歌劇『フィデリオ』全曲　クレンペラー&コヴェントガーデン(1961ライヴ） 　

遂に現実の物となるクレンペラーの「フィデリオ」幻の第１夜。完全初出！

TESTAMENTホームページ上に出現し、はや幾年。これほどリリースに時間がかかったアイテムは他に例を見ません。
　それだけTESTAMENT側の思い入れも強く、丁寧に丁寧に仕上げられてのリリースとなります。
　なにがどうすごいのか、羅列すればきりがありませんが、まず、この盤が完全初出となる点にご注目ください。

　クレンペラーの「フィデリオ」は、その絶対的価値のため、海賊盤としても流通していましたが、それは放送された別の日のものでした（3月7日）。初日独特の緊張感も加わったこの第１夜の録音は誰の耳にも触れず、門外不出状態に長くあったのです。なにゆえ第１夜が放送されなかったのかは今となっては謎ですが、とうとうこの音楽が聴ける日がやってきます！

　1961年、モノラル録音ではありますが、当時のコヴェントガーデンのマホガニーの扉（今は付け替えられて安っぽくなってしまいました・・・）の趣までも伝わってきそうな、劇場の雰囲気を丸ごととじこめるような録音は、まさに文化遺産とさえいえるもの。

　その日その場にいたなんとも幸運な聴衆の興奮と感動をともに実感できるかのような盤に仕上がっています。

　そうした真価を十二分に味わって頂くために、採算度外視ともいえる充実のブックレットが添付となります。（IMS）



■ベートーヴェン：歌劇「フィデリオ」全曲

セーナ・ユリナッチ　（レオノーレ）
ジョン・ヴィッカーズ　（フロレスタン）
ハンス・ホッター　（ドン・ピツァロ）
ゴットロープ・フリック　（ロッコ）
エルジー・モリソン　（マルツェリーネ）
ジョン・ドブスン　（ヤキーノ）
フォーブス・ロビンスン（ドン・フェルナンド）
ジョゼフ・ウォード（第1の囚人）
ヴィクター・ゴドフリー（第1の囚人）


舞台裏トランペット：エルガー・ハワース

コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団＆合唱団
指揮：オットー・クレンペラー　　

録音：1961年、コヴェントガーデン王立歌劇場　（ライヴ、モノラル）