財政と民主主義 人間が信頼し合える社会へ 岩波新書

神野直彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784004320074
ISBN 10 : 4004320070
フォーマット
出版社
発行年月
2024年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
264p;18

内容詳細

新自由主義の浸透によって格差や貧困、環境破壊が拡大し、人間の生きる場が崩されている。あらゆる決定を市場と為政者に委ねてよいのか。いまこそ人びとの共同意思決定のもと財政を有効に機能させ、危機を克服しなければならない。日本の経済と民主主義のありようを根源から問い直し、人間らしく生きられる社会を構想する。

【著者紹介】
神野直彦 : 1946年埼玉県生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。東京大学名誉教授。財政学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • KAZOO さん

    現在の日本財政の分析にかけては、著者は第一人者だと私は思っています。この著書は新書にしてはもったいないくらいの内容が詰まっているように感じました。ほかの国との比較を行いながら日本財政についての提案をされています。戦後改革のシャウプ勧告から最近のピケティの分析なども引用しながらで納得いく感じがしました。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    図書カード500円を補助として活用し購入。やはり、ネオリベラリズムが社会を壊した。人間が手段ではなく、目的となる社会を再創造せねばなるまい。そして、そのための財政学や政治経済学を神野先生が提起されている。人間のための経済、ウェルビーイングの経済の参考文献もあり、今は目が不自由となってしまった神野先生の財政学総結集とみるべき作品である。再三再四読み直しておきたい。

  • 道楽モン さん

    次々と出版される「新自由主義批判から新たな地平への民主主義提言」の流れだが、現実は政権与党の暴走→民主主義に対する冒涜すら止められない日本国民。著者の専門は財政学で、内閣審議会などで主に地方行政への提言も行っている。学会では重鎮として君臨し、政権に近い立ち位置も取れ、役人からの信頼も厚く影響力もあるが、その思想はまったく政策に反映されていないとしか思えない。古典財政学から宇沢弘文、ピケティまでの膨大な知見を駆使した本著作は、理想的かつ本来の民主主義を提言する名著。著作の理想と現実の乖離が、絶望の大きさだ。

  • Francis さん

    財政学者の井手英策さんがFBでこの本を勧めていたので「ベーシックサービス」を読了後、購入して読んだ。井手さんの言葉に偽りなし。井手さんはFBで度々師匠の神野先生の事を敬意を込めて言及されるのだが、その理由が良く分かった。神野先生はこの本で井手さんと同様に北欧の社会民主主義の理念を分かりやすく解きほぐして伝えている。北欧の高福祉・高負担の社会民主主義が様々な困難を乗り越えて生き延びてきているのか。それは国民自らが考えながら実践する民主主義にある事が良く理解できる。

  • Koji Harasawa さん

    著者の研究者としての矜持を文面から感じ、新書なのに感動しながら読み、学ばせてもらった。財政が持つ意味は、今歪められてしまっているのではないだろうか。それがコロナ禍で明るみに出たのに忘れられようとしている。本当の意味での経済や財政・政治とはなんのためにあるのかを根源的に示してくれた力作。民主主義をきちんと自分たちの手足で実験していくこと。誰かに頼るのではなく、そうやってもがいていくことが何より大事だと得心した。基礎自治体としての取り組みにこそ新しい社会の萌芽があるという指摘に、地方政治家として背筋が伸びた。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

ビジネス・経済 に関連する商品情報

おすすめの商品