残りものなんて呼ぶにはモッタイナイ!トロントの4人組ポップ・パンク・バンド、PUPが2019年のアルバム『MORBID STUFF』に入りきらなかった楽曲に新曲を加えた、とことんポップ、無限にハイテンションなEP『THIS PLACE SUCK ASS』がドロップ!これを聴かずにいるのもモッタイナイ!!
■ 弾けるようなハイテンションと、とことんポップなメロディーでロック・キッズのハートをガッチリとロックオンしてきた、トロントの4人組ポップ・パンク・バンド、PUP。その彼らが2019年にリリースしたアルバム『MORBID STUFF』に入りきらなかった楽曲を中心とした新作EPをリリースする。
■ 『MORBID STUFF』を完成させた時、PUPのメンバーの手元には、アルバムの雰囲気にハマらない曲がいくつか残された。世界が爆発することを想像しているようなアルバムにはちょっと無軌道すぎたり、熱狂的すぎるという理由でアルバム収録曲から外された楽曲群だ。「いつもだったら、本当にダークな曲はアルバムの最後用に取っておくんだけど、気づいたらすでに『MORBID STUFF』は結構ダークな作品になっていたからね」フロントマンのStefan Babcockはそう説明する。
■ しかしメンバーは、この”テーマに合わなかったらはみ出てしまった“楽曲をあまりにも気に入っていたため、アルバムに無理やり押し込んだり、没扱いして永遠にしまい込むのではなく、独立した作品にするべきだと考えた。その結果爆誕したのが、本EP『THIS PLACE SUCK ASS』である。
■ 収録曲の「Nothing Changes」や「Floodgates」は、『MORBID STUFF』に収録されなかった、悲喜こもごものユーモアとペーソスが奇跡のマリアージュを見せるPUPお得意のポップ・ロック・ナンバーである。さらにアルバムには、SFホラー・ゾンビ映画『28日後(28Days Later)』にもフィーチャーされたGrandaddyの「A.M180」をパンク風にカヴァーしたものや、70秒の瞬間芸とも呼べそうな「Edmonton」などが収められている。また全PUPファンとして注目したいのは、アルバムの幕開けを飾る新曲「Rot」だろう。今年制作されたこの楽曲は、この数年で彼らが手にした高い評価と幸運に対して疑わしい気持ちを抱く心情を捉えた叩きつけるようなストレートなパンク・ナンバーだ。カナダのグラミー賞と呼ばれるJUNOアウォードでオルタナティヴ・アルバム・オブ・ジ・イヤーを受賞したり、全米ネットワークのNBC「Late Night With Seth Myers」で演奏する機会を得ても、また熱狂的なファンで満杯のライヴ会場で演奏するようになっても、彼らはつねに“一瞬で消えてしまうキャリア”に対して不安を抱き続けているのだ。
■ 精神的に参るようなことと、楽しいこと、その相反するテーマをそれぞれふくらまし、大きな壁にプロジェクターで投影しながら、そこに陽気な混沌と大声で歌いたくなるようなコーラスをぶち込んでいく、自虐ネタも自己嫌悪のネガティヴな感情までも「笑い」とカオスなパワーへと変えていくPUP。そんな彼らが残り物には福があるとちょっとラッキーな気分にもさせてくれるテンションMAXなEP、それが『THIS PLACE SUCK ASS』なのだ。
(メーカーインフォメーションより)