CD 輸入盤

交響曲第2番『復活』 バーンスタイン&ロンドン響

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
5174942
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD

商品説明

バーンスタイン&ロンドン交響楽団/マーラー《復活》

3種が残されたバーンスタインの《復活》の録音中、このロンドン響との共演盤は2度目のレコーディングとなります。
 ベトナム戦争の真っ只中で精神的疲弊を深めつつあった1960年代後半の「病めるアメリカ」を脱し、ヨーロッパに活動の拠点を移して活路を見出そうとしていた当時のバーンスタインは、この頃から以前にはみられなかった重く深い呼吸と足取りをその表現に加えるようになったとされていますが、そうした傾向は、この《復活》からも充分にうかがうことができます。
 熱っぽい表現意欲を押し出した快演ながら、やや気迫の空転も見受けられた第1回録音と比べたとき、より深化したというべき表情の濃密さ、静的な浄化に対する希求といった表現レンジの拡大は見逃せないところです。
 一方、そうした表現の拡大が、あくまで作品と不可分に結びついていることも当録音のポイントと言えるでしょう。晩年の第3回録音が、あまりにも過剰な感情移入と自我の発露によって危うく作品を呑み込みかかっていた(それはそれで大変に魅力的な)超個性的な演奏とするなら、この録音は、作曲者の遺志と指揮者の意志が偏ることなく両立していると言えるのではないでしょうか。
 もちろん「取り上げる作品に対する強烈な共感」という、この指揮者の生涯を通じた特徴はここでも嫌というほど実感されるところで、演奏上の細かなミスなどは度外視して太くたくましい音楽の奔流を形成してゆくあたりはバーンスタインならでは。特に終楽章の壮烈至極の盛り上がりぶりには有無を言わせぬものがあり、録音会場であるイーリー大聖堂(ターナーの絵画でも有名)の豊かな残響も手伝って、そのカタルシスは圧倒的。大詰めで登場するオルガンの荘重な響きも強く印象に残ります。
 オーケストラ、コーラスとソリストも熱演。とりわけジャネット・ベイカーの独唱を得た『原光』の美しさは見事の一言で、木管の音色が豊かな残響に吸い込まれてゆくかのような効果も絶妙です。
 余白には、1968年6月8日、ロバート・ケネディ追悼のために演奏されたマーラー第5番のアダージェットと、1962年9月23日、リンカーン・センターのオープニング・コンサートで演奏されたマーラー:交響曲第8番『千人の交響曲』第1部のライヴ録音が収録されています。

1963年盤:23:35+11:35+10:05+5:26+33:59=84:40
1973年盤:23:45+12:05+10:50+6:00+36:49=89:29
1987年盤:24:53+12:04+11:24+6:18+38:37=93:16

■マーラー:交響曲第2番ハ短調『復活』
シーラ・アームストロング(S)
ジャネット・ベイカー(Ms)
エジンバラ音楽祭合唱団
アーサー・オールダム(合唱指揮)
ロンドン交響楽団
レナード・バーンスタイン(指揮)
1973年8〜9月、1974年3月ステレオ録音

■マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調〜第4楽章アダージェット
ニューヨーク・フィルハーモニック
レナード・バーンスタイン(指揮)
1968年6月8日ステレオ録音

■マーラー:交響曲第8番変ホ長調『千人の交響曲』〜第1部
ニューヨーク・フィルハーモニック、スコラ・カントルム、ほか
レナード・バーンスタイン (指揮)
1962年9月23日ステレオ録音

総合評価

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バースタインさん独特の節回しとダイナミッ...

投稿日:2013/12/30 (月)

バースタインさん独特の節回しとダイナミックの幅の大きさが印象的でした。

カズニン さん | 東京都 | 不明

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60年代の荒削りなNYP(Sony)との録音と80...

投稿日:2012/11/11 (日)

60年代の荒削りなNYP(Sony)との録音と80年代の晩年の極度なほど巨大化し一つ一つの音に思想が感じられる様な音楽と化したNYPとのライヴの名演(DG)との間にある演奏。年代のみならず演奏様式ともちょうど中間にある演奏で、晩年の飲み込まれるような圧倒的な演奏には勝てないものの、スケールと若々しいエネルギー、造形感覚といったバランスはもっとも良い。ロンドン交響楽団のサウンドも品が良く好ましい。カテドラルの豊かな残響が感じられる4チャンネル録音だったはずなので、この録音こそSACDで発売すべきだと思う。尤もDGから出ているUnitelの映像とほぼ同じ録音なので、権利の関係上難しいのかも知れないが。

eroicka さん | 不明 | 不明

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意外に、録音状態もいい。油ぎっている頃の...

投稿日:2009/04/29 (水)

意外に、録音状態もいい。油ぎっている頃のレニーが一番好きです。

kebuschevsky さん | 岐阜県 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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