ライク・ア・ローリング・ストーン

Bob Dylan (ボブ・ディラン)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784861911569
ISBN 10 : 4861911567
フォーマット
出版社
発行年月
2006年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
グリール・マーカス Greil Marcus:著 管野ヘッケル:訳
サイズ15×21cm
300ページ
ソフトカバー

商品説明

1965年6月15〜6日 ニューヨーク、コロンビアレコードAスタジオで収録されたロック史上、不朽の名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」。ディランの代表曲はどのような時代に生み出されたのか、その時代背景と知られざるレコーディングの全過程を初めて明らかにした、その日をめぐる迫真の一大記念碑ドキュメント!昨年の「ボブ・ディラン自伝」(ソフトバンクパブリッシング)に続く、ディランの代表曲である「ライク・ア・ローリング・ストーン」の製作過程を追った話題作の翻訳です。同時期6月23日に、ボブ・ディランの音楽ドキュメント「ノー・ディレクション・ホーム」のDVDがパラマウント・ピクチャーズから発売になります。公開分に、50分以上の未発表映像が付加された決定版です。「ライク・ア・ローリングストーン」録音時の模様を、記録されたテープから、会話部分のみ、世界初採録!ディランの代表曲にして、ローリングストーン誌選出、ロック不滅のベストワン曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」、この曲に見られるディランの世界と人間をみつめる眼はポップミュージックを変質させた。「ライク・ア・ローリング・ストーン」の何が重要であったのかを、本書ではそのサウンド(ことばも含み)をていねいに分析して説明しており、その過程で過去の歌、以降の歌とのつながりもあきらかにしている。本書「ライク・ア・ローリング・ストーン」は歌詞のひとつひとつを解釈するのではなく、「ライク・ア・ローリング・ストーン」という曲がどのような場所から発せられ(ディランの視点 や当時の社会的背景)、どのような世界観を伝えたかに重点を置いている、ディラン・ファンのみならず、ロックの歴史及び60年代カルチャーに関心を持つものにとって必読の書といえるだろう。

【内容一覧】
■プロローグ
1965年、ポップミュージックは政治や社会の問題とおなじくらい、あるいはそれ以上に重要であるように思えた。そんななか「ライク・ア・ ローリング・ストーン」は世界をみつめなおし、人の幻想を剥ぎとって真実に眼を向けさせた。

■第一部
□1章 ケネディが撃たれた日 
著者が初めて聞いたときのディランは、アメリカ人がりっぱな市民となるために学んだ歴史、だれもが知っている歴史を新しい眼でみつめなおす「神が味方」を歌ってた。

□2章 トップ40の国 
1965年、ヴェトナム戦争の激化や人種問題の軋轢のなかで、ポップチャートにも社会が大きく変わりつつあることが反映されていた。曲のなかに変化が来ることへの期待と不安が含みこまれていた。

□3章 電話ブースの男 
ディランについては、プロテストシンガーとしてのイメージが固定していた。しかし以前から彼のなかにはそれ以上のものがあった (「ボブ・ディランの夢」)。
■第二部
□4章 サンノゼ・アイドル
映画「ボブ・ディランの頭のなか」は、現在のディランが忘れられたシンガー、だれもがおぼえていると思っているが、ほんと うにはおぼえていないシンガーであることを前提としてつくられている。映画では、近未来の無政府状態のアメリカ、その荒廃した街をバックに、アーティコロ31がイタリア語で歌う「ライク・ア・ローリング・ストーン」が流れる。

□5章 ワンス・アポン・ア・タイム(昔、昔)
「ライク・ア・ローリングストーン」は、ひとつの物語ではなくたくさんの物語である。ヤン・ウェナーは 自分の成長の物語、ヘンドリックスの伝記を書いたヘンダーソンは、その歌とジミの生涯を重ね合わせる。

□6章 in the air 
「ライク・ア・ローリングストーン」のサウンド(歌と音楽)は濃厚で二度とおなじようには演奏できない。それはトータル・サウンドに近く、それ だけで世界を構成する。レコードの「ライク・ア・ローリングストーン」について、声と楽器の音を細かく追い、「ロスト・ハイウェイ」「ローリングストー ン」などの曲との関連、ロバート・ジョンソンの作品についても語る。歌は、勝つことが重要だった歴史からの解放とその喜びをサウンドで示す。

■第三部 
□7章 on the air 
シングルが発売されてヒット、1965年の夏を代表する曲となった。レコードの「ライク・ア・ローリング・ストーン」は、スタジオのなかでお こったひとつのできごとであり、それが世に送りだされ、異なる世界があることを示してみせた。その意味で、聞き手はそのできごとの証人となった。

□8章 3回のコンサート
ニューポート・フォーク・フェスティヴァルでの「ライク・ア・ローリング・ストーン」は、そこで示された世界観とこれまでの 世界観のどちらを選択するのかと聞き手に迫るものだった。続くフォレストヒルズ、さらにはハリウッドボウルでは、人々は文化戦争をしかけにコンサートに やってきた。

□9章 アメリカン・デモクラシー
「ライク・ア・ローリング・ストーン」はアルバム『ハイウェイ61』に収められている。ハイウェイ61はアメリカの 歴史がたどれる道であり、アルバムではさまざまな風景と設定のアメリカが描かれ、最終曲「廃墟の街」から、新しい世界観への出発を語る一曲目の「ライ ク・ア・ローリング・ストーン」につながる。

□10章 スインギング・ロンドン
「ライク・ア・ローリング・ストーン」の発表後におこなわれた1966年のイギリスツアーでは、エレクトリック演奏 への反発が激しく、野次が浴びせられた。

□11章 もう一度
イギリスツアーのあと「ライク・ア・ローリング・ストーン」の演奏が有効だったのは1980年のサンフランシスコでの一度だけだった。

…ほか

内容詳細

1965年6月15〜16日ニューヨーク、コロンビアレコードAスタジオで収録されたロック史上、不朽の名曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」。ディランの代表曲はどのような時代に生み出されたのか、その時代背景と知られざるレコーディングの全過程を初めて明らかにした、その日をめぐる、迫真の一大記念碑ドキュメント。

目次 : 第1章 ケネディが狙撃された日/ 第2章 トップ40の国/ 第3章 電話ボックスの男/ 第4章 サンホゼ・アイドル/ 第5章 ワンス・アポン・ア・タイム/ 第6章 空に上がる音/ 第7章 世界に向かう音/ 第8章 三つのステージ/ 第9章 アメリカのデモクラシー/ 第10章 スウィンギング・ロンドン/ 第11章 いまふたたび

【著者紹介】
グリール・マーカス : カリフォルニア州バークレー在住

菅野ヘッケル : 1947年生まれ。1970年からCBS・ソニーレコードでボブ・ディラン担当ディレクターをつとめ、78年にライブアルバム『武道館』を制作。86年に編集プロダクション「セヴンデイズ」を設立。コンサートを150回以上見ているほどの、自他共に認めるディラン愛好家・研究家で、ディラン関連本の翻訳や日本盤CDのライナーノーツ執筆に専念している。東京在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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米フォーク/ロックの巨人として誰もが認めるボブ・ディランの歌唱は実にユニークなもの。単に個性的というだけでは明らかに表現が足りないだろう。人間臭さや生きる佇まいそのものが現れている彼の歌声は、一度聴いたら忘れようにも忘れられないほどのインパクトを持って迫ってくるのだ。

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