読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

• ナルピーチ さん

  読了日：2024/01/27

  二十年以上前に映画版を見た時の衝撃が今でも忘れられない。中学生達に最後の一人になるまで殺し合いをさせるというショッキングなシナリオ。初めてその原作となった小説を手にしたが、やはり生々しい描写が後を絶たず、極限状態に陥った生徒達の行動や心情がリアルに伝わってくる。その点では小説の方が個々にスポットを当てている節もあり、映像で見るよりも丁寧に描いてあるように感じた。万人受けするタイプの作風ではない事は重々承知。それでもこの小説が持つ独特な魅力になぜか読む手が止まらず下巻へと急ぐ。【残り21人】

• あっか さん

  読了日：2022/05/10

  もう何年ぶり！？という再読。10代の頃に読んだきりだったけど今読んでもめちゃくちゃ面白いわ…引きずり込まれるように一気読みしてしまった。小説としては独特の表現というか文体というかリズムがあって(カッコ書きの中とか、誰の台詞？と思う心の声とか)それが上手いことバトロワワールド、高見広春ワールドになっている。このご時世下、色々思うこともある。映画も、小説を上手く2時間にまとめてアレンジも上手くハマっていて作品としても良作で大好き。←バトロワ、悪の教典が映画も原作も大好きなんだけどそれを言うと変人扱いされる…笑

• Tetchy さん

  読了日：2013/04/26

  42人の男女入り混じっての孤島での殺戮ゲーム。キャラクターそれぞれは個性があるものの、正直云って非常に稚拙だ。本当に素人が書いた文章で、話、設定ともに実にマンガ的。いや文字で書いた漫画を読まされているような気になる。しかし抑圧された国家の統治下で無理やり殺戮を強いられる中学生たちが国に対して叛乱を起こすまでの人間讃歌というのが本書のテーマなのだが、中学生が無人島でクラスメートを殺し合うというあまりに煽情的な内容が先走り過ぎている感は否めない。この小説にはそのアクの強さがどうしても先に立ってしまう。

• ゆう さん

  読了日：2019/12/15

  10数年ぶりに再読。修学旅行の最中にバスごと無人島に拉致され、クラスメイトで殺し合う政府実験に強制参加させられた城岩中学3年B組42人。生き残れるのはたったひとり。当時原作より先に映画を観ていて、汗びっしょり、川田役の山本太郎氏と桐山役の安藤政信氏の15歳はなかなかの老け…失敬、落ち着き具合、まあクラスで異質なあの2人なら彼らもありか…と思った覚えが。しかもかなり配役を覚えているので、頭の中の映像再生はバッチリ。千草貴子の「あたしの全存在をかけてあんたを否定してあげる」が個人的ベスト名セリフ。残り21人。

• 金吾 さん

  読了日：2023/11/17

  なかなかすごい話です。こんな国は嫌だなあと思いました。七原くんはあまり好きなタイプではありませんが、それぞれの人の個性がはっきりしていて面白いです。禁止エリアや最終的に殺しあわざるをえない設定もすごいと感じました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

• 誉田哲也の警察×社会派小説『首木の民』6月19日発売 著者の進化が止まらない――。警察小説のトップランナーが日本の暗部を鋭く抉る警察×社会派小説。 |1日前
  
• 人気作家17人によるリレーエッセイ『私の身体を生きる』5月24日発売 女性／女性として生きる17人の作家がときにユーモラスに、ときに激しく、かつてない真摯さでつづった、自分と自分の身体の... |5日前
  
• 【最新】2024年本屋大賞受賞作品決定 全国の書店員が選ぶ「本屋大賞」。2024年本屋大賞結果が4月10日（水）に発表されました！大賞作品は『成瀬は天下を取... |5日前
  
• 松原タニシ最新刊『松原タニシ怪談集(仮)』6月26日発売 事故物件住みます芸人・松原タニシ最新刊！ベストセラー『事故物件怪談　恐い間取り』シリーズの著者による怪談集。 |2024年04月08日 (月)　00:00
  
• 湊かなえが描く、学園青春×ミステリ小説『ドキュメント 角川文庫』6月1... 事故により陸上競技をリタイアした 圭祐は、ひょんなことから放送部に 入部する。偶然手に入れたドローンを武器にコンテス... |2024年04月08日 (月)　00:00
  
• 中山七里が贈る警察医療ミステリ『ドクター・デスの再臨』5月31日発売 安楽死が救済か、それとも殺人か。中山七里が贈る警察医療ミステリ！ |2024年04月08日 (月)　00:00