の絵』名録音!
トスカニーニは、ラヴェルにオーケストラ編曲を依頼したクーセヴィツキーの独占演奏権が切れた直後の1930年に初めて『展覧会の絵』を取り上げています(ニューヨーク・フィル)。NBC響とは4回演奏し、その最後の演奏会の2日後にRCAによるセッションが組まれて収録されたのが当盤の演奏(同日にはJMM24XR06 の『ハイドン変奏曲』が収録されています)。いわばトスカニーニの『展覧会の絵』についての総決算といえるでしょう。
トスカニーニ自身、このラヴェル編曲版を『オーケストラ編曲における偉大な論文の一つ』と高く評価しており、強靭なカンタービレを基本に、随所にNBC響の名手たちのソロを活かしつつ、熱く盛り上げていく手腕はトスカニーニならでは。また、おそらくムソルグスキーのオリジナル版に順じてラヴェルのオーケストレーションを変更している箇所(『ザムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ』の結びなど)、あるいはトスカニーニ独自の変更(『キエフの大門』の練習番号[116]以降[117]までの金管パートを弦パートに移す)が見られる点も興味深いところです。
トスカニーニの1951年以降のRCA録音の多くは、指揮者の頭上約5メートルの位置につるされたコンデンサー・マイク1本によるワンポイント収録で、細部のパートまで明晰に収録しながらも直接音を主体にしたバランスによる名録音が多いのですが、この『展覧会の絵』はその中でも特に優れたものの一つ。ラヴェルの多彩なオーケストレーションを余すところなく捉えたこの録音は、発売当初、オーディオ装置のデモンストレーションにも多用されるなど優秀録音として知られていたものです。
カップリングは、初出LP通り、フランクのオーケストラ曲の中でも最も官能的な響きで知られる佳品『プシュケとエロス』。NBC響時代には2回取り上げており、その2回目の演奏会の2日後にRCAによるセッションで収録、同日にはワーグナー『トリスタンとイゾルデ』前奏曲と『愛の死』が収録されています。
今回の復刻に当たっては、これまでのXRCD24の原則通り、最もオリジナルなアナログ・マスターテープにさかのぼり、細心の注意を払ってマスタリングを敢行。それにより、リビングステレオ・シリーズでRCAの録音黄金時代を築き上げたリチャード・モアとルイス・レイトンの名コンビが捉えたトスカニーニ=NBC交響楽団の輝かしく豊潤なサウンドが、前代未聞の明晰さと色彩感を伴って瑞々しくよみがえっています。特に『展覧会の絵』は、過去の3度にわたるCD化(RCCD1009=1984年、602872RG, BVCC5156=1991年[全集版]、74321594842, BVCC38100-01=1999年[2for1シリーズ])においても聴くことのできなかった、オリジナル・マスターの圧倒的な鮮明度(特に高音域の輝かしさ)がXRCD24化によってよみがえり、カーネギー・ホールの空気感(残響感)までをもが瑞々しく再現されています。(BMG)
・ムソルグスキー/ラヴェル編:組曲『展覧会の絵』
録音:1952年1月7日(モノラル)
・フランク: 『プシュケとエロス』(交響詩『プシュケ』より第4曲)
録音:1953年1月26日(モノラル)
NBC交響楽団
アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
録音場所:ニューヨーク、カーネギー・ホール
オリジナル・プロデューサー:リチャード・モア
オリジナル・レコーディング・エンジニア:ルイス・レイトン
リマスタリング・エンジニア:杉本一家(JVCマスタリング・センター)
マスターテープ・トランスファー:アンドレアス・マイヤー(ニューヨーク・ソニー・スタジオ)
LP初出:LM-1838 (September 1954) 国内LP初出:LS-2035 (December 1955)
JVC K2 24 BIT REMSTERING/MONO
解説:浅里公三、ハリー・ゴールドスミス、ジョン・W・フリーマン、岡本稔ほか
ユーザー同時購入商品
曲目リスト
XRCD24 RCA TOSCANINI ORIGINAL EDISION (5)
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1Mussorgsky: Pictures at an Exhibition
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2Franck: Psych et Eros
商品ユーザーレビュー
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くれんぺら〜 | 東京 | 不明 | 2008年11月08日
展覧会の絵が音の生々しさもあって、とても面白くスリリングに聴く事が出来た。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ルパン4世 | 浜松 | 不明 | 2008年11月06日
このシリーズは間違いなくトスカニーニ・ルネサンスだ。「展覧会の絵」の何という録音の良さ、そして演奏の威厳であろう。素晴らしいとしか言い様が無い。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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鯖太郎 | 大阪 | 不明 | 2008年04月02日
私も、『展覧会の絵』の米オリジナルLP(LM-1838)を持っているので、同趣向で申し訳ないが、自分の最もいい装置(ちなみに、スピーカーは、Rogers L3/5A。高価なものではないが、惚れこんでしまっている。)で、連続試聴してみた。困った。全く困った。私の愚耳 には、音量、サーフィスノイズを別にすると、全く同じ演奏に聴こえる。驚愕。ようやくここまで来たのか、という思いと、50年間も一体何やっていたんだ、という思い。二つ我にあり。演奏と、音の素晴らしさについては、もはや、私が口をつぐ必要はないだろう。名盤。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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