ローズマリー・サリヴァン

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アンネ・フランクの密告者 最新の調査技術が解明する78年目の真実

ローズマリー・サリヴァン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784596319272
ISBN 10 : 4596319278
フォーマット
発行年月
2022年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
470p;19

内容詳細

世界的ベストセラー『アンネの日記』を書いた15歳の少女を密告したのは誰なのか?世紀の未解決事件を解明するため、元FBI捜査官を筆頭にプロファイラー、歴史学者、データ・サイエンティストら20名を超える各方面の専門家が結集。最新技術とテクノロジー、プロファイリング、法医学検査、人工知能など現代の捜査法を駆使し、真相に迫る―。

目次 : 第1部 “密告事件”の背景(摘発と緑衣の警官/ アンネの日記/ コールドケース・チーム/ 利害関係者たち/ 「あの男に何ができるか見てみよう!」/ ひとときの安全/ 猛攻撃/ 身を隠す/ 頼まれたから承知したのです/ 恐怖の事件/ 摘発の詳細/ ヴェステルポルク通過収容所/ 帰還/ 対独協力者/ 娘たちは帰ってこない)/ 第2部 迷宮入り事件の調査(調査/ ドキュメンツ・メン/ もうひとつの本棚/ 最初の密告/ 脅迫者/ 近所の人々/ ナニー/ もうひとつの説/ ユダヤ人ハンターたち/ V−フラウ/ 実質的な証拠ゼロ Part1/ 仲間のユダヤ人のところへ行きなさいよ!/ 記憶を探る/ フランク一家を逮捕した男、ウィーンで発見される/ ミープが知っていたこと/ 実質的な証拠ゼロ Part2/ 八百屋/ ユダヤ人評議会/ 見直し/ オランダの公証人/ 活動を始めた専門家たち/ 友達のあいだのメモ/ タイピスト/ 孫娘/ 爆弾/ 厳重に守られた秘密)

【著者紹介】
ローズマリー・サリヴァン : トロント大学の名誉教授。これまでに伝記や詩集など15冊を上梓し、2007年、“Villa Air‐Bel(ヴェラ・エアベル)”でカナダ・ヤド・ヴァシェム賞受賞。『スターリンの娘』(白水社)は世界23カ国で翻訳・刊行され、2016年度プルタルコス賞を受賞、PEN/ジャクリーン・ボグラド・ウェルド賞(評伝部門)、全米批評家協会賞の最終候補にもノミネートされた。アメリカ、ヨーロッパ、インド、ラテンアメリカで講演を行っている

山本やよい : 英米文学翻訳家。同志社大学文学部英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 泰然 さん

    誰もが知る結末を彼女は知らない。元FBI捜査官の率いるコールドケース・チームが歴史的迷宮入事件を徹底検証した迫真のルポ。様々なスペシャリストと共に文献調査、法言語学・科学鑑定、インタビュー等による捜査の果てに読者は残酷な事実を突きつけられる。密告者の正体はわかってもアンネは帰ってこない。悲惨な時代のなかで悪夢のジレンマに陥るのは他人事ではないし、人類の背負う弱さだ。「人間の本性はやっぱり善なのだと私は今でも信じている」。決して許されることでなく、決して理解できることでない事実を前にキティは何と言うだろう。

  • ぐうぐう さん

    そもそも、フランク一家が隠れ家に潜んでいると密告した人物を今更特定して、一体何になるのか、という素朴な疑問がある。その疑問にコールドケース・チーム(密告者を探し出すことを目的とした彼らの、それがチーム名だ)は「ファシズムの芽を野放しにしておくと世間に広がっていくという単純な教訓を、人々は忘れてしまっている」と前置きし、「自分たちを保護してくれるはずの社会制度を人々が信用できなくなったとき、何が起きるのか? 正しき行動の根本をなし、それを保護するはずの基本的な法律が崩壊したとき、何が起きるのか?(つづく)

  • つちのこ さん

    一字一句読み込むスタイルなので、470頁の大冊はしんどかった。その割に「やっぱりなぁ…」で終わってしまった結論が歯がゆい。アンネ・フランクの隠れ家を密告したのは誰なのか…という謎を現代の専門家チームによって多方面から調査し、核心に迫っていくプロセスは執念の見せ場ともいえるが、証人のほとんどが没し、事件が風化している現状ではその努力を確証につなげることができず憶測に留まってしまう。これが歯がゆいのだ。78年前の真実の解明に辿り着けることができるのは、これからもこの先もまったくの偶然でしかないだろうと思う。

  • コニコ@共楽 さん

    『アンネの日記』を読書会で取り上げてから、アンネ関連の本をいろいろ手に取ってみた。その中でも、一番読むのに時間がかかったのがこの本。迷宮入りと思われた秘密が78年目に公にされた重みを感じずにはいられなかった。アンネたちの隠れ家が摘発された当時のオランダは、ユダヤ人だけでなく、すべての人が狡猾なシステムの中で、命の取引をしていたことがつづられている。”ほかの者を品物扱いし、その男もしくは女に死の運命が降りかかったとしても自分の責任ではないと思える能力が、人間には備わっているからだろう。”という文が刺さる。

  • 星落秋風五丈原 さん

    アンネ・フランクを含めたフランク一家を密告したのは誰かをコールドケースチームが探っていく。確かにコールドケースですね。そして驚きの犯人。

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ローズマリー・サリヴァン

トロント大学の名誉教授。これまでに伝記や詩集など15冊を上梓し、2007年、“Villa Air‐Bel(ヴェラ・エアベル)”でカナダ・ヤド・ヴァシェム賞受賞。『スターリンの娘』(白水社)は世界23カ国で翻訳・刊行され、2016年度プルタルコス賞を受賞、PEN/ジャクリーン・ボグラド・ウェルド賞(評

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