長い物語のためのいくつかの短いお話

ロジェ・グルニエ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560094907
ISBN 10 : 456009490X
フォーマット
出版社
発行年月
2023年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
188p;20

内容詳細

人生の旨味と苦味と可笑しみを洒脱な筆致で描く、著者92歳の到達点!パリ文壇最長老による生前最後の傑作短篇集。「ある受刑者」「サンドイッチマン」「記憶喪失」ほか全13篇収録。

【著者紹介】
ロジェ グルニエ : 1919‐2017。フランスの小説家、ジャーナリスト、放送作家、編集者。ノルマンディ地方のカーンに生まれ、フランス南西部のポーで育つ。大戦中はレジスタンス活動に関わり、戦後アルベール・カミュに誘われて「コンバ」紙の記者としてジャーナリストのキャリアをスタート。その後、ラジオの放送作家などを経て、1963年よりパリの老舗出版社ガリマールの編集委員を半世紀以上務めた。1972年、長篇『シネロマン』でフェミナ賞受賞。1985年にはそれまでの作品全体に対してアカデミー・フランセーズ文学大賞が授与された。刊行したタイトルは50以上あり、とりわけ短篇の名手として定評がある。亡くなる直前までほぼ毎日ガリマール社内のオフィスで原稿に向かっていたが、2017年、98歳でこの世を去る

宮下志朗 : 東京大学名誉教授。放送大学名誉教授。主な著書に『本の都市リヨン』(大佛次郎賞)など。訳書にラブレー『ガルガンチュアとパンタグリュエル』(全5巻、読売文学賞・日仏翻訳文学賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • かもめ通信 さん

    2017年98歳でこの世を去ったフランスの小説家、ロジェ・グルニエの生前最後の短編集。90を越えてなお、これほどの作品を世に送り出し続けた作家のその筆力に圧倒された。

  • くさてる さん

    どこがどうとは説明しづらいのだけど、これまでに読んだフランス文学の印象からしてもフランス文学っぽい短編集だった。人生の妙と情熱、人間心理の綾と皮肉な運命、男と女、恋愛が描かれてもどこか距離があって、でも情熱はある。そして皮肉で、空虚な人生。それらが最後まで決まると、軽妙な寸劇のようでした。

  • ケイティ さん

    1919年生まれ、2017年に98歳で逝去したフランス人作家の生前最後の短編集。初めて、かつ予備知識なしに読みましたが軽快痛快、時に哀愁漂うショートショートでぐんぐん読み進めてしまった。恋愛と孤独、ユニークな人間ドラマが、情熱とシニカルさの絶妙なバランスで描かれ、フランスらしさを感じる世界観。グルニエ自身が「陽気なペシミスト」だそうだが、大いに納得。すらすら軽やかに読めるけど、さすが名手を感じさせる技巧もたっぷり。パリの地名や通り名が出てくるのも楽しかった。

  • フランソワーズ さん

    パリを舞台にした男女の恋愛に関する短編集。愛の国らしく、恋愛に関して自由奔放。でも幸せいっぱい、とっても満足といったものとは無縁。むしろほろ苦くて、切ないものばかり。登場人物たちの中に巣食う孤独や哀愁が、長い作家生活で培われたのであろう、ほんのちょっとの毒を含んだユーモアのある文章で物語られている。

  • Tomoko.H さん

    著者が老齢になってからの作品という情報のせいかも知れないけど、老人が過去をみているシーンが多いような印象。そこには感傷もやるせなさも殆ど感じられず、諦観?淡々と観察しているようだ。それが事実だった、と言ったところ。そういうところは私にとっては好ましく読みやすかった。

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