Jam

まだ世に出ていないラッパー＆トラックメーカー9組をフューチャリングして製作されたasaのソロ作品。勿論ラップ全曲のトラックをasaが製作。インタールドのトラックメーカー作品はMixを担当。ラップは、asaが経営するJar-Beat Recordの閉店後に夜な夜な録音するというDIYスタイルで録音。ラッパーも個性の強い者ばかりが集まり、いわゆるヒップホップのトラックとはアプローチの違うasaのトラックとも相性が良く、ありがちなフューチャリングラップ物とは、一味も二味も違う音源に仕上がっている。
タイトル通り、まさに”JAM”の中で化学反応を起こしながら生まれたこの作品。個性豊かなラッパーのリリックも聴き所だが、やはりasaのブレイクビーツ/アンビエント/ミニマル/ヒップホップ/ダウンビートなどを経由した、静寂と緊張感を持った独特のトラックが素晴らしい。

【asaプロフィール】
・・・DJ Krush「覚醒」に参加後、「士魂」、スピードスターのコンピレーション「響現」などメジャー系に参加しつつ、自主制作活動をメインにしている。2000年には3タイトルを発売。中でも、「危言危行」の中に（feat. DJ BAKU）収録されている「Beat Back」は、Howie-Bオフィシャルサイトにて2000年10月のチャートで1位にあげられている。2004年の問題作、女性ラッパー「Rumi」のアルバムに4曲提供。ラップとは別に、ブレイクビーツ、ハウス、テクノレーベルO-PARTSのコンピレーション他にも曲を提供している。Tbhrのo.n.o、ゆらゆら帝国の柴田とユニット[shigam]を結成。音源も発表している。