マリはすてきじゃない魔女

柚木麻子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784909910219
ISBN 10 : 4909910212
フォーマット
発行年月
2023年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
168p;19

内容詳細

だれかのための「すてき」はもういらない。
自分の心に素直になれば、あなたも「魔女」になれるかも!?

ふたりの魔女ママとくらす11歳の魔女マリは、食いしんぼうで、おしゃれが大好きな女の子。「魔法は人の役に立つために使う」きまりを今日も忘れ、ジャムドーナツを「倍数の魔法」で巨大化させたから学校じゅうが大パニック! 親友ふたり、数学が得意なスジと魔女に憧れるレイのおかげで無事だったのに、ママからはお説教。大人たちは、みんなと生きるために魔女は「すてき」じゃなきゃっていうんだけど、それってなんかヘンじゃない‥‥?

『本屋さんのダイアナ』『らんたん』の柚木麻子、初の児童文学! マリにふりまわされながらも、町のみんなが自分のための魔法を見つけていく物語。小学中学年から大人まで/総ルビ/挿絵入り。

【推薦コメント】
なんという、ズバリ核心をついた題名! そう、魔女って「すてき」なものじゃないんです。魔女になるとはつまり野性を呼び起こし「我がまま」(私のまま)になるってこと。肝心かなめのアドバイスが全部入りのこの本は、間違いなく未来の魔女たちの必読書&すべての女の子たちのお守りとなるはず。ぜったい娘に読ませます!
ーー谷崎榴美(現代魔女)

魔法があり、女のひと同士で結婚でき、トランスジェンダーの子が普通に暮らす、そんな夢のような世界にも差別はあって‥‥。「すてきな魔女」からこぼれ落ちる女の子たちのキュートな活躍に、読んでいて元気が出ます。よくあるトランスジェンダー物語に飽きているひとにもおすすめ!
ーー三木那由他(言語哲学者)

【著者紹介】
柚木麻子 : 1981年生まれ。大学を卒業後、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞受賞。同作は、高校生が選ぶ高校生直木賞も受賞した。本書がはじめての児童文学

坂口友佳子 : 大阪府出身。京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)キャラクターデザイン学科卒業。TIS会員。現在は、イラストレーターとして活動し、絵本や児童文学の表紙や挿絵、お菓子のパッケージや広告などの絵を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • pen  さん

    人間に役に立つ魔法を使う魔女は「すてきな魔女」自分のために魔法うのは「すてきじゃない魔女」主人公マリは自由奔放に自分のために魔法を使う。子供の頃から魔女になりたかったと言う柚木さんの児童書は、トランスジェンダーの要素を盛り込むなど一筋縄ではいかない。でも正直な気持ちを持つことを子どもたちに訴える。マリの成長物語としてお話は続きそう。それにしても大人になっても魔女になることを諦めていないって 柚木さん(笑)

  • わむう さん

    同性婚、LGBT、ルッキズム、夫婦平等などたくさん混ぜ込まれています。周りからステキと思われるためにガマンをせず、自分らしくという強いメッセージ性を感じました。

  • anne@灯れ松明の火 さん

    新着棚で、「柚木さんの初児童書!」と大喜び。でも、さすが、柚木さん。単なる児童書ではない。大人も十分楽しめる作品。11歳のマリが突拍子もない行動をすること、また、マリの両親が魔女(女性)同士であることに、初めは驚いた。だがだんだんと、どれも自然なのかもと思えてくる。人間と魔女との共存や対立、トランスジェンダーなど、考えさせるテーマをユーモア交えて描き出す。あとがきの「小さなころから魔女が大好き」。講演会の時の柚木さんを思い出すと、わかる気がする♪ 自分に自信が持てない人。柚木マジックにかかってみよう!

  • はな さん

    柚木麻子さん初の児童書ということで楽しみにしていました!メッセージがたくさん詰め込まれまれていて、生きづらさを感じている人のお守りになるような1冊でした。年齢や性別など問わずいろんな人に読まれていくといいなぁと思います。魔法で髪や瞳の色を変えたりしておしゃれを楽しむマリが素敵〜!

  • えつ さん

    久しぶりの柚木さん。児童書のはずなのになかなかにテーマが詰め込まれている感じが。ルッキズムやLGBTQ、同性婚などなど…もうこういうのは児童書で取り上げられるような内容になったんだね。マリは自分のために魔法を使う。マリ自身は楽しい。ならそれでいいじゃないか!すてきじゃないか!と思うけど、素敵な魔女は“人間のために”魔法を使うんだって。これだけで魔女が蔑まれていたのが分かる。そうじゃないと人間と共生できないから。でも、それは違うし、これからはもっと素敵な未来が待ってるよー!って思える話だった。

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柚木麻子

1981年生まれ。大学を卒業後、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞受賞。同作は、高校生が

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