SACD

交響曲第2番、他〜フルネ・ラスト・コンサート(2SACD+DVD)

ブラームス(1833-1897)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
FOCD9270
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
SACD
その他
:
DVD付き, ライブ盤, ハイブリッド

商品説明

ジャン・フルネ ラストコンサート
“Les deux derniers concerts”
指揮 ジャン・フルネ
ピアノ 伊藤 恵
東京都交響楽団

1913年にフランス ルーアンで生まれ、母国はもとより、世界各地で70年以上指揮台に立ち続けてきたジャン・フルネ。日本においても1958年以来、半世紀近くに渡り数多くのオーケストラに客演し、フランス音楽の神髄を伝えてきました。
 92歳を迎えた2005年、彼はついに引退を決意します。そして、最後の演奏会の地として選んだのはフランス、長く地盤としたオランダではなく、日本でした。
 古くはトスカニーニ、ワルター、近年ではジュリーニ、ザンデルリンクなど指揮界の巨匠たちは生前に引退公演をこない、最後の花道を飾りました。日本ではこのような巨匠たちによる真の<引退公演>が開催されたことはなく、二晩にわたっておこなわれた“ジャン・フルネ ラストコンサート”は日本音楽史上、比するもののない記念碑的な演奏会となったのです。
 演奏曲目は十八番のベルリオーズ、ブラームス/ラヴェル共演CDで絶賛された伊藤 恵とのモーツァルト、そして「人生の節目にあたる演奏会でいつもとりあげる」ブラームスでした。
 本タイトルは、12月20日 サントリーホールでの演奏をSACDハイブリッド盤に、そして最終公演となった12月20日 東京文化会館での模様をDVD-Videoに収録。<ラストコンサート>の全容を伝える「完全版」です。
 フルネは最後の公演で都響を選んだ理由について、DVD収録のインタビューで以下のように述懐しています。
「都響の公演のために毎年日本を訪れていますが、特にこの楽団、そしてここにいる友人たちがとても好きだったこと、そして、ここで私のキャリアの全て、ここまでやってきた事すべてを終わりにしたいという強い希望がありました。いつも、とても深い人間関係で結ばれていて、とても心地よい場所であり、私にとっては常に最高の場所でした。」
 ひとりの老指揮者がと夢見る音楽――その意を完璧に理解し、自発的に演奏するオーケストラ。ここには、音楽の理想があります。
“ジャン・フルネ ラストコンサート”DVD Video+SACDこれは来るべき人類のための<世界遺産>なのです。(フォンテック)
 演奏については、あらゆる演奏会評がこぞって絶賛している、既に伝説的なもの。3曲とも遅めのテンポを採っていますが、フルネならではのクリアなサウンドが功を奏して過度に重々しくはならず、不思議な浮遊感を生んでいます。『ローマの謝肉祭』は派手な音響効果を狙わない上品かつ明晰なアプローチ(ちなみに、でコール・アングレを担当しているのは、フルネが92歳で結婚したミリアム・ジェイクス)、ピアノ独演に木管楽器を絶妙にからめ、たゆとうような美しさを演出したモーツァルトも素晴らしく、伊藤恵のピアノもフルネの意図に全面的に従った演奏を聴かせています。
 後半のブラームスはさらに感動的。遅めのテンポでじっくり組み上げられ、歌われていくのですが、大袈裟な情感の表出などは皆無で、にごりのない抒情美が一貫しています。多くの聴衆の涙を誘ったと言われる第二楽章は特に秀逸です。
 なにか思いを噛み締めるかのようにじっくり演奏された終楽章が終ると、こちらも思いのこもった拍手が客席から立ちこめてきます。長いカーテンコールの間も介添え無しで舞台に現れ、聴衆の喝采に応えるフルネの様子が、DVDでは約14分にわたって収められています。

収録内容:
Disc1 (SACD HYBRID)
・ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」作品9
・モーツァルト:ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K.491
 2005年12月20日 サントリーホール ライヴ

Disc2 (SACD HYBRID)
・ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調 作品73
 2005年12月20日 サントリーホール ライヴ

Disc3 (DVD-Video)
・ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」作品9
・モーツァルト:ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K.491
・ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調 作品73
 2005年12月21日 東京文化会館 ライヴ
・ジャン・フルネ インタビュー(12月22日収録)

仕様:
【SACD HYBRID】
DSD Recording
CD 2.0ch./ SACD 2.0ch./ SACD 5.0ch.

【DVD-Video】
収録時間:122分
画面:カラー、16:9
音声:リニアPCMステレオ
NTSC
Region All

内容詳細

2005年12月、フルネはこの2回の演奏会をもって現役を引退した。CDは初日の演奏を、DVDは2日目の演奏とインタビューを収録。美しい音色とゆったりしたテンポ、そして端正で穏やかな指揮ぶり。フルネにしかできない、優雅で品格の高い音楽が流れる。★(教)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
4
★
★
★
★
☆
 
2
★
★
★
☆
☆
 
1
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
1
★
★
★
★
★
何度聞いても、懐の深い素晴らしい演奏だと...

投稿日:2012/01/15 (日)

何度聞いても、懐の深い素晴らしい演奏だと思います。録音も秀逸。年齢なりにテンポはやや緩やかになっていますが、指揮者とオケとの信頼感に基づいた演奏のみが醸し出す絶妙な音の空間をSACDが再現してくれます。都響と重ねた年輪の厚みを感じさせるだけに、これがフルネの引退公演となってしまったことは、残念でなりません。フルネの薫陶のもと、都響は本当に素晴らしいオーケストラになりましたね。サントリーホールでの当日の感動は、忘れることはありません。

i_love_opera さん | 東京都 | 不明

1
★
★
★
★
☆
フルネ最良の演奏とは思えないが、(もっと...

投稿日:2008/05/30 (金)

フルネ最良の演奏とは思えないが、(もっと素晴らしい演奏はかなりある)が、単なるお涙頂戴を超えた美しい演奏だ。サントリーホールでの実演に接した者として、新聞の演奏批評でも非難されたK評論家の正気を逸した騒音も記録として消さない方が良かったと思う。彼の言葉を鵜呑みにする方々にもぜひ聴いてもらいたい。

aruma さん | 神奈川県 | 不明

3
★
★
★
☆
☆
フルネ・ラスト・コンサートという「記録と...

投稿日:2006/06/18 (日)

フルネ・ラスト・コンサートという「記録としての価値」は認めるが、演奏そのものには何ら価値を見出せませんでした。 強いて言えば、フルネの曖昧な棒に都響が献身的に反応している、ということでしょうか。

日野原 重秋 さん | 東京都 | 不明

0

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

ブラームス(1833-1897)

1833年:北ドイツのハンブルクでヨハネス・ブラームス誕生。 1843年:演奏会にピアニストとして出演。作曲家、ピアニストのマルクスゼンに師事。 1852年:ピアノ・ソナタ第2番が完成。 1853年:ピアノ・ソナタ第1番、ピアノ・ソナタ第3番が完成。 1854年:ピアノ三重奏曲第1番、シューマンの主題による変奏曲が完成。

プロフィール詳細へ

ブラームス(1833-1897)に関連するトピックス

交響曲 に関連する商品情報

おすすめの商品

HMV&BOOKS onlineレコメンド