Brutal Youth (Expanded & Remastered)

久々のアトラクションズとの共演となる1994年度作。あのニック・ロウもゲストで全面参加。冒頭”ポニー・ストリート”や、”20％記憶喪失”では疾走感とブイブイ鳴るベースも印象的な荒々しい音色が飛び出し、オルタナっぽさすらたたえた”カインダー・マーダー”、ゾンビーズをちょっと思わす冒頭メロから”コステロ節全開の”サルキー・ガール”、鍵盤の音色も美しいポップ曲”ロンドンの〜”と、全体的にエッジの立った音質ながら多彩に迫る。テーマ的にはジャケットに映る幼少期のコステロにも象徴される「若さ」だが、この演奏は円熟した者にしか出せない味。プロデュースはミッチェル・フルーム。時期的にニルヴァーナやペイヴメントといったオルタナ勢の隆盛、ロス・ロボス『コロッサル〜』辺りとカブる共時性を持ったサウンドともいえる。

買い直し必至の､コステロおまけディスク付き再発シリーズ！'94年作､滅茶苦茶にかっこいいロック･ナンバーM1を筆頭に､ハード･ポップな名曲M2、3、9､現在のコステロに繋がっていく原点とも言える美メロ･チューンM4、6、10(←特に名曲！)など､バラエティに富み､しかもちょっと狂気な世界が楽しめるロッキンな1枚！そしてボーナス･ディスクですが､まずM3と15！これとM2は､レコーディングに先駆けて3人だけで録られたホームレコーディングものらしい｡オリジナルよりイイかも!?くらいの､シンプルで美しいデモです｡よりソリッドな出来のM8も鳥肌！シングルB面や､アルバムに漏れた曲も多数収録で､涙！