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HMV レビュー
新たに録音された第32番は、圧倒的な力強さと深い抒情を兼ね備えた超名演!
1992〜2003年デジタル録音。64ページ・ブックレット付き。第32番のほか、第1番・第2番・第3番は初登場となります。
ピアノ音楽マニアのあいだではきわめて評価の高いスティーヴン・コヴァセヴィチ。彼の演奏は堅固な構築性と、ダイナミックで確かな技巧に裏付けられた非常に高度なもので、どの作品でも、内的な必然性を実感させる克明な表現が深い感銘を与えてくれます。
その洞察力の深さは群を抜いており、現代ピアノの機能をフルに活用したソノリティの扱いの巧みさと美しさも見事と言うほかありません。
たとえば難曲『ハンマークラヴィーア・ソナタ』でも、コヴァセヴィチの演奏はたいへん意欲的で、テンポや性格表現のコントラストを明確に打ち出して、実に大きな効果を挙げています。
この全集は録音の良さでも際立っており、チクルス全体に共通のプロデューサー、ジョン・フレイザーのもと、エンジニアのマイク・ハッチ、マーク・ヴィガース、マイケル・シェディが見事な手腕を発揮しています。
・ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調op.2-1
(2003年1月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第2番イ長調op.2-2
(2003年1月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第3番ハ長調op.2-3
(2002年6月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調op.7
(1999年2月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第5番ハ短調op.10-1
(1998年6月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調op.10-2
(1998年6月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第7番ニ長調op.10-3
(1998年6月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第8番ハ短調op.13『悲愴』
(1997年5月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第9番ホ長調op.14-1
(1997年5月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第10番ト長調op.14-2
(1997年5月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調op.22
(1997年5月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第12番変イ長調op.26『葬送』
(1999年12月デジタル再録音)
・ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調op.27-1
(1999年12月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調op.27-2『月光』
(1999年12月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第15番ニ長調op.28『田園』
(1998年6月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第16番ト長調op.31-1
(1994年7月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第17番ニ短調op.31-2『テンペスト』
(1994年7月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調op.31-3
(1994年7月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第19番ト短調op.49-1
(1999年12月デジタル再録音)
・ピアノ・ソナタ第20番ト長調op.49-2
(1999年12月デジタル再録音)
・ピアノ・ソナタ第21番ハ長調op.53『ヴァルトシュタイン』
(1992年12月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調op.54
(1999年2月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調op.57『熱情』
(1999年2月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調op.78『テレーゼ』
(1992年12月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第25番ト長調op.79
(1999年2月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調op.81a『告別』
(2002年6月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第27番ホ短調op.90
(1992年11月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第28番イ長調op.101
(1992年11月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調op.106『ハンマークラヴィーア』
(2001年10月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第30番ホ長調op.109
(1994年12月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第31番変イ長調op.110
(1992年12月デジタル録音)
・ピアノ・ソナタ第32番ハ短調op.111
(2003年1月デジタル再録音)
・11のバガテルop.119
(2001年10月デジタル録音)
・6つのバガテルop.126
(2001年10月デジタル再録音)
スティーヴン・コヴァセヴィチ(P)
※再録音とはEMIでの2度目の録音という意味でPHILIPSは含みません
商品ユーザーレビュー
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arabandaluz | 山梨県 | 不明 | 2009年08月13日
この全集を最高位に置くリスナーはどのくらいいるだろうか?余り多くないと思えるのだが。最高位と思える仲間入りができたことを誇らしく思います。数多の全集でどれがいい?コワセヴィッチに決まってます。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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のんちゃんNJ | 東京都 | 不明 | 2009年06月09日
ベートーヴェンのピアノソナタ全集としては最高のものだと確信する。長い間、バックハウスを聞いてきたが、これでコヴァセヴィッチに鞍替え出来た。スタインウェイの見事な音色、落ち着いて、深彫りされた表現。大言壮語無く、かつテクは抜群、しかし、単なるピアニズムやテクに陥らず、現代ピアノの美しさとその表現力を満喫出来る。敢えて、言えば9番の表現にもう少しモーツァルト的な華やかさと翳り、21番のワルトシュタインにもう少しだけスピードを抑制した表現があれば、申し分なしだが、他の曲は絶賛に値する2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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もみぢ葉 | 福井県 | 不明 | 2008年05月02日
再投稿ご容赦下さい。今回手持ちCDのPソナタ全曲聴き比べをした結果、最多首位がコヴァセヴィチでした(14曲)。彼の演奏は、ベートーヴェンの曲を本当に自家薬籠中のものとしている感じで、豪壮極まる響、繊細この上ない表情付け等々、この人の手に掛かるとそれまで気付かなかった様々な表情が次々と表出されてきます。録音も超優秀で、これは本当に空前絶後の名全集盤ではないでしょうか。(ちなみに、特にお奨めなのが11,14,28,30,31番、録音は10,11,32番が特に優秀だと感じました)0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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