モーツァルト(1756-1791)

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CD 輸入盤

交響曲第40番、第41番『ジュピター』 ヴァイル&ターフェルムジーク

モーツァルト(1756-1791)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
82876895042
組み枚数
:
1
レーベル
:
Dhm
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

モーツァルト交響曲第40番&第41番『ジュピター』
ブルーノ・ヴァイル&ターフェルムジーク

VivarteやDHMなどに多数の録音をおこなっているオーストリアの指揮者ブルーノ・ヴァイル。長年一緒に演奏を続けている、カナダの古楽器オーケストラ『ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ』と今回モーツァルトの最後の交響曲2曲を録音。
 『ジュピター』の古楽器による演奏は、コレギウム・アウレウムや、ホグウッド、ブリュッヘン、ガーディナー、ノリントン、ピノック、インマゼール、オーケストラ・シンポシオン、ヤープ・テル・リンデン、ミンコフスキ、ルネ・ヤーコプスなどすでに数多くの解釈演奏による録音が存在しますが、そこに新たな一石を投じたのがこのブルーノ・ヴァイル盤です。
 彼がこの曲を演奏しようと試みた際に、偶然発見されたのが、『ジュピター』第4楽章のファゴットパートの一部に間違いがあるという事実。これは、モーツァルト学者H.C.ロビンズ・ランドン博士も指摘していたことで、その原因も仮定して論じられていました。
 ヴァイルはここで、より正しいと思われる音に直し、まるでドビュッシーの音楽のように感じられた部分が、これこそモーツァルトという音楽に変わっているのが印象的。
 ヴァイルはまた、楽譜の指示を遵守し、古楽演奏に多く見られる独特なテンポや強弱を付けたりということはほとんどおこなっていませんが、それがかえって爽快感溢れる演奏に繋がることになっています。また、第40番では、あとからシュタルダー兄弟のために付け加えられたであろうクラリネット・パートが含まれない第1稿(他に古楽器演奏では、ホグウッド、ヤープ・テル・リンデン盤のみ)を使用しています。
 なお、このディスクのライナーノーツで、ブルーノ・ヴァイルはモーツァルトが『ジュピター』第4楽章第255〜259小節のファゴット・パートの問題について、以下のように推測しています。

1.モーツァルトが間違えてト音記号(高音部記号)を念頭に記譜してしまったのかも知れない。
2.ト音記号ならば第255小節は第1ファゴットがソ、第2ファゴットがミの音から始まる。これは金管楽器と音が重複する。
3.提示部での類似個所(第57小節以下)をみると、ファゴットは基本的に金管楽器と音が重複している。
4.したがって、再現部の第255小節以下のファゴットの音を、『新モーツァルト全集』(ベーレンライター版)のようにへ音(低音部)記号に依拠したことは誤りではないだろうか?

以上のことは、モーツァルト学者H.C.ロビンズ・ランドン博士も指摘していたことで、その原因も仮定として論じられていました。

ヴァイルはこの部分を「ドビュッシーの音楽のように響く不協和音」として、従来とは違うように実践・演奏し、問題提起しています。ピリオド楽器による、作曲された時代のオーセンティクな演奏語法を究めた演奏は、左右両翼にヴァイオリンを配した7型(第1ヴァイオリン7人-第2ヴァイオリン6人-ヴィオラ4人-チェロ4人-コントラバス3)という当時に近い編成、正しいテンポ設定でモーツァルトの時代に響いたであろうシンフォニーを再現しています。

・モーツァルト:交響曲第40番ト短調K.550(第1稿)
・モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調K551『ジュピター』
 ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ
 ブルーノ・ヴァイル(指揮)
 録音時期:2006年6月29日〜7月1日
 録音場所:トロント、グレン・グールド・スタジオ

収録曲   

  • 01. Tafelmusik - Symphony No. 40 In G Minor, K. 550
  • 02. Molto Allegro
  • 03. Andante
  • 04. Menuetto: Allegretto
  • 05. Allegro Assai
  • 06. Weil, Bruno - Symphony No. 41 In C Major, K. 551
  • 07. Allegro Vivace
  • 08. Andante Cantabile
  • 09. Menuetto: Allegretto
  • 10. Molto Allegro

総合評価

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4.0

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これ、好きですよ私は。ピノック、ノリント...

投稿日:2008/11/27 (木)

これ、好きですよ私は。ピノック、ノリントンよりも聞いた回数が多くなりました。  だぶん使命感みたいなものを、あまり感じさせないところが良いのかと…。ということで、ジュピターの暫定1位は当盤で決定。40番はミンコフスキがノリノリでオモシロかったなー。

chailly好き さん | 神奈川 | 不明

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前回の続き。 何処からなのか? ここでは...

投稿日:2008/10/02 (木)

前回の続き。 何処からなのか? ここでは255小節以下と書いてある(あとの方で突然253からと記してある)。 しかしどの小節からヘ音記号に戻るか書いていない。 ちなみにモーツアルトがもしト音記号を書き忘れたのなら、ヘ音記号も書き忘れた事になる。したがって2重のミスを犯したことになる。 このような2重ミスをモーツアルトが犯したというのなら、このスコアそのものの完成度にたいする疑問が浮上する。

右近 大次郎 さん | 東京 | 不明

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ファゴット・パートについて言いたい、なぜ...

投稿日:2008/09/30 (火)

ファゴット・パートについて言いたい、なぜなら、それはナンセンスだからだ。 1.ト音記号? ト音記号なら当然このFはファゴットには高すぎるので、実際になる音は1オクターブ 下のFと言う事になる。 私はそのようなト音記号の使い方をファゴットに使った例を聞いたことも見たこともない。 モーツアルトはこのような記譜を他で使っているのだろうか? それともこれは18世紀の常識の範囲だったのだろうか? これはそのような記譜法を他の場所から持ってきて証明すべきである。 どなたかご存知ですか? 2.何処まで? こ

右近 大次郎 さん | 東京 | 不明

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モーツァルト(1756-1791)

1756年:ザルツブルクで誕生。 1761年:最初の作曲(『アンダンテ ハ長調 K.1a』)。 1782年:オペラ『後宮からの誘拐』初演。 1783年:大ミサ曲ハ短調 K.427(417a)を上演。 1785年:弦楽四重奏曲集(ハイドン・セット)をハイドンに献呈。 1786年:オペラ『フィガロの結婚 K.492』初演。 1787年:父レオポル

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