怪談

ラフカディオ・ハーン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041126066
ISBN 10 : 4041126061
フォーマット
出版社
発行年月
2022年09月
日本
追加情報
:
216p;20

内容詳細

一九〇四年に英・米国で発表された『KWAIDAN』には、遥かなたの異国、JAPANの物語が描かれていた。小泉八雲が世界に紹介した驚異の書―。その真の姿が、円城塔の「直訳」で明らかに。

【著者紹介】
ラフカディオ ハーン : 1850年、ギリシアのイオニア諸島にあるレフカダ島で、アイルランド人の父とギリシア人の母との間に生まれる。幼くして父母と別れ、19歳でアメリカに渡る。90年に通信記者として来日。同年、小泉節子と結婚。96年に帰化し、小泉八雲と改名。1904年没

円城塔 : 1972年北海道生まれ。2007年「オブ・ザ・ベースボール」で文學界新人賞、12年「道化師の蝶」で芥川賞、『屍者の帝国』(伊藤計劃との共著)で日本SF大賞特別賞と翌13年に星雲賞日本長編部門、17年短篇「文字渦」で川端康成文学賞、18年『文字渦』で日本SF大賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヒデキ さん

    日本人が、知ってる「怪談」しか知らなかったが この本では、@日本に伝わるミステリアスな民話⇒A海外向けに書いた小泉八雲の話⇒B円城さんに翻訳された直訳?本 とのプロセスを経たモノですね。 この本に似てるタネ本が、昔、絶対あっただろうなと思ってしまいました。その翻訳、どなたがやったのかな?と考えてしまいました 面白かった

  • おーすが さん

    ジキニンキ、JIKININKI、食人鬼…表記が変わればイメージが変わる。どこか遠い異国ニッポンを感じさせてくれる新訳。しかし、ホーイチ・ジ・イヤーレスとか言われるとプロレスラーみたいだ。強そう。好きなリキバカの話もだいぶイメージが違った。昆虫関連のエッセイは初読み。蟻の話はSFに近い。異邦人であるがゆえのメタ思考なのか。利他的行動が利己的行動に変異してゆく道程は戦前日本の時代的なものもあわせて考えるとぞっとしない。

  • ようへい さん

    キャラは知っているけれど話はよく知らないランキングの上位を独占する歴々。圧倒的なエース級は何といっても耳なし芳一、雪女、ろくろ首、のっぺらぼうでしょう。へー、そんな話だったんだ、と、あっ、なんか聞いたことある、のちょうど中間あたりで何とも微妙な手応え。しかし、そんな事はどうでもよいのです。本書の読みどころは圧倒的な異国情緒感だ。日本の怪談なのに。今はもうないかつての日本が持っていた情緒感にただただ浸れます。当時の西洋人が感じたであろう日本の異国感を味わってほしいと思い、それを伝える訳者のセンスに脱帽です。

  • あられ さん

    知っているつもりの「怪談」だったが、この翻訳は変わった感じ、直訳調で、外国人がハーンの著作を読む気持ちになるように訳されたとのこと。固有名詞はカタカナ、着物はローブ、日本酒はワイン。ジキニンキはJIKININKIで食人鬼。耳なし芳一はミミ・ナシ・ホーイチの物語で、ホーイチ・ジ・イヤーレスという意味が最後にわかるようになっているとか。ハーンが英語で著した本を読んでいる気分が味わえた。

  • ハルト さん

    読了:◎ これまでとは一風変わった、ラフカディオ・ハーンの「怪談」。さすが円城塔というべきか、いままでの訳に見られなかった、カタカナ多用のどこかSFちっくさもある独特な訳だった。▼これを読むと、「怪談」は元々は、英語圏の人々へと向けて書かれたのだということに気づく。「怪談」は「Kwaidan」であり、名称はカタカナであり、「鬼」は「ゴブリン」であり、「酒」は「ワイン」である。日本(中国)文化と西洋文化の混ざりあいが多様性を生み出し、新しい「怪談」を作り出しているように思った。

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