DVD

バッハ:マタイ受難曲 カール・リヒター/ミュンヘン・バッハ管弦楽団

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
UCBG1151
組み枚数
:
2
:
日本
画面サイズ
:
通常
:
カラー
フォーマット
:
DVD

商品説明

リヒター/マタイ受難曲(2DVD)
1971年にUNITELが製作したこの映像は、だいぶ以前にビクターからVHSとVHDという方式で発売されたことがあったものの、その後、なぜか画質の良いフォーマットであるLDでは発売されることがありませんでした。しかし、最近になってNHK-BSで放送される機会があり、その際、画質、音質とも年代の割にはきわめて良好なものであることが判明、ファンの間では一日も早いDVD化が望まれていたというものです。
 「バッハの使徒」とまでいわれたリヒターの、ひときわ神格化されているといっても過言ではない、もっとも重要なレパートリーがこの『マタイ』。その指揮姿を映像でみることができる当ソフトは、それだけでも大きな価値を有しているといえるでしょう。巨大な十字架が天井から吊り下げられた白いスタジオの景色に最初は驚きますが、聴いているうちに、その真摯かつ重厚、強い緊張感をみなぎらせながら次第に熱気を帯びていく演奏に、思わず引き込まれてしまいます。その説得力は他の指揮者には望めないものでしょう。
 参加ソリストの豪華さにも目をみはるばかりです。

J.S.バッハ:『マタイ受難曲』 BWV.244

 ペーター・シュライヤー(T:福音史家)
 エルンスト・ゲロルト・シュラム(B:イエス)
 ジークムント・ニムスゲルン(B:ペテロ、ピラト、ユダ)
 ヘレン・ドナート(S)
 ユリア・ハマリ(A)
 ホルスト・ラウベンタール(T)
 ヴァルター・ベリー(B)
 ミュンヘン少年合唱団
 ミュンヘン・バッハ管弦楽団&合唱団
 カール・リヒター(指揮)

 監督:フーゴー・ケッヒ

 収録:1971年5月 ミュンヘン、バヴァリア・スタジオ

201分/片面2層/カラー/4:3/NTSC/DTSサラウンド5.1ch/リニアPCMステレオ/日本語字幕 on/off

内容詳細

リヒターの生誕80年没後25年記念の1枚。約20余年ぶりのリリースだ。来日時から2年後の演奏で、福音史家はシュライアーに変わっている。オーケストラと合唱団、歌手の掌握力は相変わらずの、必見の演奏。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. オープニング・クレジット
  • 02. マタイ受難曲 Bwv244第1曲合唱とコラール: おいで、娘たちよ、来て私と共に嘆いておくれ
  • 03. マタイ受難曲 Bwv244第2曲レチタティーヴォ(福音史家、イエス): イエスは語り終えた後
  • 04. マタイ受難曲 Bwv244第3曲コラール: 心から尊び敬うイエスよ、あなたはどんな罪を犯して
  • 05. マタイ受難曲 Bwv244第4曲レチタティーヴォ(福音史家): そのころ祭司長らや律法学者ら
  • 06. マタイ受難曲 Bwv244第5曲合唱: いや、祭のまでは待てぬ
  • 07. マタイ受難曲 Bwv244第6曲レチタティーヴォ(福音史家): さて、イエスがベタニヤで
  • 08. マタイ受難曲 Bwv244第7曲合唱: なんのためにこんな浪費をするのか?
  • 09. マタイ受難曲 Bwv244第8曲レチタティーヴォ(福音史家): イエスはこれに気づいて
  • 10. マタイ受難曲 Bwv244第9曲レチタティーヴォ(アルト): 尊い救い主の君よ
  • 11. マタイ受難曲 Bwv244第10曲アリア(アルト): 悔いの悲しみは
  • 12. マタイ受難曲 Bwv244第11曲レチタティーヴォ(福音史家、ユダ): その時、12人の弟子のひとりイスカのユダという者が
  • 13. マタイ受難曲 Bwv244第12曲 アリア(ソプラノ): 血を流せ、わが心よ!
  • 14. マタイ受難曲 Bwv244第13曲 レチタティーヴォ(福音史家): 除酵祭の初日に
  • 15. マタイ受難曲 Bwv244第14曲 合唱: 過越の食事の用意をどこにしましょううか?
  • 16. マタイ受難曲 Bwv244第15曲レチタティーヴォ(福音史家、イエス): イエスは言われた-都に行き、ある訪ねて
  • 17. マタイ受難曲 Bwv244第16曲 コラール: それは私です、私こそ償うために
  • 18. マタイ受難曲 Bwv244第17曲 レチタティーヴォ(福音史家、イエス、ユダ): イエスは答えて言われた
  • 19. マタイ受難曲 Bwv244第18曲 レチタティーヴォ(ソプラノ): わが心は涙のままに漂い
  • 20. マタイ受難曲 Bwv244第19曲 アリア(ソプラノ): 私はあなたに私の心を捧げましょう
  • 21. マタイ受難曲 Bwv244第20曲 レチタティーヴォ(福音史家、イエス): 一同は賛美歌を歌った後
  • 22. マタイ受難曲 Bwv244第21曲 コラール: 私を覚えて下さい、わが守り手よ
  • 23. マタイ受難曲 Bwv244第22曲レチタティーヴォ(福音史家、ペテロ、イエス): ペテロは答えてイエスに言
  • 24. マタイ受難曲 Bwv244第23曲 コラール: 私はあなたのもとにとどまりましょう
  • 25. マタイ受難曲 Bwv244第24曲レチタティーヴォ(福音史家、イエス): イエスは彼らと共にゲッセマネといに来て
  • 26. マタイ受難曲 Bwv244第25曲レチタティーヴォ(テノール)とコラール: ああ、痛ましい!さいなまれた心ち震えておられる
  • 27. マタイ受難曲 Bwv244第26曲 アリア(テノール)と合唱: 私は、わがイエスのもとで目覚めていよう
  • 28. マタイ受難曲 Bwv244第27曲 レチタティーヴォ(福音史家、イエス): イエスは少し進んで地にひれ伏
  • 29. マタイ受難曲 Bwv244第28曲 レチタティーヴォ(バス): 救い主は御父の前にひれ伏される
  • 30. マタイ受難曲 Bwv244第29曲 アリア(バス): 私は喜んで身をかがめ
  • 31. マタイ受難曲 Bwv244第30曲 レチタティーヴォ(福音史家、イエス): イエスは弟子たちの所に来て
  • 32. マタイ受難曲 Bwv244第31曲 コラール: わが神の御心のままに、常に成らせて下さい
  • 33. マタイ受難曲 Bwv244第32曲レチタティーヴォ(福音史家、イエス、ユダ): イエスが再び戻ると、彼らはていた
  • 34. マタイ受難曲 Bwv244第33曲二重唱アリア(ソプラノ、アルト)と合唱: こうして、わがイエスは今や捕らの身となった

ディスク   2

  • 01. マタイ受難曲 Bwv244第36曲 アリア(アルト)と合唱: 今や、わがイエスは連れ去られてしまった!
  • 02. マタイ受難曲 Bwv244第37曲 レチタティーヴォ(福音史家): イエスを捕らえた者たちは
  • 03. マタイ受難曲 Bwv244第38曲 コラール: この世は、私に欺きを仕掛けた
  • 04. マタイ受難曲 Bwv244第39曲レチタティーヴォ(福音史家、第1と第2の証人、大祭司): 多くの偽証者廷したが
  • 05. マタイ受難曲 Bwv244第40曲レチタティーヴォ(テノール): わがイエスは、うそ偽りの証しにも黙っておる
  • 06. マタイ受難曲 Bwv244第41曲 アリア(テノール): 忍べよ!偽りの舌が私を刺す時……
  • 07. マタイ受難曲 Bwv244第42曲レチタティーヴォ(福音史家、大祭司、イエス): 大祭司は問いただして言っ
  • 08. マタイ受難曲 Bwv244第43曲レチタティーヴォ(福音史家、合唱): 彼らはイエスの顔に唾を吐き
  • 09. マタイ受難曲 Bwv244第44曲 コラール: 誰があなたをこんなに打ったのか
  • 10. マタイ受難曲 Bwv244第45曲レチタティーヴォ(福音史家、第1と第2の女、ペテロ): さて、ペテロが外庭に座っていると
  • 11. マタイ受難曲 Bwv244第46曲 合唱: 確かにお前は連中の一味だ
  • 12. マタイ受難曲 Bwv244第47曲 アリア(アルト): 憐れみたまえ、わが神よ
  • 13. マタイ受難曲 Bwv244第48曲 コラール: たとえあなたから離れ出ても
  • 14. マタイ受難曲 Bwv244第49曲レチタティーヴォ(福音史家、ユダ、合唱): 朝になると、祭司長らや民の長は
  • 15. マタイ受難曲 Bwv244第50曲レチタティーヴォ(福音史家、祭司長): ユダは銀貨を神殿に投げ込み、立ち
  • 16. マタイ受難曲 Bwv244第51曲 アリア(バス): われに返せ、わがイエスを!
  • 17. マタイ受難曲 Bwv244第52曲 レチタティーヴォ(福音史家、ピラト、イエス): そこで彼らは相談して
  • 18. マタイ受難曲 Bwv244第53曲 コラール: あなたの行くべき道と
  • 19. マタイ受難曲 Bwv244第54曲レチタティーヴォ(福音史家、ピラト、ピラトの妻): さて、祭りに際してはがあって
  • 20. マタイ受難曲 Bwv244第55曲 コラール: 何と驚くべきこの刑罰!
  • 21. マタイ受難曲 Bwv244第56曲 レチタティーヴォ(福音史家、ピラト): 総督は言った
  • 22. マタイ受難曲 Bwv244第57曲レチタティーヴォ(ソプラノ): イエスは私たち皆のために善きことをされま
  • 23. マタイ受難曲 Bwv244第58曲 アリア(ソプラノ): 愛ゆえに、わが救い主は死のうとされます
  • 24. マタイ受難曲 Bwv244第59曲 レチタティーヴォ(福音史家): 彼らはますます声を大にして叫んだ
  • 25. マタイ受難曲 Bwv244第60曲 レチタティーヴォ(アルト): 神よ、憐れみたまえ!
  • 26. マタイ受難曲 Bwv244第61曲 アリア(アルト): 私の頬の涙が
  • 27. マタイ受難曲 Bwv244第62曲 レチタティーヴォ(福音史家): 総督配下の兵卒たちは
  • 28. マタイ受難曲 Bwv244第63曲 コラール: 血と傷にまみれた御頭は
  • 29. マタイ受難曲 Bwv244第64曲 レチタティーヴォ(福音史家): こうして嘲弄したあと
  • 30. マタイ受難曲 Bwv244第65曲 レチタティーヴォ(バス): 確かに、われらの内なる血肉は
  • 31. マタイ受難曲 Bwv244第66曲 アリア(バス): 来たれ、甘き十字架
  • 32. マタイ受難曲 Bwv244第67曲 レチタティーヴォ(福音史家): ゴルゴタと呼ばれた場所
  • 33. マタイ受難曲 Bwv244第68曲 レチタティーヴォ(福音史家): 十字架にかけられた強盗殺人犯たちも
  • 34. マタイ受難曲 Bwv244第69曲 レチタティーヴォ(アルト): ああ、ゴルゴタよ、悲運のゴルゴタよ!
  • 35. マタイ受難曲 Bwv244第70曲アリア(アルト)と合唱: イエスは私たちを抱こうとして、御手を広げて下さいる
  • 36. マタイ受難曲 Bwv244第71曲 レチタティーヴォ(福音史家、イエス): 昼の12時から闇が
  • 37. マタイ受難曲 Bwv244第72曲 コラール: いつの日か私が去り逝く時
  • 38. マタイ受難曲 Bwv244第73曲a レチタティーヴォ(福音史家): すると見よ、神殿の幕が
  • 39. マタイ受難曲 Bwv244第73曲bレチタティーヴォ(福音史家): またそこには、多くの女性たちが遠くからを見守っていた
  • 40. マタイ受難曲 Bwv244第74曲 レチタティーヴォ(バス): 夕べ、涼しくなる頃に
  • 41. マタイ受難曲 Bwv244第75曲 アリア(バス): わが心よ、おのれを潔めよ
  • 42. マタイ受難曲 Bwv244第76曲 レチタティーヴォ(福音史家): ヨセフは遺体を受け取ると
  • 43. マタイ受難曲 Bwv244第77曲 レチタティーヴォ(ソリスト)と合唱: 今や主は憩いの床に安置された
  • 44. マタイ受難曲 Bwv244第78曲 合唱: 私たちは涙を流しながらひざまずき

総合評価

★
★
★
★
★

4.5

★
★
★
★
★
 
12
★
★
★
★
☆
 
2
★
★
★
☆
☆
 
3
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
ミサ曲だと歌詞が決まっているので字幕が無...

投稿日:2021/07/18 (日)

ミサ曲だと歌詞が決まっているので字幕が無くても不都合はないが、マタイのように福音史家が重要な役割を担っている名曲の場合には、語学に精通している方は別として、日本語字幕があると、よりリアルに曲を味わえる。 古くなったとはいえ、マタイ映像の名演が日本語字幕付きで廉価再発されたことは朗報!

トロ さん | 不明 | 不明

0
★
★
★
★
★
むかしVHSテープを擦り切れるほど見てい...

投稿日:2021/07/12 (月)

むかしVHSテープを擦り切れるほど見ていました。 リヒターのマタイは1958年盤が定評ありますが、なんと言ってもこの映像の魅力は、リヒターが各曲でどう感じ何を表現したいのかが明確に解ることです。 加えて日本語字幕スーパーもあるのでCDのブックレットをひたすら追いながら聴く心労からも解放されバッハの音楽に没頭できます。

チバリスト さん | 千葉県 | 不明

0
★
★
★
★
★
カール・リヒターのバッハは、ひたすらロゴ...

投稿日:2013/01/09 (水)

カール・リヒターのバッハは、ひたすらロゴスティックではあるが、染み入るような強い叙情性を併せ持つ。これはまさしくバッハ自身の特質と同一である。感受性の高い時期に聴き込んだかれらのバッハ演奏の記録は、私にとっていつまでも基本であって、古楽全盛の今でも磐石な支柱になっている。翻って「マタイ受難曲」は、やはり大バッハの最高傑作であることは間違いなく、リヒターの特質が最も生かされやすい楽曲といえる。リヒターは、実にありがたいことに、かれの音楽人生の劃期に「マタイ」の録音を残してくれている。最初の録音(58年)が名演の誉れ高い、しかも歌手も適材でかつ豪華な陣容で、追求度のきわめて大きい、シャープな演奏。叙情性も強く打ち出され、受ける感銘の度合いは計り知れない。最後の録音(78年)は、あまりにロマン的な演奏で戸惑うこと甚だしいが、すでに賛否両論が行われ、リヒターの取柄の鋭敏度が小さく、したがって否定的な意見が多いのは致し方ない。この両極端の録音の中間点で、東京でのライブ録音(69年)と、このスタジオで収録された映像作品(71年)が存在する。これらの演奏を上述二点の過渡期とみるか、智情意のバランスがとれた最円熟期に当たるとみるか、の二通りの見方があるが、私は断然後者であるとしたい。さて、リヒターに啓蒙された私としては、リヒターがバッハそのもので、また「神」でもあった。VHDでリヒターのマタイとブランデンブルグ協奏曲が出ていて、早速求めた。神格化されたリヒターが指揮をして、あの峻厳なバッハを編み出していく現場を目の当たりにして、いたく感動したものであった。DVDでようやく出た、リヒターのマタイは、まず絵が見事な綺麗さ。フィルム撮りのお蔭で高精細で色の乗りがよい。しかもマスターの保存状態もよく、ユニテルのコンサートのライブにありがちな画像の不安定さ(テイクごとの画質のバラツキ)がほとんどない。音質は、今まで聞こえなかった通奏低音が明瞭になり、管弦楽のパートの分離が良くなるなど大きく向上。オルガンの強奏などにはっとさせられることも度々であった。リマスタリングはエミール・ベルリナーでOIBP並みに行われている。さて、肝心の演奏であるが、リヒターの統率ぶりは58年盤ほどではないが、圧倒的な部類と言ってよいであろう。それが映像でも確認されるが、リヒター演奏の緊張感の秘密はフレーズの切り上げ方にあるように思われる。事実指揮ぶりを見ていると、叙情的なカンタービレさえ、終点においては腕全体を使って止めのサインをしっかり送っているのが印象的である。それにより音楽に重厚な緊張感、メリハリが付与されるのである。管弦楽と合唱のいずれにもリヒターの絶妙なコントロールの効果がみられる。最初から終曲まで高い緊張を維持して一気呵成に進む58年盤に対し、多少の遊びというか、余裕をもって進められるのである。劈頭を飾る合唱は、ゆっくりで、気分が乗っていないのではと不審がるほどであるが、ペーター・シュライヤーの実直でメリハリのある語りが入ると俄然緊張感が出てきてコラールも生き生きしてくるのが興味深い。映像作品なので、ライブとは最も遠い位置にありながら、即興的な要素が多いのにも驚かされる。基本的には、後半に向けてうなぎのぼりによくなって、ライブのような興奮を覚える。しかし、テンポは最初のようにゆっくりになっている。そして、後半に頻出するヴァルター・ベリーのバスアリアが素晴らしく、熱のこもり方も尋常ではない。ヴィオラ・ダ・ガンバのソロにリヒターのモダンチェンバロの通奏低音が伴奏するベリーのアリアはインティメートこのうえなく、ベリーの芸の幅の広さを感じる。シュライヤーのエヴァンゲリストは、前述のようなメリハリによりドラマの進行にも確かな力がこもり、それがリヒターの特質との相乗効果で独特の劇性が生まれる。音程も安定していて、その点では名手エルンスト・ヘフリガーをしのぐ。いっぽう、エルンスト・シュラムのイエスは穏当で、エヴァンゲリストに負けているような状況もあるが、映像の演出にも助けられ悪くない。女声は、当時としては若手に委ねた形であるが、これもすぐれた映像と相俟って好演である。ユリア・ハマリのアルトは、資質としてヘルタ・テッパーやマルガ・ヘフゲンの後継者として申しぶんない。アメリカ人ソプラノのヘレン・ドナートは明るい声であるが、リヒターのマタイにはこれが合っているのだ。緊張の中に花を添える58年盤のイルムガルト・ゼーフリートと傾向が似ていることに気がついた。映像の演出は、シンプルにも十字架だけの舞台にも、合唱、管弦楽の組み合わせによっていくつかのパターンがあるが、独唱者に焦点を絞った個々のカメラワークはなかなかに丹念で手が込んでいる。エヴァンゲリストは真正面から、イエスはやや後ろもしくは横から、アリアもその詩の内容に応じて、ハマリやドナートでは、顔の輪郭の特徴に応じて、それを生かしたカメラワークを注意深く決めている。いずれにせよ、映像の方は何度も観ると目に付く部分もないではないが、頻繁に観るものではないので、問題なかろう。今回は高画質、高音質になって初めて味わって強い感銘を受けた。バッハの使徒としてのリヒターの厳しさはもちろんのこと、かれの美しい眼差し(目の色)も印象的で、その姿はまさにカントールそのものであった。

SS さん | 神奈川県 | 不明

1

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

プロフィール詳細へ

バッハ(1685-1750)に関連するトピックス

古楽 に関連する商品情報

おすすめの商品