シュヴァンクマイエルの不思議な世界

巻き貝から爬虫類、鳥類を経て人類に至るめくるめく博物館を描いた「自然の歴史（組曲）」。黒い猫、逃げ去るジャガ芋など、奇妙な出来事に見舞われる少女の恐怖体験「地下室の怪」。小さな部屋の中の目玉の付いた手から始まるユーモラスな物語「闇・光・闇」。様々な対話の形をシュールに描いた「永遠の対話」「情熱的な対話」「不毛な対話」からなる３部構成の傑作「対話の可能性」ほか。


【収録作品 】
『自然の歴史(組曲)』
●音楽=ズデニェク･リシュカ
●1967年/カラー/9分
●巻き貝から爬虫類、鳥類を経て人類に至るめくるめく博物誌。銅版画、標本、
生きた動物の映像が織り込まれる。


『部屋』
●音楽=ズデニェク･リシュカ●出演=イヴァン･クラウス、ユライ･ヘルス
●1968年/モノクロ/13分
●部屋の中の哀れな男。壁穴を覗くと殴られ、椅子に座ると、椅子は逃げ出す。


『地下室の怪』
●音響=イヴォ･シュパリ●出演=モニカ･ペロ=ツァバノヴァ
●1983年/カラー/15分
●闇の地下室に降りてゆく赤い靴の少女。黒い猫、逃げ去るジャガ芋など奇怪な出来事の数々に少女の恐怖は極限に…。


『陥し穴と振り子』
●原案=エドガー･アラン･ポー、ヴィリエ･ド･リラダン
●音響=イヴォ･シュパリ●出演=ヤン･ジャーチェク
●1983年/モノクロ/15分
●拘束された主人公を今にも八つ裂きにせんとする巨大な振り子の刃や火炎など、不気味な殺人機械の数々。


『男のゲーム』
●音響=イヴォ･シュパリ●出演=ミロスラフ･クハシュ
●1988年/カラー/15分
●テレビでサッカー中継に観戦する男。熱狂のうちに選手の頭に何と列車が飛び込んだり、選手が次々にミンチにされて倒れてゆく。


『闇･光･闇』
●音響=イヴォ･シュパリ●1989年/カラー/7分
●灯がともされて始まる不思議な出来事。小さな部屋の中の目玉の付いた手から始まる信じられない様なユーモラスな展開。


『対話の可能性』
●音楽=ヤン･クルサーク●1982年/カラー/12分
●様々な対話の形をシュールに描いた傑作。「永遠の対話」「情熱的な対話」
「不毛な対話」の3部構成。