【インタビュー】Marco Mendoza

2018年06月01日 (金) 12:00

|

HMV&BOOKS online - ヘヴィーメタル


新世代ギター・ヒーロー若井望の天高く羽ばたくギターとリッチー・ブラックモアズ・レインボーでも活躍するロニー・ロメロのシャウト。Nozomu Wakai's DESTINIAのアルバム『METAL SOULS』で実現したハード・ロック/ヘヴィ・メタル界最強のコンビには、最強のリズム・セクションが必要である。

そうして迎え入れられたのが、トミー・アルドリッジ(ドラムス/ホワイトスネイク、オジー・オズボーン、ゲイリー・ムーア)とマルコ・メンドーサ(ベース/ホワイトスネイク、ブルー・マーダー、ザ・デッド・デイジーズ)だ。幾多の修羅場を生き抜いてきた彼らのプレイは、DESTINIAのサウンドを揺るぎなく強固なものにしている。

DESTINIAでの新たな船出について、マルコは雄弁に語ってくれた。

――『METAL SOULS』ではどのようにベース・プレイにアプローチしましたか?

最初に日本のレコード会社、ワード・レコーズからオファーがあったんだ。若い日本人ギタリストと一緒にやってみないかってね。彼らは日本市場でザ・デッド・デイジーズと素晴らしい仕事をしてくれたし、きっと面白いプロジェクトになると思って、デモを送ってもらうことにした。予想通り素晴らしいトラックだったんで、「ぜひやりたい!」と即答したよ。それで、ラフなベースのアイディアを加えたデモを送ってもらったんだ。ノゾムが求めるベース・パートのアイディアを知りたかったからね。俺自身がソングライターだから判るけど、セッション・プレイヤーには自分のヴィジョン通りに弾いて欲しいんだ。だからノゾムのヴィジョンを知りたかった。それを踏まえて、さらに俺なりのスタイルで弾いたプレイを志したんだ。俺に声をかけてくるということは、俺らしく弾くことを求められていることだからね。事実、ノゾムも「自分らしく弾いて欲しい」と言ってきたよ。結果として俺とトミー・アルドリッジは、ギターやヴォーカルが安心して暴れることが出来る土台を作れたと思う。それがリズム・セクションの役割なんだよ。


――若井さんはあなたが単なるセッション・プレイヤーでなく、クリエイティヴな部分での助言もしてくれたと話していましたが、具体的にどんな助言をしましたか?

まず言っておきたいのは、ノゾムが最高にクリエイティヴなキャットだということだ(注:マルコは“彼/彼女”や“ヤツ”の意味で“cat”という表現を使うことが多い)。俺の助言なんてなくても、凄いアルバムになっていたよ。あえて俺が意見を言ったのは、アルバムのミックスについてだった。俺やトミーは1960年代から1970年代のロックを聴いて育ったんだ。あの時代のミックスはすごくシンプルだった。ビートルズやローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、アリス・クーパー...彼らのアルバムを聴くと、リズムがドライヴしていて、ベースやドラムスがミックスでくっきりと浮き上がっているのが判る。そんなミックスにしたらどうだろう?と提案したんだ。もちろん決定するのはノゾム自身だけど、ひとつの提案としてね。ノゾムはそれに耳を貸してくれて、結果として良いミックスになったよ。

――若井さんのギター・プレイについて、どう感じましたか?

ノゾムは現在のシーンでトップクラスのギタリストだよ。彼のギターには、俺が聴いて育った1970年代から1980年代の味わい深いテイストがある。そして彼は、そんなオールドスクールなテイストを新たなレベルへと高めていくんだ。彼は危険を冒すことを恐れていない。ノゾムのギターを聴くと、彼がジョン・サイクスやランディ・ローズから影響を受けていることは感じる。でも彼は過去のギタリストのクローンではなく、新しい個性を感じさせる。緊張感が漲っていて、サプライズの連続だ。このプロジェクトに関わることが出来て光栄だよ。


――ロニー・ロメロのヴォーカルについては?

ロニーは今、世界で最もホットなシンガーだ。リッチー・ブラックモアズ・レインボーが再結成するというニュースが流れて、誰もが「シンガーは誰だ?」と思った。ロニーには大きな期待と不安があったんだ。でも彼はあらゆる疑念を吹き飛ばして、最高のヴォーカルを披露した。彼がいろんなバンドから引っ張りだこなのは知っているけど、それも納得だよ。誰だってあんなヴォーカリストを入れたいに決まっている。DESTINIAでノゾムとロニーみたいな新世代のプレイヤーをサポート出来るのは楽しいね。『METAL SOULS』での自分のプレイは誇りに出来るし、彼らと一緒にアルバムを作ることが出来たのも誇りにしている。この4人にはすごい可能性があると思うし、セカンド・アルバムも作りたいね。

――4人それぞれが多忙なため、スケジュールの調整が難しいかも知れませんが、ぜひ実現させて下さい!

うん、ノゾムの書く曲は素晴らしいし、ギター・プレイは息を呑む凄さだ。ロニー・ロメロのヴォーカルにも衝撃を受けた。このプロジェクトに関わることが出来て、いい気分だよ。確かに全員のスケジュールが詰まっているけど、やる価値があるよ。俺の皿には、いろんな料理が乗っている状態だ。ザ・デッド・デイジーズ、ソロ、DESTINIA...さあ食べるぞ!いただきます!...という心境だよ(笑)。それ以外にもセッションはいろいろやっている。5月にはロシアのフラワーズというアーティストのアルバムでプレイするためにコペンハーゲンに行くんだ。名前は出せないけど、けっこうなビッグネームがゲスト参加することになっている。いろんなオファーがあるけど、俺が受けるのには条件があるんだ。まず音楽がクールであること。そして俺をエキサイトさせて、成長させてくれることだ。いろんな若いキャッツと共演することで学ぶことが多いよ。

――今後の活動について教えて下さい。

2018年はいろんなバンドやプロジェクトで大忙しだよ。ザ・デッド・デイジーズのツアーで6月に日本でプレイするし、俺の『ヴィヴァ・ラ・ロック』ツアーでヨーロッパとイギリスを回るんだ。面白いことにソロ・バンドのギタリスト、ミッキー・クリスタルはかつてジョン・サイクスがいたタイガーズ・オブ・パンタンの現ギタリストなんだ。奇妙な縁だろ?...タイガーズはジョンがいた時期の曲をライヴでプレイしているから、ミッキーもジョンのギター・ソロを修得しなければならない。もちろん、そのままコピーするだけではダメだから、独自のスタイルを築く必要がある。元々センスがあるのに加えて、ずいぶん鍛えられているし、素晴らしいギタリストだよ。ノゾムやロニーと同様に、ミッキーも新世代の逸材だ。俺は長年のキャリアで凄いミュージシャン達とプレイしてきたけど、新しい時代の才能が次々と登場するのが判る。ソロ・ドラマーのカイル・ヒューズは20歳だぜ。彼と初めて会ったとき、年齢を聞いて「俺が今穿いている靴下は君が生まれる前に買ったものだよ!」と言ってやったよ(笑)。でもカイルもまた、自分のやっていることを愛して、それに向かってまっすぐ向かっていく奴だ。音楽を愛し、さまざまな音楽を吸収していくそんなミュージシャン達から、俺も刺激を受けるんだ。ただ、彼らみたいな若手に仕事を奪われる心配はしていないよ。世界は広いし、誰もが共存出来るからね。


――ミッキー・クリスタルとはどのように出会ったのですか?

ミッキーとはNAMMショー(毎年カリフォルニア州アナハイムで行われている楽器ショー)で、共通の友達を介して知り合ったんだ。その頃、俺は別のイタリア人プレイヤーと一緒にやっていたけど、イギリスのニューカッスルでショーをやったとき彼が遊びに来て、ジャムをやった。彼がギターを弾き始めた瞬間、炎が宿るのを感じたよ。彼がスペシャルなものを持っていることは明らかだった。それから連絡を取り合って、去年(2017年)9月に初めて共演したんだ。お互いに他のバンドでの活動があるし、スケジュールの調整が必要だけど、今年2月のツアーでも一緒にやったし、いずれこのバンドでアルバムも作って、日本でもライヴをやりたいね。DESTINIAもそうだし、新しいキャリアを築いていくことにスリルを感じているよ。

取材・文 山崎智之


関連インタビュー

【インタビュー】Nozomu Wakai's DESTINIA

ニュー・アルバム『Metal Souls』を完成させた Nozomu Wakai's DESTINIA を率いる新世代ギターヒーロー、若井望氏へのインタビュー。

HMV&BOOKS online-ヘヴィーメタル|2018年05月23日 (水) 12:00

【インタビュー】Ronnie Romero

Nozomu Wakai's DESTINIA や RAINBOW、自身のバンド LORDS OF BLACK で活躍する実力派ヴォーカリスト、ロニー・ロメロのインタビュー。

HMV&BOOKS online-ヘヴィーメタル|2018年05月25日 (金) 12:00

【インタビュー】マルコ・メンドーサ

3rdソロ・アルバム『VIVA LA ROCK』を発表した THE DEAD DAISIES 等で活躍するベース・プレイヤー、マルコ・メンドーサのインタビュー。

HMV&BOOKS online-ヘヴィーメタル|2018年03月02日 (金) 20:30

Nozomu Wakai's DESTINIA Web Links

国内盤 DVD付き初回限定盤

METAL SOULS 【初回限定盤】(CD+DVD)

CD

METAL SOULS 【初回限定盤】(CD+DVD)

Nozomu Wakai's DESTINIA

価格(税込) : ¥3,780

会員価格(税込) : ¥3,515

まとめ買い価格(税込) : ¥3,515

発売日: 2018年05月23日

国内盤 通常盤

METAL SOULS

CD

METAL SOULS

Nozomu Wakai's DESTINIA

価格(税込) : ¥2,700

発売日: 2018年05月23日

輸入盤

Metal Souls

CD輸入盤

Metal Souls

Destinia

価格(税込) : ¥3,661

会員価格(税込) : ¥3,186

まとめ買い価格(税込) : ¥2,197

発売日: 2018年07月13日

国内盤

Viva La Rock

CD

Viva La Rock

Marco Mendoza

価格(税込) : ¥2,700

発売日: 2018年03月02日

輸入盤

Viva La Rock

CD輸入盤

Viva La Rock

Marco Mendoza

価格(税込) : ¥2,674

会員価格(税込) : ¥2,327

まとめ買い価格(税込) : ¥1,605

発売日: 2018年03月02日

購入不可

国内盤

Burn It Down

CD

Burn It Down

The Dead Daisies

価格(税込) : ¥2,700

発売日: 2018年03月21日

輸入盤

Burn It Down

CD輸入盤

Burn It Down

The Dead Daisies

価格(税込) : ¥3,661

会員価格(税込) : ¥3,186

まとめ買い価格(税込) : ¥2,197

発売日: 2018年04月06日

%%message%%

最新ニュース・情報を受け取る



Marco Mendozaに関するニュース

HMV&BOOKS online最新ニュース

最新ニュース一覧を見る