評決の代償 ハヤカワ・ポケット・ミステリ

グレアム・ムーア

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150019693
ISBN 10 : 415001969X
フォーマット
出版社
発行年月
2021年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
400p;19

内容詳細

大富豪の娘を誘拐し、殺したとされる男の裁判。陪審が下した無罪評決は、世論からバッシングを浴びた。それから十年。現在は刑事弁護士として活躍しているマヤ・シールら当時の陪審員たちが、かつて裁判中に宿泊していたホテルに集められる。あの事件のドキュメンタリーが撮影されるのだ。だが番組収録を翌日に控えたその夜、真相につながる新たな証拠を見つけたと主張していたひとりが、部屋で死体で発見された。マヤは自らの容疑を晴らすため、必死の調査を開始するが…サスペンスに満ちたリーガル・ミステリ。

【著者紹介】
グレアム・ムーア : 1981年シカゴ生まれの作家・脚本家。2010年に作家デビュー。2014年の映画“イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密”で、アカデミー賞脚色賞を受賞

吉野弘人 : 山形大学人文学部経済学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Panzer Leader さん

    LAの不動産王の娘を殺害したとされる黒人高校教師に無罪の評決を出した陪審員たち。しかし世間では有罪であると思われていたため陪審員たちへの風当たりは強かった。その後TVの追悼番組でこの事件を取り上げることになり陪審員たちが再び集まった。そんな中有罪の証拠があると主張していた一人が死亡する。果たして誰が?そして黒人教師は有罪なのか?と題材としては面白いが登場人物誰一人として共感できないので読み進め難いことおびただしい。後出しの様などんでん返しの末辿り着いた真相はカタルシスが感じられず虚しいラスト。

  • オーウェン さん

    被害者のジェシカを殺した可能性のあるボビーは無罪判決を受ける。その評決に参加したマヤら一同は、10年後当時の裁判のドキュメンタリー撮影のため再び集まる。裁判を覆す証拠を持つという元恋人のリックとマヤは言葉を交わすが、リックはマヤの部屋で死体となって発見される。無罪判決の裏で起こった殺人は誰が殺したのか。無罪を勝ち取ったボビーや、12人の陪審員のその後。二重三重に絡まっており、それらが解き放れていったとき犯人が浮かび上がる。だがそれはある種のハッピーエンドでありバッドエンドでもある。

  • しゃお さん

    現在を中心に過去の出来事をカットバックしながら描かれるリーガルサスペンス。果たして10年前に下した無罪評決は正しい選択だったのか。そして真実は。また、10年後に新たに起きた事件の犯人は。無罪評決を選択して過程を挿入しながら、刑事弁護士マヤが自身が陥った苦境に皮肉を感じつつも殺人容疑を晴らすために、過去と現在の事件を調査する様子は緊迫感あります。リックがそこまで事件にのめり込んでいた理由などもう少し強い動機付けがあるといいかなとも思いましたが、終盤の思いがけない展開、ミステリ的な仕掛けには驚きと共に夢中に!

  • うまる さん

    ある裁判を機に人生が狂ってしまった陪審員たちの話と、10年越しに再考察される事件の真相。クロサーだと思っていたのであれ?ってなったけど、人が人を裁く事の怖さと限界が感じられる興味深い話で楽しく読めました。合間に各陪審員目線の回想が入る事で、評決の過程だけではなく、各々の人物が人を裁くに値しない人間である事が浮き彫りになる構成が良くできています。人数が多いので中盤は少々ダレましたが、終盤の真相畳み掛け具合は面白かったです。真実を明らかにする事が正義なのか、読者にも判断を問いかける苦々しいラストも良い。

  • stobe1904 さん

    【リーガル・ミステリ】アカデミー賞を受賞した脚本家による『12人の怒れる男』をモティーフにしたリーガル・ミステリ。10年前の事件の陪審員で無罪を主張したマヤが、テレビ局の企画で当時の陪審員メンバーと再会することになるが…。12人の陪審員の背景や裁判の様子など輪郭を淡々と描く前半から先が読めないヒネリが連続する最終盤といい、盛り上げ方がとても上手い。グレーな結末ながら希望が見えるエンディングも好みだが、主人公マヤのキャラに共感を感じなかったのが残念。脇役はいいキャラが揃っているが…。★★★★☆

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グレアム・ムーア

1981年シカゴ生まれの作家・脚本家。2010年に作家デビュー。2014年の映画“イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密”で、アカデミー賞脚色賞を受賞

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