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惜しまれつつ引退した「最後の巨匠」クルト・ザンデルリングの生誕90年とオーケストラの創立50周年を祝うベルリン交響楽団記念ボックス。添付されたブックレットは記念盤にふさわしい立派なもので(58ページ)、ザンデルリングの写真も多数掲載されています。 得意のドイツ物、ロシア物がズラリと並ぶ収録曲目は壮観で、これまでに録音の発表されていない作品が数多く含まれているのも大きなポイントです。 また、なにより嬉しいのは、評論家の許光俊氏が大絶賛していた2002年5月19日にベルリンのコンツェルトハウス(旧称:シャウシュピールハウス)でおこなわれた「ザンデルリングの最後の演奏会」が完全収録されているという点。巨匠最後の境地ともいうべき深い感動が胸に迫る見事な演奏内容で、これが最後の顔合わせと意気込んだか、ベルリン響のいつにも増した重厚壮大なサウンドがたまりません。 前プロのモーツァルトには、内田光子がソリストとして登場、ザンデルリングを尊敬して止まないという彼女が聴かせる見事なピアニズムにも注目です。 なお、当セットにはザンデルリングのほか、彼と関係の深かったダヴィド・オイストラフの指揮による演奏も3曲収録されています。 以下、「ザンデルリングの最後の演奏会」について、許光俊氏(音楽評論家、慶応大学助教授)が、チャイコフスキーの4番(TDK)のライナーノーツに記した文章をまじえながら、収録作品についてご紹介いたします。
CD1 1.ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 I.オイストラフ(vn) ザンデルリング 指揮 ベルリン交響楽団 1966年10月3日 メトロポールテアター、ベルリン(ステレオ) 2.ショスタコーヴィチ:交響曲第5番《革命》 ザンデルリング 指揮 ベルリン交響楽団 1966年10月3日 メトロポールテアター、ベルリン(ステレオ) CD2 ショスタコーヴィチ:交響曲第10番 オイストラフ 指揮 ベルリン交響楽団 1972年9月29日 ドイツ・シュターツオーパー、ベルリン(ステレオ) CD3 1.プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 オイストラフ(vn) ザンデルリング 指揮 ベルリン交響楽団 1971年4月19日 ドイツ・シュターツオーパー、ベルリン(ステレオ) 2.プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 オイストラフ(vn) ザンデルリング 指揮 ベルリン交響楽団 1965年3月8日 メトロポールテアター、ベルリン(モノラル) 3.ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲 オイストラフ(vn) ザンデルリング 指揮 ベルリン交響楽団 1967年3月7日 メトロポールテアター、ベルリン(ステレオ) CD4 1.ベートーヴェン:ロマンス第1番 オイストラフ(vn& 指揮 )ベルリン交響楽団 1965年3月8日 メトロポールテアター、ベルリン(モノラル) 2.シューベルト:交響曲第2番 オイストラフ 指揮 ベルリン交響楽団 1965年3月8日 メトロポールテアター、ベルリン(モノラル) 3.ワーグナー:《トリスタンとイゾルデ》〜前奏曲と愛の死 ザンデルリング 指揮 ベルリン交響楽団 1970年4月6日 メトロポールテアター、ベルリン(ステレオ) 4.ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 ザンデルリング 指揮 ベルリン交響楽団 2002年5月19日 コンツェルトハウス、ベルリン(デジタル) ...すでに最初の《ハイドンの主題による変奏曲》からして尋常ではなかった。ザンデルリンクとしてはやや遅めに設定されたテンポのうちに、明るいながらもメランコリーをぬぐい去れない平明な主題が歌い出される。むろん、この主題自体の中に明るさとメランコリーが混在しているとはいえ、いかなる誇張もなしに深々と主題が歌いだされた途端、この夜が演奏家にとっても聴衆にとっても特別で稀有のものになることが確信できた。悲しげな微笑のような主題のあと、変奏のひとつひとつが実に丹念に奏された。変奏とは人生のアレゴリーなのだろうか。慈しむように愛情を込めて奏される様子を見ていると、そう思いたくなるのは否めない。音楽がさまざまな姿を現しながら雄大な時間の流れとして流れ続け、最後、激しくはない高揚のさなか、主題が回帰してくる...(許光俊) CD5 1.モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番K491 内田光子(P) ザンデルリング 指揮 ベルリン交響楽団 2002年5月19日 コンツェルトハウス、ベルリン(デジタル) ...独奏者を務めたのは内田光子である。内田はかねてからザンデルリンクに心酔していることを公言しており、両者の共演は少なくなかった。彼女もまた、この演奏会では持てる限りを尽くしたと思う。あるときはシューベルトのような深淵に立ちくらみ、あるときは冷たい悲哀に沈み込むことをいとわぬ密度の高い音楽だった。演奏後、内田は涙ぐんでいたが、それが満場の聴衆にいっそうの感銘を与えた...(許光俊) 2.シューマン:交響曲第4番 ザンデルリング 指揮 ベルリン交響楽団 2002年5月19日 コンツェルトハウス、ベルリン(デジタル) ...スケルツォ楽章の弦楽器の力業は圧巻だったし、そこからフィナーレにかけての、弱音部分の緊張感の素晴らしかったこと。休符が生きていたこと。いかなる誇張もなく、極端なピアニシモというわけでもない響きが放つ輝きに、私は今自分はとんでもない音楽を前にしているのだという感慨にとらわれた。「交響曲第4番」はこれほどまでに整然と美しいものかと呆然とした...(許光俊)
ベルリン交響楽団 記念BOX(5CD)〜ザンデルリングの最後の演奏会 完全収録〜 受注604セット のバージョン一覧へ
CD
¥3,520 EUR 盤 輸入盤 2002年10月17日発売
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総合評価
4.5
投稿日:2009/07/30 (木)
CD4、CD5は、親しみ易い曲だということもあってか全面的に楽しめる。しかし、Mozartの24番の2楽章では、相変わらず独りよがりな?装飾音を入れて演奏しているのが気がかりだ。(テイト盤に比べたら少しは違和感薄らいだが) CD1も満足。オイストラフのショスタクヴッチは、私的にはムラヴィン盤より好きだ。 問題はCD2とCD3.CD2は、やはりザンデルリングの指揮で聴きたかった。CD3は、曲そのものが私の理解を超えてしまっていて楽しめない。
エーテルの風 さん | 長野県 | 不明
投稿日:2006/11/01 (水)
どっしりとした響きで、いい音楽を聴いたなあと感じられる演奏。ラストコンサートも出色の出来だが、ショスタコの五番が素晴らしい。濃い響きでぐんぐん進んでゆく。
トトロの森 さん | 福島県 | 不明
投稿日:2006/02/20 (月)
ザンデルリンクのラストコンサートについてはすでに多くの人達が書いている通り、素晴らしい!それ以外ではなんと言ってもオイストラフによるプロコフィエフのコンチェルト!この曲のもつ”狂気”をモノの見事に再現してくれて、私も思わず”狂喜”してしまった。それにしてもこのオケ、もしかしたら、実力低下の甚だしいBPOよりも素晴らしいかも・・・ああ、生で聴きたくなった!
yass さん | 大分県 | 不明
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