キャロル・ヘルストスキー

人物・団体ページへ

イタリア料理の誕生

キャロル・ヘルストスキー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784409510940
ISBN 10 : 4409510940
フォーマット
出版社
発行年月
2022年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
360p;20

内容詳細

アメリカへ渡った移民の存在と二つの大戦、そして戦後の消費文化が食に及ぼした影響をたどることで、「イタリア料理」成立の歴史が見えてくる。多様な史料をもとに複雑な食糧政策と庶民の反応を鮮やかに描く、食のイタリア現代史。

目次 : 第1章 食の貧困と国民統合(一八六一〜一九一四年)/ 第2章 第一次世界大戦と食の国家統制(一九一五〜二二年)/ 第3章 ファシズム料理(一九二二〜三五年)/ 第4章 軍国社会の節約料理(一九三五〜四五年)/ 第5章 「経済の奇跡」から豊かな世界へ(一九四五〜六〇年)/ 結論 欠乏料理

【著者紹介】
キャロル・ヘルストスキー : 専門はイタリア現代史、イタリア料理の歴史。現在デンバー大学歴史学科准教授

小田原琳 : 専門はイタリア史、ジェンダー史。現在、東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授

秦泉寺友紀 : 専門はイタリア社会論、ナショナリズム・エスニシティの社会学。現在、和洋女子大学国際学部教授

山手昌樹 : 専門はイタリア近現代史、イタリア鉄道史、ファシズム。現在、日本女子大学文学部学術研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • パトラッシュ さん

    多数のイタリア人が貧しさのため新大陸に移民したのは有名なのに、イタリア料理は美食で知られている矛盾。20世紀初頭までのイタリア庶民はろくに肉も食べられず、第一次大戦後の食糧不足に政府が対応しなかったのがファシスト政権成立を招き、戦争で禁欲生活を強要されて共同食堂で外食する形が一般化した。その結果イタリア人は地域の食材や料理を大切にしたのが、戦後のアメリカ食材流入の防波堤となったのだ。いわばムッソリーニが作った食事習慣がイタリアンの基礎になったわけで、料理と政治の密接な関係は日本人には想像できない奇怪さだ。

  • 今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン さん

    マンマの美味しいお料理❤️と期待して借りた人がいっぱいいるのかえらいこと予約の順番待たされた。期待は大きく裏切られ、綴ってあるのはひたすら戦争について。戦争、政治がいかに一般人の食生活を左右するかというお話でした。食に事欠く貧しいイタリアを救ったのは新大陸からの食料。日本と同じ。なんつか、蕎麦ってお米が育たない貧しい土地の食べ物じゃないですか、それと同じで(同じなのか?)貧しさを補うための食べ物をいかに洗練させるか、食い意地は文化を発展させる。

  • RYU さん

    豊かな生活ではなく、「欠乏」こそが創意工夫のみならず国民料理を創り出した。戦時下における国家介入によって均質化が進み、また均質的な食事となる。戦争後は、急速な経済社会の変化の中、アメリカ産品が入り肉や生鮮品の消費量は増えながらも、その順応の中で日々のレシピや構成は変わらなかった。各地の料理が再発見された。イタリア料理はその手軽さから、富める者も貧しい者も美食家もファーストフード好きも楽しむことができる。

  • takao さん

    ふむ

  • ぞだぐぁ さん

    1/5位参考文献等に当てられているが読み応えがある本。 所謂『イタリアン』として専門店ができる程体系だっているようなイタリアの食の事情の歴史。地方ごとにバラバラだったのをムッソリーニがイタリアとして纏めたと言う話は以前に聞いた事があったが米国への移民によってアイデンティティを確立する手段としてまとまったと言う話や、日本では米だったが「パスタは体に良くない」と言う勧めが小麦の使用を抑えるためだった等イタリア料理へのイメージが変わった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

キャロル・ヘルストスキー

専門はイタリア現代史、イタリア料理の歴史。現在デンバー大学歴史学科准教授

プロフィール詳細へ

哲学・歴史・宗教 に関連する商品情報

おすすめの商品