ロシアの作曲家クナイフェル、4枚目のアルバム
サンクト・ペテルブルク在住の作曲家、アレクサンドル・クナイフェルの「ECM New Series」4枚目のアルバムは、宗教的な作品から宗教とは関わりのない作品まで、さまざまな刺激を受けながら回り道をして元に戻るという、おそらく今までで一番広範囲にわたる内容といえるかもしれません。
レジェ・アルティス合唱団により感動的に演奏される2つの『Prayers to the Holy Spirit』を収録。タチアナ・メレンティエワが歌う、アレクサンドル・プーシキンの詩を基にした『Bliss』、そしてピョートル・ミグノフが歌う『O Lord of All My Life(A Poem and a Prayer)』ではこのロシアの偉大な詩人とシリアのエフレムを対照させています。2人の歌手の伴奏を務めるオレグ・マーロフには、4つの独奏ピアノ曲でもその詞を内面化しながら表現することが求められています。『A mad tea-party』はそのタイトル通りで、現実を超えたおとぎの国の雰囲気が広がります。『This Child』(『ルカによる福音書』に基づく)、『Confession』とアルバム・タイトルの作品『Lukomoriye』(ともにプーシキンによる)は明るく穏やかで、密やかに神秘的です。(輸入元情報)
【収録情報】
クナイフェル:
1. O Comforter(Prayer to the Holy Spirit)
2. A mad tea-party(Royal version)
3. Bliss(アレクサンドル・プーシキンの詩による)
4. This Child
5. Confession
6. O Lord of All My Life
7. O Heavenly King
8. Lukomoriye
オレグ・マーロフ(ピアノ:3-6,8)
タチアナ・メレンティエワ(ソプラノ:2,3,8)
ピョートル・ミグノフ(バス:6,8)
ボリス・アバリアン指揮、レジェ・アルティス合唱団(1,7)
録音時期:2012年2月
録音場所:サンクト・ペテルブルク、スモーリヌイ聖堂
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)