CD 輸入盤

Live

Donny Hathaway (ダニー・ハサウェイ)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
7567.80272
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
オリジナル盤発売年
:
1972
フォーマット
:
CD

商品説明

カーティス・メイフィールド、スティーヴィー・ワンダー、マーヴィン・ゲイらと並ぶニューソウルの旗手の一人、ダニ−・ハサウェイによる音楽史に残るライヴ・アルバム。デビュー・アルバム「エヴリシング・イズ・エヴリシング 新しきソウルへの光と道」(70年)を発表した翌年、録音されたのが本作だ。
71年の8月28日、29日にLAのトラバドールで2回に渡って行われたライヴは、延べ30曲近くになったが、その中からアルバム最初の4曲をチョイスしている。ところが、ダニ−はそれだけでは満足せず、同じ年の10月27日から29日にNYのビター・エンドで7回のステージの模様を録音。ロスでのライヴではマ−ヴィン・ゲイのカヴァー"愛のゆくえ(What's Goin' On)"に続く"ゲットー(Ghetto)"が聴きどころだ。観客の大合唱はまるでゴスペルのステージのよう。アルバム収録曲よりも遥かに力強くフレキシブルに演奏するバック・バンドにダニ−のエレピと伸びやかな歌声が呼応していく。ジャズに精通していたダニ−の柔軟な発想とフィル・アップチャーチ(彼はギターだけでなくベースでも参加している)らのバック・メンバーの高い技術が見事に融合した素晴らしい名曲・名演だ。イントロが始まるなり観客の熱狂的な叫びが入る"きみの友だち(You've Got A Friend)"はこの作品の中でも人気の高い一曲だろう。数多くのアーティストがこのキャロル・キングの超有名曲をカヴァ−しているが、ベストは間違いなくダニ−のライヴ・ヴァ−ジョンだ。泣ける。
NYのライヴではギタリストがコーネル・デュプリに替わり彼らしいブルージーなギターが味わえる。中でも"きみの友だち"の続編的な"ウィ・アー・スティル・フレンズ(We're Still Friends)"の咽び泣くようなフレージングの素晴らしいこと!最後の"エヴリシング・イズ・エヴリシング(Voices Inside(Everything Is Everything))では、自由奔放でリラックスしたバンド・サウンドが堪能でき、ダニ−とバック・メンバーの音楽に対する愛情と演奏することの喜びがひしひしと伝わってくる。聴いているこちらまで嬉しくなってくるような1曲だ。
こんなに生命力溢れるライヴ・アルバムを作ったダニ−だが、1979年1月13日深夜、セントラル・パークの見えるエセックス・ハウス・ホテルの15階から身を投げ、自ら命を断った。しかしこのアルバムには収録された一曲一曲からは、迸るような「生」と「光」を感じずにはいられない。

その他のバージョン

Live のバージョン一覧へ

収録曲   

  • 01. What's Going On
  • 02. Ghetto
  • 03. Hey Girl
  • 04. You've Got A Friend
  • 05. Little Ghetto Boy
  • 06. We're Still Friends
  • 07. Jealous Guy
  • 08. Voices Inside(Everything)

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
25
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
1
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
ダニー・ハサウェイは、貧しいゲットー出身...

投稿日:2021/03/17 (水)

ダニー・ハサウェイは、貧しいゲットー出身ではなく、ゴスペルから出発し、大学でクラシック理論を勉強したインテリです。ロバータ・フラックと同窓で、彼女とアルバムも作っていますし、公私にわたる盟友だったようです。このライブは、彼の絶頂期の記録。でも彼は精神の病に倒れ、短い人生で鮮烈な爪痕をポップ・ミュージック界に残しました。ボーカルの説得力ではスティービー・ワンダー以上ではないかと思うことがあります。 4曲目の「ユーブ・ガッタ・フレンド」で、オーディエンスが感極まって歌い始めるのです。もう教会のミサ状態。ダニーが歌う、聴衆が返すというやり取りは、R&Bでは伝説になっているほどです。歌い方は叫ぶでもなくいたってオーソドックスなのですが、演奏がすさまじい。2曲目の「ザ・ゲットー」では12分にわたり、ほぼインスト合戦が展開されます。ハサウェイのエレピにリードされ、波が何度も押し寄せるような高揚感です。 このライブは、録音もとてもよろしい。R&B界を背負って立つことを期待されている彼でしたのに、病気のせいで表舞台から消え、ロバータ・フラックとラスト・シングルを録音。ロバータ・フラックは、彼が再起するものと信じていたようです。その録音直後に、住んでいたホテルから彼が転落しているのが発見されました。悲しい話です。

tasuke さん | 新潟県 | 不明

0
★
★
★
★
★
30年位前に、先輩の家で初めて聞きました。...

投稿日:2010/05/03 (月)

30年位前に、先輩の家で初めて聞きました。まだブリティッシュロック野郎だった私が、一発でknock outでした。すぐレコード買いました。ソウルは怖いですね!You’ve got a friend での観客との大合唱は何度聴いてもゾクゾクします。キャロルキング本人のも良いですが、私は断然こちらの方が優れていると思います。★5個では足りません。

shurunkenheads さん | AUSTRALIA | 不明

5
★
★
★
★
★
こんな温か味のある空間はそう作れません。...

投稿日:2009/05/30 (土)

こんな温か味のある空間はそう作れません。才能ある人は早く逝ってしまうのですね。まさに魂が迸る、それを感じさせる名作です。

りゅう さん | 福岡県 | 不明

2

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

Donny Hathaway

公民権運動やキング牧師暗殺といった時代背景の中で、黒人音楽も"R&B"から”ソウル・ミュージック”へと歴史的な過渡期を迎えていた70年代初頭、スティーヴィーやマーヴィン・ゲイ等と歩調を合わせる様に登場した稀代の天才シンガー、ダニー・ハザウェイ。”ニュー・ソウル”という新しい時代の扉を鮮やかに解き放った彼の存在無しでは、今のフリー・ソウル・ブームも語る事は出来ないだろう。

プロフィール詳細へ

Donny Hathawayに関連するトピックス

ソウル/ファンク に関連する商品情報

おすすめの商品

この商品が登録されてる公開中の欲しい物リスト