SACD

無伴奏チェロ組曲全曲 鈴木秀美(2004)

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BVCD34028
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド

商品説明

鈴木秀美/バッハ:無伴奏チェロ組曲(SACD)

鈴木秀美が満を持して取り組んだ、バッハの器楽曲の最高峰『無伴奏チェロ組曲』再録音盤。すでに『レコ芸』特選など、演奏、音質両面でお墨付きをいただいています。
 この作品にはバッハの自筆譜は遺されていません。鈴木秀美も、第1回録音では、バッハの妻アンナ・マグダレーナ・バッハによる筆写譜と、弟子のヨハン・ペーター・ケルナーによる筆写譜を基本に演奏していました。
 その後、ベーレンライター社から上記2種を含む4種の筆写譜と、1824年の初版譜、そしてそれらについての考察の冊子と、一切スラーの書かれていない現代譜が含まれるセットが出版されています。一方21世紀になると、今度はブライトコップ社から音楽学者キルステン・ヴァイスヴェンガー校訂・監修の楽譜が出版され、それには研究の結果としてスラーは書き入れられているものの、マグダレーナの筆写譜についての考察が詳しく述べられているほか、付録としてその筆写譜も含まれています。
 ベーレンライター、ブライトコップのどちらも、過去の演奏家たちが自分の考えを楽譜に記そうとした個人的色づけの濃い楽譜とは全く異なった姿勢から生まれてきたものであり、今回のレコーディングでは、これら近年の研究・出版成果を踏まえ、鈴木秀美がこの9年間に熟成させた音楽性と確信したアーティキュレーション、フレージングを実践するに至っています。
 使用された楽器も弓も前回と同じものですが、その変化は第1番プレリュードから明らかで、ぐっと落とされたテンポのみならず、楽器を朗々と鳴らす、深みを増した表現が聴きどころともなっています。全体が遅くなったというわけでは必ずしもなく、時に優雅に、時に繊細で、さらにはダイナミックさも増した今回のアルバムは、"古楽器的"な表現にこだわらず豊かな音楽作りを目指す氏の意図が発展的に反映されたものともいえるでしょう。「組曲、あるいはチェロを弾くことに関して変化が起きてきた」と語る鈴木秀美の"今"を聴くことが出来る注目すべき録音です。
 レコーディングは最新鋭のDSD機材を用いておこなわれ、細かな弓音から、録音会場の豊かな響きまでをクリアに取り込んだそのサウンドは実に魅力的です。
 なお、このアルバムはハイブリッド・タイプのSACDなので、通常CDのステレオ音声のほか、SACDのステレオ音声(2.0)、SACDのマルチチャンネル音声(4.0)という3つの音声が収録されています。
 直接音の切れ味、楽器の音の細密な描写を味わうのであれば2チャンネル・ステレオが、ホールに響く全体の雰囲気を味わうにはマルチチャンネルが適しているとよくいわれますが、それらを聴き較べて楽しむのもハイブリッドSACDならではの楽しみと言えるでしょう。

バッハ:無伴奏チェロ組曲 全曲 BWV1007〜1012
 DISK1
 組曲 第1番 ト長調 BWV1007
 組曲 第3番 ハ長調 BWV1009
 組曲 第5番 ハ短調 BWV1011
 DISK2
 組曲 第4番 変ホ長調 BWV1010
 組曲 第2番 ニ短調 BWV1008
 組曲 第6番 ニ長調 BVW1012

 鈴木 秀美(バロック・チェロ)
 使用楽器:
 第1〜5番:アンドレア・アマティのチェロ(クレモナ1570年頃)
 第6番:5弦のチェロ・ピッコロ(作者不詳18世紀前半ドイツ)
 弓=ルイス・エミリオ・ロドリゲス(1995年ハーグ)]

 録音時期:2004年10月31日〜11月3日、4日&5日、8日〜11日
 録音場所:秩父ミューズパーク音楽堂(DSDレコーディング)

内容詳細

何と柔らかい響きなのだろうか。ピリオド楽器とは思えぬような豊かで温かみのある音色を芳醇に立ちのぼらせ、響きの余韻をいつくしむようにしなやかな表現で滔々と歌いこむ。清楚でありながら優美さが全体に漂う鈴木の個性と美質が際立ったバッハだ。(弘)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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5.0

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私が聴いた無伴奏チェロ組曲の中では最高の...

投稿日:2014/03/22 (土)

私が聴いた無伴奏チェロ組曲の中では最高の演奏。まじめさとバッハへの敬意と遊び心がバランスした素晴らしい演奏。録音も素晴らしい。

バリトン爺 さん | 千葉県 | 不明

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SACDで聴きますと音は大変素晴らしいで...

投稿日:2013/10/10 (木)

SACDで聴きますと音は大変素晴らしいです。 出だしの一音で胸が震えるような感じです。 ただ演奏の中にスー、スー、スーという雑音が入っています。 私は詳しくないので良く分からないのですが、あまりに再生能力が良すぎて、腕を動かすたびに服がこすれる音?までが入っているような、そんな感じなんです。 それが非常に気になって結局SACDでは聴くことができません。 安価なCDラジオで聴くとスースー音は若干聞こえなくなりますが、音の良さも失われ、あまり聴く気になりません。 皆さんは気にならないのでしょうか? スースー音がなければ★5としたいところなのですが…

ひらさやいんげん さん | 北海道 | 不明

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録音は最高レベル。自分のステレオで聴いて...

投稿日:2009/10/19 (月)

録音は最高レベル。自分のステレオで聴いても家の中のその場にチェロが居るような響きを奏でてくれる。又、楽器1570年製の響きも最高。木の共鳴して目の前の家具をも揺らすような奥深い響き。演奏もオーソドックス。奇を衒い、功を焦った風が全く感じられない。フルニエやカザルスよりも自分の家のCDで聞く限り優れた演奏だと思う。しかし、唯一自分にとっての不満は所々でえげつないというか、独特のえぐみというか、バッハの臭みを強く感じてしまう所だ。それは録音によるのか、楽器によるのか、演奏なのか今一つ判然としないが、ずっと通しで聞いているとこの曲の持つ灰汁を感じてしまう。そこが一点マイナス。でも、今まで聞いてきた中では最高。

のんちゃんNJ さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

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