生還 文春文庫

小林信彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167918354
ISBN 10 : 4167918358
フォーマット
出版社
発行年月
2022年02月
日本
追加情報
:
208p;16

内容詳細

私の人生で、もっとも死に近づいていた―。自宅で脳梗塞で倒れた私は、入院、転院、リハビリ、帰宅、転倒からの骨折、そして再入院を繰り返す。車椅子生活となりながらも、幸い利き手は動くため、私はこの闘病記を書くことができるのだ。84歳で死の間際から驚異の生還を果たした、約1年にわたる、老作家の執念の記録。

目次 : 第1部 最初のリハビリ(天井しか見えない夜/ “閣下”と呼ばれる男/ 有料の新聞ですが ほか)/ 第2部 壊れる私(かわき/ 小林という平凡な姓/ 下町の家 ほか)/ 第3部 リハビリ島奇譚(とりあえず、感じが良い/ 病院のクリスマス/ 一日のスケジュール ほか)

【著者紹介】
小林信彦 : 昭和7(1932)年、東京生れ。早稲田大学文学部英文科卒業。翻訳雑誌編集長から作家になる。昭和48(1973)年、「日本の喜劇人」で芸術選奨新人賞受賞。平成18(2006)年、「うらなり」で第54回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kinkin さん

    週刊文春に連載されたコラム。著者が24歳以降初めて脳梗塞で入院した時のこと。脳梗塞で倒れた時のこと、看病する妻や娘との間にかわされる会話、病院のことやリハビリのこと淡々と書かれていた。早期なら回復できる脳梗塞も手遅れで未だ亡くなる人が多いそんな病気が良くなって入院生活を振り返りがきちんとできる著者はやっぱり作家さんだと感じた。私も今年二ヶ月半入院したので大変さがよくわかる。コロナ前だったので面会も許されていた頃の話だからコロナが蔓延していた頃ならまた違った内容になったと思う。図書館本

  • 浅香山三郎 さん

    著者による脳梗塞闘病記。近親者にも、脳梗塞になり、リハビリをしてゐた人間がゐるので、当事者による手記としても興味深く読む。病院の人間模様(他の患者の様子)の猫写や、病院関係者の裏の顔を記す辺りは、著者が作家であるといふことに加ヘて、ある種の症状の発露なのではないかといふ気がする。

  • Inzaghico さん

    今までの作品から垣間見える意地っ張り(というかプライドが高いというか)の小林の顔もあれば、愛想よくしようという意外な一面もある。商家育ちで、今の住まいも2階に居住空間があり、浴室等も2階だが、今後は2階に行くのは厳禁ということになり、1階の庭に浴室を増築した、というところは病のリアルだなあ、と。2階の書斎に行けない悔しさと悲しさを綴った部分は同情を催されたが、安直な同情でまた大変な事になったら、元も子もない。映画の話や女優、アイドルの話がほとんどないのも、病身だからしかたあるまい。

  • すだま さん

    10代後半から20代にかけて、氏の小説を沢山読んだ。当時手に入る小説は殆ど読んだと思う。ただ、エッセイは殆ど読まなかった。40歳以上も年下の私には、氏の語る時代性が理解出来なかったのと、伝えたいのか、繰り言を言いたいのか判らない文章が相容れなかったからだ。なので書店に氏の本が並んでいても、ちょっと中を見て、エッセイと判ったらそっと棚に戻していた。しかし今回は違う。申し訳無いが、氏が脳梗塞に遭われた事さえ知らなかった。氏が今どのような状態でおられて、どのように感じておられるのかを知りたかった。

  • noraokapi さん

    脳梗塞と骨折の話である。病院の観察が面白い。エッセイというより小説のよう。4年前に病気になって2年前に本書が出て、今回文庫化された。やはりなるとそうとうつらい病気らしい。せいぜい散歩するようにしなければならない。あとは水を飲むとよいと書かれているが、私のかかりつけ医はあまり水を飲むなという。どうすればいいのだ。

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人物・団体紹介

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小林信彦

1932(昭和7)年、東京・旧日本橋区米沢町(現・中央区東日本橋2丁目)に和菓子屋の長男として生れる。幼少期より、多くの舞台や映画に触れて育った。早稲田大学文学部英文科卒業後、江戸川乱歩の勧めで「宝石」に短篇小説や翻訳小説の批評を寄稿(中原弓彦名義)、「ヒッチコックマガジン」創刊編集長を務めたのち、

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