CD 輸入盤

『パルジファル』全曲 クナッパーツブッシュ&バイロイト、ヴィントガッセン、メードル、ロンドン、他(1951 モノラル)(4CD)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
222185
組み枚数
:
4
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

クナッパーツブッシュ / 「パルジファル」(全曲)
素晴らしい音質!
クナッパーツブッシュの超名演!

 破滅的な世界大戦が終結して6年の歳月が流れた1951年7月、フルトヴェングラーが指揮する「第9」により、ナチスドイツ時代の呪縛にあえいでいたバイロイト音楽祭が劇的に再開されました。
 フルトヴェングラーに代わって楽劇の指揮を取ったのは、共にバイロイトは初めてとなるカラヤン[マイスタージンガー、リング(CDはラインの黄金とワルキューレ第3幕、ジークフリートのみ)を指揮]とクナッパーツブッシュ[(リング(CDは神々のたそがれのみ)、パルシファル、マイスタージンガーを指揮]です。
 新時代の旗手としてスターへの階段を駆け上りつつあったカラヤンと、音楽を志して以来一貫してワーグナーを熱烈に賛美し、彼の作品上演のために身を捧げてきたクナッパーツブッシュ(卒業論文でパルシファルのクンドリーをテーマにするほど若いときからこの作品に傾倒していました)は鮮やかな対照を示します。そして、両者の創り出した音楽は、聖地に巡礼してきた、音に飢えたワグネリアンの胸裏に終生忘れることのない深い感銘を刻印しました。
 ヴィントガッセン(パルシファル)、メードル(クンドリー)、ヴェーバー(グルネマンツ)、ロンドン(アムフォルタス)、ウーデ(クリングゾール)といったワーグナー演奏史上に燦然と輝く名歌手達も、特別な公演ゆえ緊張感漲る歌唱で圧倒的な存在感を示して絶好調。 トータル4時間32分と、後年の録音に較べてかなりゆったりとしたテンポが採択されていますが、演奏は自在ながらも細部にまで神経の行き届いた高水準なもので、この長丁場の全てに渡って間然するところのないのはさすがとしか言いようがありません。
 後にワーグナーの使徒と謳われるジョン・カルショウ(&ケネス・ウィルキンスン)による録音は、50年余を経ていまだに輝きを放っています。
 ズシリと腹に響く低音の凄みから繊細な高音域まで、デッカならではの生々しいサウンドに捉えられており、「聖金曜日の音楽」など素晴らしく感動的。ルートヴィヒ・ヴェーバーの熱唱と、どこまでも高揚する崇高な音楽が見事なマッチングを見せた、クナとしても滅多にないほどすごい演奏をモノラルとしてはかなりの情報量で伝えてくれているのです。しかも続く「場面転換の音楽」での巨大なスケールと金管の迫力、低弦の凄みには言葉もありません。クナ好きなら一度は聴いておきたい優れたマスタリングだと言えるでしょう。NAXOS盤やTeldec盤との比較も非常に興味深いところです。

■ワーグナー:舞台神聖祝典劇『パルシファル』全曲
パルシファル:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
グルネマンツ:ルートヴィヒ・ヴェーバー
クンドリー:マルタ・メードル
アンフォルタス:ジョージ・ロンドン
ティトゥレル:アルノルド・ヴァン・ミル
クリングゾール:ヘルマン・ウーデ
第1の聖杯騎士:ヴァルター・フリッツ
第2の聖杯騎士:ヴェルナー・ファウルハーバー
第1の小姓:ハンナ・ルートヴィヒ
第2の小姓:エルフリーデ・ヴィルト
第3の小姓:ギュンター・バルダウフ
第4の小姓:ゲルハルト・シュトルツェ
花の乙女たち:ヒルデガルト・シュンマン
花の乙女たち:エリカ・ツィンマーマン
花の乙女たち:ハンナ・ルートヴィッヒ
花の乙女たち:ポーラ・ブリフカーン
花の乙女たち:マリア・ラコーン
花の乙女たち:エルフリーデ・ヴィルト
アルト独唱:ルート・ジーベルト
合唱:バイロイト祝祭合唱団
合唱指揮:ヴィルヘルム・ピッツ
管弦楽:バイロイト祝祭管弦楽団
指揮:ハンス・クナッパーツブッシュ
1951年7&8月、バイロイト祝祭劇場でのモノラル録音

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Modl, Martha - Parsifal (oper In 3 Akten) (gesamta
  • 02. 1. Prelude (1. Akt)
  • 03. He! Ho! Waldhueter Ihr
  • 04. Recht So! - Habt Dank! - Ein Wenig Rast
  • 05. Nicht Dank! Haha! Was Wird Es Helfen?
  • 06. O Wunder-wundervoller Heiliger Speer!
  • 07. Titurel, Der Fromme Held
  • 08. Weh! Weh!...hoho!
  • 09. Nun Sag! Nichts Weisst Du

ディスク   2

  • 01. Vom Bade Kehrt Der Konig Heim
  • 02. Verwandlungsmusik
  • 03. Nun Achte Wohl Und Lass Mich Seh'n
  • 04. Mein Sohn Amfortas, Bist Du Im Amt?
  • 05. Enthuellet Den Gral!
  • 06. Wein Und Brot Des Letzten Mahles
  • 07. Prelude (2. Akt)
  • 08. Die Zeit Ist Da
  • 09. Ach! Ach! Tiefe Nacht!

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総合評価

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クナは、戦後音楽祭が再開された51年から...

投稿日:2013/03/20 (水)

クナは、戦後音楽祭が再開された51年から64年まで毎年のようにバイロイトで演奏し、その録音も残っているが、その中でもこの51年の演奏が指揮も歌唱も白眉のものといわれている。後年のPhilipsのステレオライヴ盤よりかなりテンポが遅いが、好調時のクナらしい悪魔的な呪縛感や蠢く黒い情動のうねりが冴え、月並みながらさすがといわざるをえない。好不調の落差が大きく好悪の分かれるクナだが、真骨頂を知るには最適の名盤だ。LPで正規ルートで発売された音源だけに、モノラルでも十分に鑑賞に値する音質だ。

eroicka さん | 不明 | 不明

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まず何と言っても、歌手陣が素晴らしい。 ...

投稿日:2010/02/02 (火)

まず何と言っても、歌手陣が素晴らしい。 ウインドガッセンのパルシファルは、猛々しさとは程遠いものの、爽快な力強さがあります。彼の声を聴けば、「猛々しさ」がパルシファルの必須条件では無いことがよく判ると思います。ウェーバー独特の甘いバスもしびれます。個人的にはウェーバーとメードルの声に最も惹かれました。 購入時に最も心配だったのが(ダメな時はとことんダメな)クナッパーツブッシュ…。 全くの杞憂でした。他の方々もコメントされていましたが、(複数公演の切り貼りとは言え)最初から最後まで緊張感漲り聴くものを(ワーグナー独特の)音楽の波に飲み込んで離さない演奏を堪能できます。CD4枚モノですが、次のCDが早く聴きたいと思うほど、音楽の魅力に翻弄されます。 あとクナッパーツブッシュは実演に限る、ということを再認識しました。このCDでももちろん堪能できますが、彼独特の音楽の躍動感、クライマックスへの持ちこみ方等などが、彼のスタジオ録音では明らかに欠落しています(それでも、昨今の平凡な指揮者より良い場合も多いですが…)。 録音も秀逸です。モノラル・ステレオ云々なんて全く問題にならないと思います。

悪代官 さん | 東京都 | 不明

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 戦後バイロイトの始まりでありクナとヴィ...

投稿日:2008/09/25 (木)

 戦後バイロイトの始まりでありクナとヴィーラントとの共闘(?)の始まりでもある。  わたしはクナの「パルジファル」はすべての音源を聴いているが、この音楽が一番クナが緊張して弛緩なく音楽を造っていると感じる。たしかに、1962年の録音もバイロイトの御大のすばらしさがあるが、この演奏に漲る集中力の持続性は後年の音楽では「こなし」や演奏の部分的な気合いの入れようが違うし、1964年はあきらかに指揮者の体調が著しく悪化している印象を否めない。  

tama さん | Vancouver | 不明

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