CD 輸入盤

交響曲第1番、他 ヴァント&ミュンヘン・フィル

ブラームス(1833-1897)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
PH06044
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
ライブ盤,輸入盤

商品説明

ドイツ《Profil》レーベル
=ギュンター・ヴァント・エディション=

ヴァント&ミュンヘン・フィル
揺るぎない巨匠の演奏スタイル
ブラームス&ベートーヴェン第1番ライヴ

信頼の厚かった音楽評論家ヴォルフガング・ザイフェルト氏の監修のもと、巨匠の偉大な足跡をたどる壮大な企画、Profilのギュンター・ヴァント・エディション。そのなかでもひときわ注目を集めているのが、晩年に行われた一連のミュンヘン・フィルとのライヴです。ブルックナー、シューベルトに続き、このたび登場するのはレパートリーの重要な一角をなすとされるドイツ音楽の本流ベートーヴェンとブラームス。
 ヴァントの芸風の特徴は厳しく引き締まった造形美。「強いて云うなら新古典主義的」(音楽評論家許光俊氏)。そのせいかブラームスの第1番では、たとえば指揮者によっては、よりいっそう重々しく開始されることの多い第1楽章の冒頭のテンポ設定もいたって颯爽として速め。またフィナーレのコーダも大げさなドラマづくりは一切なし。手兵北ドイツ放送響とのこした2度の全集中の録音(82年、96年ライヴ)と比べても様式上の変化はほとんどみられません。むろん、こうしたことが可能なのも自らの納得ゆくまでリハーサルを要求できるオケ以外はけっして振らなかった頑固一徹な巨匠と、それにこたえられるオケとの関係性あってこそ。
甘さゼロ。ロマンを排した辛口のブラームスですが、やはりミュンヘンというオケのサウンドカラーの違いからくる魅力ゆえでしょうか。これまでのものにはなかったいくつもの新たな発見があることも確かです。
 そして、こちらも北ドイツ放送響との2種(86年、97年ライヴ)の録音が知られるベートーヴェン。ここには昨今ベートーヴェン演奏で主流となったピリオド・アプローチの面影はもちろんありません。それでも湧き上がる生命力と、出てくる音楽の気高さ、豊かさに心が動かないかたはいないはず。
 心底のファンが口を揃えて絶賛するヴァントとミュンヘン・フィルの顔合わせによるブラームスとベートーヴェン。聴いて違いのわかる人のためにある大人の音楽とでも呼ぶべき、巨匠孤高の境地を確かめることができるまたとない内容となっています。

@ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
Aベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調Op.21
 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
 ギュンター・ヴァント(指)
 録音時期:@1997年2月18日A1994年2月4日
 録音場所:ミュンヘン、ガスタイク(ライヴ)

【参考データ:タイミング表】
=ブラームス第1番=
・ミュンヘン・フィル(1997年ライヴ)
T.13:57+U.9:29+V.4:59+W.16:56=45:21[実測値]
・北ドイツ放送SO.(1996年4月21、22、23日ライヴ)
T.13:35+U.9:31+V.4:56+W.16:55=44:57
・北ドイツ放送SO.(1982年)
T.13:10+U.8:48+V.4:51+W.16:34=43:23

=ベートーヴェン第1番=
・ミュンヘン・フィル(1994年ライヴ)
T.8:47+U.6:40+V.3:49+W.5:51=25:07[実測値]
・北ドイツ放送SO.(1997年12月7−9日ライヴ)
T.9:04+U.6:35+V.3:51+W.5:54=25:24
・北ドイツ放送SO.(1986年)
T.8:40+U.8:28+V.3:29+W.5:49=26:26

収録曲   

  • 01. 1. Un poco sostenuto
  • 02. 2. Andante sostenuto
  • 03. 3. Un poco allegretto e grazioso
  • 04. 4. Adagio - Pi andante - Allegro non troppo, ma con brio
  • 05. 1. Adagio molto - Allegro con brio
  • 06. 2. Andante cantabile con moto
  • 07. 3. Menuetto. Allegro molto e vivace
  • 08. 4. Adagio - Allegro molto e vivace

総合評価

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きりりと引き締まった造形。完璧なアンサン...

投稿日:2010/12/20 (月)

きりりと引き締まった造形。完璧なアンサンブルと音のバランス。揺るぎのない厳格さを持ったフレージング。こうしたヴァントの特長である堅固な建造物のような曲作りは健在ながら、ミュンヘンフィルのの柔軟性とライヴの高揚が程良い隠し味となり、より広汎なリスナーを惹きつけるべき稀有な名演となっている。ひとつの演奏の系譜における頂点を極めた演奏と思う。

盤捨印 さん | 東京都 | 不明

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1997年MPOライブ録音(ヴァント85歳の頃)の...

投稿日:2010/08/24 (火)

1997年MPOライブ録音(ヴァント85歳の頃)の交響曲第1番、速い出だしテンポでも第1楽章タイムトータルは14’02で平均並み。この出だしは非常&非情な厳しさが丸出し、この曲の今日通常の第一印象からは異なりマニア向け盤?展開部が少しゆったり目というのが良く言えば武骨、取りようによってはダルく聴こえるかも・・・?結局冒頭の仕掛けの割には緊迫感は抑制気味。私はこの演奏では第2楽章(9’33)が引き締まっていて気に入りました。第3楽章(4’59)、途中曲想入れ替わりの処がそう劇的ではなく自然なソフト感で進められこれはこれで納得。最終楽章(17’36拍手込み)でも先のソフト感が意外と効果的、あの主テーマも気負いはありません。ただ独特のテンポの揺らぎは時として流れを読めない迷いに陥りがちになりました。なお、NDRとの二種(1982年(タイム@13’16A8’54B4’51C16’45)、1996年(同@13’36A9’31B4’56C16’56))収録もあり何れも演奏方向は変わらず若干1982年分はタイム短め?ただ例えば第1楽章のテンポの採り方は所謂ドラマチック仕上げからすると流れがギクシャクしやはり緩やかな処でダレた印象も持つ方も?いずれにしてもヴァントの厳しい「愛想・迎合なし」に尽きるのでしょう。この偉大な交響曲を何通りも聴き慣れた方には素晴らしい切り口となるであろう演奏なのでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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ブラームス。1楽章の序奏について。基本的...

投稿日:2007/12/22 (土)

ブラームス。1楽章の序奏について。基本的な解釈は、全集(新旧2種)と同様。ティンパニの速いリズムに乗せて音楽が進む、というもの。それ以降も、特に弦が流麗で美しい。いい演奏だと思う。 ベートーヴェン。ヴァントの1番は初めて聴いた。強弱、テンポの揺らし方、ともにこの曲にマッチしていると思う。これも好演。

ARAARA さん | 北海道 | 不明

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人物・団体紹介

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ブラームス(1833-1897)

1833年:北ドイツのハンブルクでヨハネス・ブラームス誕生。 1843年:演奏会にピアニストとして出演。作曲家、ピアニストのマルクスゼンに師事。 1852年:ピアノ・ソナタ第2番が完成。 1853年:ピアノ・ソナタ第1番、ピアノ・ソナタ第3番が完成。 1854年:ピアノ三重奏曲第1番、シューマンの主題による変奏曲が完成。

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