ショスタコーヴィチ(1906-1975)

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CD

ショスタコーヴィチ:交響曲第5番、第9番 ベルナルト・ハイティンク

ショスタコーヴィチ(1906-1975)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
UCCD7040
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

ハイティンク/ショスタコーヴィチ:交響曲第5番、第9番
ショスタコーヴィチ:
1.交響曲 第5番 ニ短調 作品47
2.交響曲 第9番 変ホ長調 作品70
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(1)、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(2)
指揮:ベルナルト・ハイティンク
録音:1981年5月(1)、1979年1月(2)〈デジタル録音〉
旧ソ連という体制社会と自らの芸術的信念の狭間で苦悩しながら多くの傑作を生み出したショスタコーヴィチは、ある意味で最も20世紀的な作曲家だったのかもしれません。作曲者の真意はともかく、人生肯定的な印象が体制に高く評価されて生前から彼の代表作とされてきた第5交響曲と、逆に軽妙で諧謔的な内容ゆえに体制から激しい批判を受けた第9交響曲の2曲をカップリングしています。

内容詳細

旧ソ連体制の中で、政治やイデオロギーと自らの芸術的信念との間で苦悩したショスタコーヴィチ。体制側に高く評価された5番と、逆に厳しい批判を受けた9番の2つの交響曲を収録。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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とても美しい。とかく号砲とか、凶器なテン...

投稿日:2016/06/25 (土)

とても美しい。とかく号砲とか、凶器なテンポなどがもてはやりそうだが、落ち着いてこの曲に向かい合える希有の名演だと思う。さすがコンセルトヘボウだけあって、うまい。名作を読み終えたときのように、大いなる感動が押し寄せてきた。

遊人王月曜日 さん | 北海道 | 不明

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このCDが出る少し前、「ショスタコーヴィチ...

投稿日:2012/10/17 (水)

このCDが出る少し前、「ショスタコーヴィチの証言」という本が話題になり、当時のファンに衝撃を与えた。ソ連最高の作曲家と賞賛されながら内心では、芸術に介入するソ連の体制に強い反感と怨恨を抱いていたという内容で、5番や7番は、政治的介入で強制された勝利・歓喜の音楽であり、ムラヴィンスキーは「何も分かっていない」奴と酷評されている。今では偽書説もあり、さまざまな議論もあり、真偽は定かでない。こうした複雑な背景を背負った作曲家の演奏は、ムラヴィンスキーやバーンスタインのようなストーリーを単純明快にしてしまうと、作品がそういう表現を許す以上、聞き手はカタルシスは得られるが、作品の隠された本質と遊離するか否かという問題も生じる。勿論、古典として作曲者の手を離れると、演奏する側の主観や感覚が入り混じるのは当然だが、そういう意味では、このハイティンクの演奏は、純粋に音楽を表現したものであり、もし当時「証言」に目を通して録音にのそんだのであれば、卓見である。もっと熱気や演劇性があっても良いと思うのだが、演奏の質の点では、今でも十分スタンダードたりうる演奏だ。

eroicka さん | 不明 | 不明

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ハイティンクは1980年前後に当時ヨーロッパ...

投稿日:2010/09/06 (月)

ハイティンクは1980年前後に当時ヨーロッパのこの世代には珍しくショスタコーヴィチ交響曲全集をLPOとACOに分担させて録音完成させております。当初ハイティンク資質とショスタコーヴィチ交響曲とが必ずしもマッチする印象を持ち合わせておりませんでしたが烈しく粘っこい主としてロシア指揮者による演奏との差別化が次第にその存在位置を主張する様になってきたみたいです。本盤では対照的な第5番、第9番が入っており1979年ハイティンクが丁度50歳の時録った第9番はオーケストラがニュートラル的LPOということも手伝って諧謔的なこの作品展開すらどちらかと言えば淡々さが特徴。第1楽章におけるVソロなども底深いロシア的な感じはしませんが淡白さが効果をあげています。続く楽章はショスタコーヴィチ特有の世界を弦ピチカートをバックの管がいつ爆発するか不安を抱えつつ進む思索的な楽章ですがむしろ美しくこの演奏は聴けます。東洋的雰囲気でやはり管がリードする第4楽章も祈り的に息長くさりとて息詰まることはありません。この辺りが好みの分かれる処かもしれませんが私は妙な鬱陶しさがないだけ救われる気持ちになりました。この第9番演奏タイムは@4’55A7’43B2’35C3’48D6’30であります。1981年ACOを振っての第5番(@18’05A5’30B15’44C10’45)については皆さんの印象に近いですので当該レビューを参考にされたら良いと思います。なお、ハイティンクによるこの二曲組合せのCDは割りと現在種類多く出ているようです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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ショスタコーヴィチ(1906-1975)

「わたしの交響曲は墓碑である」という“証言”の中の言葉によって象徴されるショスタコーヴィチの音楽と生涯への価値観の変質は、今もって盛んな議論と研究、演奏解釈によって再認識過程の最中にあるとも言えますが、作品によってはすでに演奏年数も75年に及び、伝統と新たな解釈の対照がごく自然におこなわれてきているとも言えそうです。 圧政と戦争の象徴でもあったソビエト共産主義社会の中に生き、そして逝ったショスタコ

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