CD

(Viola)12 Fantasies For Violin Solo: 今井信子

テレマン(1681-1767)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TYMK020
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

今井信子によるヴィオラ演奏!
テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア

ドイツ・バロック期最大の人気を誇った作曲家、ゲオルク・フィリップ・テレマン[1681-1767]の音楽の明快さは、その実生活の多彩をきわめた華やかさと密接に関わっているとはよく指摘されるところです。
 テレマンは12歳でオペラを作曲するほどの早熟な天才でしたが、ライプツィヒ大学では法学を学び、同時に聖トマス教会では礼拝用の音楽も作曲、さらにはオペラの作曲もおこない、学内ではオケを組織し、新教会のオルガニスト兼音楽監督に就任するなど、キャリアの最初から実にマルチな活躍ぶりでした。
 23歳のときにはプロムニッツ伯爵の宮廷楽長に就任し、伯爵の好みでもあるフランス風な管弦楽組曲を数多く作曲、伯爵の避暑地ではポーランド系の民俗音楽やジプシー音楽に接して大いに刺激を受けます。
 27歳の時にはアイゼナハの宮廷楽長に赴任し、宮廷礼拝堂楽団を組織し、カンタータ・チクルスなどで君主の厚遇を得ますが、31歳の年にはこうした宮廷生活に別れを告げ、帝国自由都市フランクフルト・アム・マインの教会の楽長に就任。さらに9年後、40歳の年には、終生の活動の地となるハンザ自由都市ハンブルクに移って、その後46年間に渡って、都市音楽監督兼ヨハネスカントールとして、オペラに公開コンサート、教会音楽や自作の出版にと縦横無尽に活躍したということです。
 つまりテレマンの創作の背景にあったのは、当初は宮廷であり、やがて市民社会に変わっていくということですが、そうした市民社会の豊かな音楽環境があればこそ、《ターフェルムジーク》のような画期的な作品も登場したのでしょう。
 作風も変化しています。宮廷では対位法やフランス趣味を意識していたテレマンも、市民社会に出てからは、より自由な音楽を志向するようになり、その代表例ともいえるのがフルート、ヴァイオリン、ガンバ、チェンバロのためにそれぞれ書かれた《ファンタジア集》で、そこには誰もが理解できる率直で親しみやすい音楽があふれかえっています。

 当アルバムに収められた《無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア》も、重音をはじめとする技巧的なパッセージから、メロディアスな美しさまで幅広い魅力を備えた曲集といえ、数多くの楽器奏法に精通し、創意工夫を怠らなかったテレマンならではの明晰ながらも変化に富むスタイルが、4章構成のファンタジア12曲をそれぞれ面白いものとしています。
 さらに、ここでは演奏がヴィオラによっておこなわれている点が大いに注目されるところです。

・テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア
 Fantasie No.4 in D major
 Fantasie No.8 in E major
 Fantasie No.2 in G major
 Fantasie No.9 in b minor
 Fantasie No.7 in E-flat major
 Fantasie No.10 in D major
 Fantasie No.11 in F major
 Fantasie No.3 in F minor
 Fantasie No.5 in A major
 Fantasie No.1 in B-flat major
 Fantasie No.6 in e minor
 Fantasie No.12 in a minor

 今井信子(ヴィオラ)

録音:2003年11月24〜27日、ミュージック・シアター/スイス ラ・ショー・ド・フォン

内容詳細

今井信子が弾くテレマンの「12のファンタジー」(原曲は無伴奏ヴァイオリンのための作品)。モダン楽器の世界的な名手としての技巧と、古楽奏法に造詣の深い研究家としての試みが見事に融合された名演。独自の曲順にもこだわりが感じられる。(治)(CDジャーナル データベースより)

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 しっとりしていて、ひなびた響きとでもい...

投稿日:2010/08/28 (土)

 しっとりしていて、ひなびた響きとでもいうか、店で聴いたときに「何だろう、ヴィオールかな」と思った。名匠今井のヴィオラによるテレマンと聞いて、これは買うしかないと思った。演奏も録音も素晴らしい。繰り返して聴くべき名盤。

おっさん さん | 神奈川県 | 不明

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レーベルはSEIKO EPSON CORP(エプソン・ク...

投稿日:2009/12/15 (火)

レーベルはSEIKO EPSON CORP(エプソン・クラシック)。あのプリンターのエプソンがクラシックCDを出しているのを恥ずかしながら初めて知った。また録音データには録音技師Musica Numeris Swiss、服部光一郎の名があり、96kHz/24bitレコーディングとある。 結論から書くと超一級の演奏で超優秀録音。 今井のヴィオラは、テレマンの心を、時として激しく、また優しく、リズミカルに、そして、たおやかに、彼女の感性と技術力で弾き語る。その一音一音がユッタリと穏やかに私の右脳を浸していく。何という至福のひと時か。 本来「12のファンタジア」はヴァイオリン曲だったはずなのに、テレマンは本当はヴィオラのために書いたのではないか、これらの曲はヴィオラに奏でて欲しかったのではないか・・・。 そして、その今井の奏でる楽音の全てと、ラ・ショウ・ド・フォン/ミュージック・シアターの空気感と余韻を見事にとらえた録音。エプソンがこんな素晴らしいCDをプロデュースしていたとは・・・キヤノンも作れ!

KHUMBU さん | 大阪府 | 不明

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