クライバーが讃え、ショルティが恐れた男 指揮者グッドオールの生涯

山崎 浩太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784896916751
ISBN 10 : 4896916751
フォーマット
出版社
発行年月
2002年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19

商品説明

クライバーが讃え、ショルティが恐れた男、指揮者グッドオールの生涯/山崎浩太郎
レコード芸術誌などでの健筆で知られる音楽評論家、山崎浩太郎氏が構想十年を経て世に問う初の単独著作。
 イギリス最大のワーグナー指揮者とうたわれたサー・レジナルド・グッドオール(1901−90)の波乱にみちた生涯を、クナッパーツブッシュやクレンペラー、クライバー親子など、彼と関わった大物指揮者たちとの交流を横糸に、ロイヤル・オペラを中心とした戦中・戦後のイギリス・クラシック音楽史を縦糸に描いた、“演奏史譚家”を任ずる山崎氏ならではの見事な構成。
 特にゲオルグ・ショルティとの確執を取り上げた第8章「その指環に近づくな!」では、グッドオールとショルティの音楽的な衝突の現場が生々しくも再現されることはもちろん、ヨーロッパ社会に根深く残るナチ問題・ユダヤ人差別にまで視野を広げて抜群の読み応えです。
 巻末の付録には、グッドオールが20年近い不遇の後《マイスタージンガー》公演(1968年)で奇跡的な復活を遂げて以降の公演記録やディスコグラフィ、それだけでも情報満載の「関連ディスク紹介」を収め、最後の最後まで読み手の知的好奇心を刺激します。キング・インターナショナル第1回制作書籍。

内容詳細

ドイツの巨匠指揮者の副指揮者を務め、優れたワーグナー歌手を育てたイギリス人指揮者グッドオール。66才にしてワーグナー指揮者として成功した彼の劇的な人生を、大指揮者たちとの交流などとともに描く。

【著者紹介】
山崎浩太郎 : 1963年東京生まれ。早稲田大学法学部卒業。演奏家たちの活動とその録音を、その生涯や同時代の社会状況において捉えなおし、歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。月刊誌「レコード芸術」等に寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

総合評価

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先入観、タカくくり、ガイドブック妄信… ...

投稿日:2006/11/25 (土)

先入観、タカくくり、ガイドブック妄信… こうした過剰な情報の中で、こういうユニークな存在の音楽家が忘れ去られるのはあまりにも勿体ない。グッドオールへの親愛と、残された奇跡のような名演によせる著者の思いが全編に漲るよう。かねてより愛読しており、このおかげでBBCで出たブルックナーの後期三大交響曲のスケールの大きな名演や、美しすぎるトリスタン前奏曲に出会えた。加えて別店企画ながら、山崎氏大推薦のトリスタン全曲がとうとう復活する。食わず嫌いはあまりにも勿体ない今世紀有数のワーグナー名演。楽しみだ…

Pianist さん | Tokyo | 不明

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一気に読みました。特にマイスタージンガー...

投稿日:2005/09/03 (土)

一気に読みました。特にマイスタージンガーのWNOの公演の辺りは興奮しました。幸い、BBCのシリーズでブルックナー7〜9+マイスタージンガー前奏曲は聴けます(9は05/10発売?)が、是非ともBBCからマイスタージンガー及び後年のワルキューレ1幕、パルジファル第3幕のライブをリリースして欲しい!!絶対買います!

バルツァのライブ録音出して! さん | 東京 | 不明

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非常に面白いです。でも、そのあとグッドー...

投稿日:2005/05/22 (日)

非常に面白いです。でも、そのあとグッドールのCDを結局なにひとつ買わなかった私。

かばくん さん | とちぎ | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • hr さん

    面白く読み終えました。今の僕の年齢で落ち着いている場合ではないと思い知らされるグッドオールの生涯。八十歳を超えてから振りたい作品をやっとレコーディングできた場面。そこでの著者の熱の入れようが微笑ましい。表題にある「クライバーが讃え」た逸話が少しだけなのが残念。

  • ソーダサイホン さん

    書きようによっては偏狭な老人として描けるのに、実に魅力的な好々爺に仕上がっており、作者がほれ込んでいるのが分かる

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