【GET BACK SESSION】 カーネーション

【HMV GET BACK SESSION】 カーネーション

--- カーネーション「天国と地獄」 再現LIVE ---

今年1月、bloodthirsty butchersの名盤『未完成』で華々しく幕を開けたHMV主催の新たなライブシリーズ「HMV GET BACK SESSION」！
このライブシリーズの趣旨は、アーティスト本人が自身の作品を収録曲順どおりに再現し、演奏するというもの！つまり「名盤再現ライブ」！
音楽好きであれば、常に愛聴している「心の名盤」があるはず！
それぞれの思いが詰まった作品に焦点をあて、「収録曲順どおり」という「あらかじめ決められたセットリスト」に沿って演奏するライブは、通常のライブとはまた別の感動を与えてくれるスペシャルなものになるはずです！

第二回目に選ばれた作品は、リリースから20周年を経てなおも求められ続けるカーネーションの92年発表の名盤『天国と地獄』！
会場にいる全員で「PLAY」ボタンを押した瞬間に起こる感動を是非感じてください！
しかもボーナストラック付き！！

『HMV GET BACK SESSION』カーネーション「天国と地獄」Tシャツ 会場販売決定

イベント開催を記念して、「天国と地獄」の曲名(セットリスト)がプリントされた記念Tシャツを当日会場にて販売します！デザインは下記の通り！
※クリックで拡大画像をご覧頂けます。




価格：2.625円(税込)
サイズ：XS/S/M/L
カラー：フォレストグリーン / ブラック

※数量限定となりますので、カラー/サイズなどが売り切れの際はご了承ください。
※写真はイメージとなります。商品と異なる場合が御座いますので、予め御了承ください。

『天国と地獄』極私的レビュー

カーネーションというバンドの存在を知ったのは、94年の夏の事だったと思う。何気なくチャンネルを合わせたTV神奈川から流れる「It's a Beautiful Day」。それは、いつものようにだらだらと終わろうとしていた私の夏休みを一変させた。すぐさま近所のCDショップに向かいアルバム『a Beautiful Day』を購入した事をよく覚えている。その耳馴染みの良いメロディーとメロウでソウルフルで洒落たサウンドは、当時高校生だった私にとっては少しオトナで、この音楽を知ってるというだけで、少し優越感に浸れるようなそんな気さえしていた。続く『GIRL FRIEND ARMY』(96年)、『booby』(97年)、さらにベスト盤『Mellow My Mind』(98年)と、それこそ擦り切れるほど聴いた。ライブも作品も全てが最高だった。
そこに突きつけられた1枚の鬼門。98年の終わり『天国と地獄』(92年)が再発された。カーネーションに心酔していた私は当然の事ながら、これを購入した。だが今まで聴いていたカーネーションとはどうも様子が違うような...このアルバムに“毒”を本能的に感じた私は、そっと棚の隅にしまった。
私が『天国と地獄』を無かった事にした日から、ほぼ1年。カーネーションは『REAL MAN』というシングルをリリース。この楽曲はカーネーションがネクストレベルに突入した革命的な1曲だと個人的には思っている。カーネーションがライブで見せるアグレッシブすらもパッケージされた名曲だった。と、同時に私はこの楽曲に『天国と地獄』を聴いた時に感じたのと同じ種類の“毒”を感じたのだ。
「ひょっとして」と思った私は、1年前棚の隅にしまった『天国と地獄』を聴いてみた。予感は的中。全てが繋がった気がした。『天国と地獄』にはカーネーションのコアが詰まってる。カーネーションのコアがむき出しで現されてる。“むき出し”っていうのは目を背けたくなるような側面もあるけれど、そこにあるのは本質でもある。私が耳馴染み良くメロウなカーネーションが好きだと思っていたのは、このコアなカーネーションの土台があってこそなのだ。そうである以上、それに気付いた私が『天国と地獄』にのめり込むのはたやすい事だった。
そんな名盤が今回20周年という節目の時を迎え、リイシューされる。なんと当時のレコーディング風景など激レア映像のおまけつきだ。
さらに再現ライブまでもが開催される！果たして20年の時を経て今のカーネーションが今のフィーリングで再現する『天国と地獄』とは？日本のロック史上に刻まれる夜になる事は間違いなさそうだ。この興奮は禁じえない。

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