越境する民 近代大阪の朝鮮人史 岩波現代文庫

杉原達

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784006004637
ISBN 10 : 400600463X
フォーマット
出版社
発行年月
2023年03月
日本
追加情報
:
312p;15

内容詳細

近代大阪の発展は朝鮮からの労働者ぬきには考えられない。暮しの中で朝鮮人と出会った日本人の外国人認識はどのように形成されてきたのだろうか―大阪における朝鮮人の歴史を辿りながら、より普遍的、より世界的な問いへの接近を試みた「地域からの世界史」。その後の研究に大きな影響を与えた著作の待望の文庫化。

目次 : 序章 大阪・今里からの世界史/ 第1章 春玉たちの大阪―在阪朝鮮人史の特徴/ 第2章 済州島から猪飼野へ―在阪朝鮮人の渡航過程/ 第3章 「君が代丸」考―大阪済州島航路の開設と展開/ 第4章 ゴム工場の街・猪飼野―在阪朝鮮人の定着過程/ 第5章 「同化」のまなざし―朝鮮人をめぐる近代都市大阪の言説空間/ 終章 大阪・今里からの世界史再論―むすびにかえて/ 補章 あらためて大阪の場から考える―在日朝鮮人の歴史的形成・展開と日本の社会意識

【著者紹介】
杉原達 : 1953年生まれ。京都大学経済学部卒、大阪市立大学大学院修士課程・関西大学大学院博士課程修了。大阪大学名誉教授。文化交流史、ドイツ近現代史、日本・アジア関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • nagoyan さん

    秀。ぞくぞくした。大仰に言えば「砂糖の世界史」「銃・病原菌・鉄」以来の面白さ。無論、言葉遣いや認識にある程度の時代的な制約はあるが、そのことも含めて「我々の歴史」の一部だろう。話は米團治の「代書」から始まる。済州島から大坂へ。最初は単身で、そのうちに家族を呼び寄せ、あるいは大阪で家族を作り、在阪朝鮮人社会が形成される。彼らの生活のリアルが複雑であるのを反映して、世界史的な大きな理論を必要とする著者の主張にも拘わらず、著者はできるだけ多くのリアルを掬い取ろうとする。色々と感じるところ、考えるところがあった。

  • Hiroki Nishizumi さん

    参考になった。淡々と在阪朝鮮人史が記述されている。時代を感じる内容が多い。

  • カワサキゴロー さん

    大阪と済州島を戦前に濃密に繋いだ「君が代丸」から見えてくる歴史。 東成を中心に形成されていく朝鮮人コミュニティとその前提である我が国の工業発展による低賃金労働での利用。 内容にも鮮やかな分析にも強く印象に残り、学びの多い一冊だった。

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杉原達

1953年生まれ。京都大学経済学部卒、大阪市立大学大学院修士課程・関西大学大学院博士課程修了。大阪大学名誉教授。文化交流史、ドイツ近現代史、日本・アジア関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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