CD 輸入盤

ピアノ三重奏曲全集 ファン・スヴィーテン・トリオ(10CD) 

ハイドン(1732-1809)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BRL92794
組み枚数
:
10
レーベル
:
:
Holland
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ハイドン:ピアノ三重奏曲全集
ファン・スヴィーテン・トリオ

ハイドンのピアノ三重奏曲といえば、カザルス・トリオなどで有名な第25番をはじめとする数曲のみが有名ですが、実際には弦楽四重奏曲とほぼ平行して書き続けられており、全41曲を遺す大きな一分野となった作品群を形成しています。弦楽四重奏曲と大きく異なるのは、ほとんどの作品が2〜3楽章からなり、比較的自由に構成されているという点でしょうか。ハイドンが書いた他のジャンルに較べ、短調作品の比率が高いのも興味深いところです。また、DISC.6に収められた3曲にはヴァイオリンの替わりにフルートが用いられているのもユニーク。
 ディヴェルティメント風のものや、ピアノをメインにヴァイオリンとチェロのオブリガートが付いたピアノ・ソナタ風のもの、ヴァイオリンとチェロがソリスティックに活躍し後世に影響を与えたタイプのものに至るまで、ヴァリエーションに富んだ作風を俯瞰できるのも魅力です。
 また、このアルバムのもう一つの魅力は、フォルテピアノを中心に、時代楽器の名手たちによって演奏されているところでしょう。
 フォルテピアノには、寺神戸亮、鈴木秀美とのベートーヴェン&フンメルのアルバムで名を馳せたバルト・ファン・オールト、チェロには、モーツァルト:交響曲全集での指揮も好評だったヤープ・テル・リンデンが参加しているほか、18世紀オーケストラ、アムステルダム・バロック管弦楽団、アムステルダム・コンバッティメント・コンソートなど、オランダ古楽界で活躍する首席奏者たちも名を連ねています。
 なお、フォルテピアノは1785〜1800年アントン・ヴァルター製のコピーを3種類使い分けるというこだわりを見せています。

CD-1
ピアノ三重奏曲 ト短調 Hob. XV/1
ピアノ三重奏曲 ト長調 Hob. XV/5
ピアノ三重奏曲 ハ長調 Hob. XV/C1
ピアノ三重奏曲 ヘ長調 Hob. XV/37
CD-2
ピアノ三重奏曲 ヘ長調 Hob. XV/6
ピアノ三重奏曲 ニ長調 Hob. XV/7
ピアノ三重奏曲 ホ長調 Hob. XV/34
ピアノ三重奏曲 イ長調 Hob. XV/35
ピアノ三重奏曲 ヘ短調Hob. XV/f1
CD-3
ピアノ三重奏曲 ホ短調Hob. XV/12
ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Hob. XV/36
ピアノ三重奏曲 変ロ長調 Hob. XV/38
ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Hob. XV/11
CD-4
ピアノ三重奏曲 ヘ長調 Hob. XV/40
ピアノ三重奏曲 ト長調 Hob. XV/41
ピアノ三重奏曲 イ長調 Hob. XV/9
ピアノ三重奏曲 変ロ長調 Hob. XV/8
ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Hob. XV/10
CD-5
ピアノ三重奏曲 ハ短調Hob. XV/13
ピアノ三重奏曲 変イ長調 Hob. XV/14
ピアノ三重奏曲 ヘ長調 Hob. XV/2
ピアノ三重奏曲のための5つの編曲, Hob. XV/39
CD-6
ピアノ三重奏曲 ニ長調 Hob. XV/16
ピアノ三重奏曲 ト長調 Hob. XV/15
ピアノ三重奏曲 ヘ長調 Hob. XV/17
CD-7
ピアノ三重奏曲 イ長調 Hob. XV/18
ピアノ三重奏曲 ト短調Hob. XV/19
ピアノ三重奏曲 変ロ長調 Hob. XV/20
ピアノ三重奏曲 ト長調 Hob. XIV/6 (原曲:ピアノ・ソナタ XVI/6)
CD-8
ピアノ三重奏曲 ハ長調 Hob. XV/21
ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Hob. XV/22
ピアノ三重奏曲 ニ短調Hob. XV/23
ピアノ三重奏曲 変ホ短調Hob. XV/31
CD-9
ピアノ三重奏曲 ニ長調 Hob. XV/24
ピアノ三重奏曲 ト長調 Hob. XV/25
ピアノ三重奏曲 嬰ヘF sharp短調Hob. XV/26
ピアノ三重奏曲 ト長調 Hob. XV/32
CD-10
ピアノ三重奏曲 ハ長調 Hob. XV/27
ピアノ三重奏曲 ホ長調 Hob. XV/28
ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Hob. XV/29
ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Hob. XV/30

ファン・スヴィーテン・トリオ Van Swieten Trio
 バルト・ファン・オールト(フォルテピアノ)  Bart van Oort
 レミ・ボーデ(ヴァイオリン DISC.1,2,5,7,10)  Rémy Baudet
 フランク・ポルマン(ヴァイオリン DISC.3,4,8,9)  Franc Polman
 ヤープ・テル・リンデン(チェロ DISC.1,2,4-8,10)
 ヨブ・テル・ハール(チェロ DISC.3,9)  Job ter Haar
 マリオン・モーネン(フルート DISC.6)  Marion Moonen

録音:2003-2005年[デジタル]

ユーザーレビュー

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 これは本当に素晴らしい演奏です。  ハ...

投稿日:2015/01/25 (日)

 これは本当に素晴らしい演奏です。  ハイドンのピアノ三重奏曲は、基本的にはヴァイオリンとチェロの加わったピアノソナタのスタイルで、ウェイト的にはピアノ6、ヴァイオリン3、チェロ1位の配分です。特にチェロはほとんどピアノの最低声部と重なっていて、2曲の協奏曲や初期の交響曲で、チェロを存分に扱って、チェロの表現力を熟知している筈のハイドンが、何故ピアノ三重奏では、こんなにチェロを控えめな扱いに終始しているのか、疑問に思いますし、その点で現在では評価も低いものになっています。  しかし古楽器によるこの演奏を聴くと、低音の響きが不足しがちな、当時のフォルテピアノにチェロを重ねると、とても心地よい響きになる事に、気付かされます!  例えばHob.XV-14変イ長調の第一楽章。この楽章はハイドンが得意とした、短調と長調の複主題変奏曲ですが、長調部分でのチェロの心地良さは、絶品です。笑顔で気持ち良さそうに演奏しているチェリストの姿が、目に浮かびます。  フレーズの扱いも要領を得ていて、例えばHob.XV-29変ホ長調の「ドイツ風」と書かれた溌剌とした終楽章。これは速いテンポの3拍子の曲です。他の演奏者の中には、ただ「チャキチャキチャキ」と弾き飛ばしただけの演奏もありますが、この演奏では、何とうきうきと楽しいフィナーレになっている事でしょう!これはフレーズの捉え方を、十分に理解してから演奏している証でしょう。  この素晴らしい全曲集が、現在品切れ中とは、残念な限りです。ぜひとも追加プレスして欲しい名演奏です。

うつりぎ ゆき さん | 京都府 | 不明

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多作の作曲家の同一形式の全集物となると似...

投稿日:2012/05/03 (木)

多作の作曲家の同一形式の全集物となると似たようなものが並ぶ事になるでしょう。このアルバムでもそのように感じると思います。ただ演奏はとても優れていますし、きれいで飽きることはありません。音楽に身をゆだねて楽しむには良いと思います。ヴァイオリンのかわりにフルートで演奏する物もありますし、色々変化をつけてもいます。もっとよく聞くと変化をもっと楽しむことができるとも感じますが。総じて優れたアルバムと思います。

カルトブラッシュ さん | 千葉県 | 不明

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灰汁の少ないノーブルな演奏で、全集として...

投稿日:2007/04/01 (日)

灰汁の少ないノーブルな演奏で、全集として安心して聴けます。テンポの良い軽やかな運びは、フォルテピアノを中心とした演奏の特長でもあり、その辺が耳に心地よく感じる人は永遠に何度も聞き返してしまう魅力があります。使用されているフォルテピアノの選択は必ずしも時代考証を全てトレースしたものではなく、初期のディベルティメントについてはハープシコードを使用した録音もあるので、そちらを補完すると良いかもしれません。その意味では後期作品に比重を置いた作品理解であるとも考えられます。

quwa さん | 千葉県 | 不明

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ハイドン(1732-1809)

ハイドンは1732年に生まれ、1809年に亡くなっています。その77年の生涯は、29歳から58歳までを過ごした30年に及ぶエステルハージ時代を中心に、それ以前とそれ以降の3つの時期に分けて考えることができます。「エステルハージ以前」の28年間は、幼少期の声楽やさまざまな楽器演奏の修行、青年期に入ってからの作曲の勉強に

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