タネジ：室内楽作品集　ナッシュ・アンサンブル

サイモン・ラトルの強い後押しを得たこともあり、バーミンガム市交響楽団やBBC交響楽団、最近ではロンドン・フィルのプリンシパル・コンポーザーに選任されるなど、現代イギリスの作曲界を牽引する存在となっているマーク・アンソニー・タネジ（ターネジ）。このアルバムには、タネジが1992年から2004年の間に作曲した7曲の室内楽作品を収録。しかも全曲世界初録音、さらに、ヴィオラと8つの楽器のための『賛辞』は2006年3月にウースターとデン・ハーグで初演が予定されており、このレコーディングが世界初演ということになります。
　タネジの作品の数々はラトル、デイヴィス、ナッセン、スラットキンといった指揮者たちによって積極的に取り上げられています。クリスティアン・リンドベルイ、ユーリ・バシュメトといったソリストたちによっても演奏され、加えて、ジャズ・ミュージシャンであるジョン・スコフィールドやピーター・アースキンとのコラボレートなど、その人気はイギリス屈指。
　演奏は、様々な編成やスタイルの作品を取り上げ、常にハイレベルな演奏を聴かせてくれているイギリスのナッシュ・アンサンブルです。

マーク・アンソニー・タネジ（1960−）：室内楽作品集

・八重奏のための『沈黙』
・ピアノ・ソロのための『真実の命の物語』
・ピアノ五重奏のための『スライド・ストライド』
・ソプラノとアンサンブルのための『2つのボードレールの歌』
・ヴィオラと8つの楽器のための『賛辞』
・チェロとピアノのための『2つのヴォカリーズ』
・オーボエと弦楽四重奏のための『カンティレーナ』

　ナッシュ・アンサンブル
　サリー・マシューズ（S）