伽羅を焚く

竹西寛子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784791769780
ISBN 10 : 4791769783
フォーマット
出版社
発行年月
2022年08月
日本
追加情報
:
259p;20

内容詳細

明けても暮れても目に見えない靄の中を動いているような日々―梅雨の晴れ間のゼラニュウムの緋。広島の被爆者としての、国策への懐疑、不満、さらには怒り。編集者、作家として、93年の生涯をかけて「言葉」に関わってきた著者が、為政者の口説に失望をしながら、それでも書き留め続けた渾身のエッセイ集。

目次 : 岸を離れる/ 靄の中/ うわのそら/ かなしいという言葉/ 「まどうてくれ」/ 同心円/ 伽羅を焚く/ 靄は晴れなくても/ 春の嵐/ 「やさしい古典案内」のこと/ 明晰の救い/ 今年の夏/ 運と縁/ 夜明けの空から/ 文芸評論家の死/ 忘れようのない日/ うたの生まれる時/ 青梅のこと/ 書店の歴史/ 花の時に/ 言葉と酒「父 吉田健一」を読む/ 再び忘れようのない日に/ 秋立つ/ 沈黙のためにではなく/ 存在感について/ 小さなお煎餅の話/ 情の監視/ 風に吹かれて/ 「あいまいな物言い」について/ 櫻散る日に/ 今年の新茶/ 為政者の言葉/ 私の平成二十七年(二〇一五)八月/ 二通の手紙/ 物語は物語のように/ 「儀式」に始まる/ 言葉と歩く/ この現実

【著者紹介】
竹西寛子 : 1929年、広島県生まれ。早稲田大学文学部卒業。『管絃祭』で女流文学賞、『兵隊宿』で川端康成文学賞、『山川登美子』で毎日芸術賞、『贈答のうた』で野間文芸賞受賞。1994年日本芸術院賞受賞、同年より日本芸術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • algon さん

    雑誌ユリイカに連載された38篇をまとめた最新エッセイ集。新刊案内に氏の本が載っていたのでファンとして即借り出し。広島被爆者として歩んできた人生もそれなりの年齢に達しているが「言葉」への問題感覚、為政者への危機感覚は衰えを知らず文人として穏やかなようでも内容の本質は相当鋭い。真摯な姿勢で言葉と対峙してきただけに、そして「生き残った」感と共に生きてきた人だけに、そのバックボーンの強さに凡人は慄いてしまう。哲学の識見と前述の強さのために難解な個所も所々あるのだがやはり言葉の達人、ゆっくり楽しんで読ませてくれた。

  • chuji さん

    久喜市立中央図書館の本。2022年8月初版。初出「ユリイカの連載「耳目抄」」三〇一回(2011年7月号)から三三八回(2016年8月号)。とても高尚な雑誌「ユリイカ」に掲載されていた三十八編のエッセイ集で、内容も高尚でした。オイラは「ユリイカ」という雑誌があることは知っていたが、読んだことはありません。著者の竹西寛子さんは世界恐慌が起こった1929年生まれで、オイラの母親と同年齢でした。

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竹西寛子

1929年、広島県生まれ。早稲田大学文学部卒業。『管絃祭』で女流文学賞、『兵隊宿』で川端康成文学賞、『山川登美子』で毎日芸術賞、『贈答のうた』で野間文芸賞受賞。1994年日本芸術院賞受賞、同年より日本芸術院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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