ヤナーチェク：グラゴル・ミサ、Ｒ．シュトラウス：『町人貴族』　テンシュテット＆ロンドン・フィル（ステレオ）

テンシュテット＆LPOによる壮絶ライヴ
グラゴル・ミサと『町人貴族』

BBC LEGENDS第５弾のヤナーチェクとシュトラウスは、ともにセッション録音をおこなっていない注目の選曲です。
　東独時代の1970年代前半にテンシュテットは、『利口な女狐の物語』組曲やタラス・ブーリバ、オペラ『イェヌーファ』の上演などヤナーチェクを積極的に取り上げています。
　当85年のほかに91年にも再演しているグラゴル・ミサは、モラヴィア民謡を基調としたむせび泣くような響きが独特の魅力。ここでは全身全霊を傾ける巨匠のもと、同じヤナーチェクのシンフォニエッタでも圧倒的だったブラスに加え、独唱、合唱もすべての音が絶叫するような音楽は恐るべき迫力です。
　カップリングは、リヒャルト・シュトラウスの『町人貴族』。モーツァルトのようとも評される典雅な古典の様式によった当作品からは、ユーモラスで軽妙な味わいと艶美を紡ぐあたりに巨匠の手腕が光ります。魂の巨匠テンシュテットを味わいつくす一枚がまた加わりました。（キングインターナショナル）

�@ヤナーチェク：グラゴル・ミサ
�AR.シュトラウス：組曲『町人貴族』Op.60
　シーラ・アームストロング（S）
　アメリル・ガンソン（A）
　ロバート・ティアー（T）
　ウィリアム・シメル（Bs）
　ロンドン・フィルハーモニック合唱団
　ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
　クラウス・テンシュテット（指）
　録音時期：�@1985年5月12日(ステレオ)　�A1986年5月4日(ステレオ)
　録音場所：ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール（ライヴ）