【インタビュー】WITHERFALL

2018年03月13日 (火) 20:00

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遂にこの日本でもデビュー・アルバムがリリースされるアメリカのプログレッシブ・パワー・メタル・バンドのWITHERFALL。耳の早いマニアの間では話題になっていたバンドで、先日彼らのデビュー・ライブとなった「70000TONS OF METAL 2018」でのショウは素晴らしかったと体験したファンから絶賛の声も寄せられている。ダークで不思議な浮遊感に包まれたサウンドはいつの間にか聴いているものを魅了させる不思議な魔力に満ちている。今回はバンドのブレインであるギタリストのジェイク・ドライヤーとヴォーカリストのジョセフ・マイケルに影響を受けた音楽、バンドのこと、今後の予定などを訊いてみた。

――影響を受けたり、好きなバンドやミュージシャンを教えていただけますか?

ジェイク:ギター・プレイヤーとして一番影響を受けたのは、マーティー・フリードマン、ジェイソン・ベッカー、イングヴェイ・マルムスティーン。バンドはQUEEN、KING DIAMONDそしてNEVERMOREだな。それからクラシック音楽も大好きだから、ショパン、モーツァルトやバッハなどからも影響を受けているよ。

ジョセフ:俺もジェイクもQUEENとクラシック音楽が大好きなんだ。俺はザッカリー・スティーヴンスが歌っていた時代のSAVATAGEの大ファンでもあるし、NEVERMORE、SANCTUARYの大ファンでもある。その他にも俺は色々なタイプの音楽やシンガーが好きだし、舞台作品なんかも好きだよ。

――どういった経緯でWITHERFALLは結成されたのですか?

ジェイク:ジョセフと俺がツアーでイングランドにいた時に、ジャンルを壊せるバンドを作りたいという話になってWITHERFALLを2013年の終わりに結成したんだ。そして亡くなったドラマーのアダム・セイガンもいて、この3人が、WITHERFALLをスタートさせたという感じだよ。

――ジェイクの2011年にリリースしたシングル「IN THE SHADOWS OF MADNESS」でアダムを起用していますが、彼を起用しようと思ったのは?

ジェイク:アダムを知ったのは、俺がINTO ETERNITYのファンだったからなんだ。WITHERFALLでアダムの後任ドラマーのスティーヴ・ボロニーズもそのバンドにいたんだよ。最初はまずインターネットでシングルを作るためのミュージシャンを探して、彼に声を掛けたんだ。俺は彼がドラムで作曲していくやり方が凄く気に入っていたし、フィーリングもぴったり合っていた。WITHERFALLを組むことになってドラマーとして最初に考えたのが彼だったんだ。彼のことは人間としても本当に好きだったし、それまでに出会った人間の中で、最も生き生きとした奴の1人だったよ。

――このシングルの収録曲はビデオゲームの「ROCK HARD」でも使用されたそうですが、その経緯を教えてください。

ジェイク:あの会社からアプローチがあって、勿論了承したよ。1年位は好調で反応は良かったよ。

――このシングルで共演したことで、アダムもWITHERFALLに参加することになったのですね。

ジェイク:シングルをリリースした後、俺達はいつも一緒にバンドをやろうと話していたんだ。一緒にプレイするのが本当に好きだったからね。俺はインストゥルメンタル物をやるつもりはなくて、ちゃんとしたバンドでヴォーカルが入っていて、ツアーが出来るようなバンドを組みたかった。だからジョセフが見つかってからは話が早かったよ。俺とジョセフとで曲を書いて、それがWITHERFALLの結成に繋がったんだ。俺とアダムも一緒にバンドを組みたいとずっと思っていたしね。

――ジェイクはICED EARTHのメンバーでもあります。二つのバンドで活動する良い点と悪い点を教えていただけますか?

ジェイク:良い点は、俺がどちらのバンドの音楽も好きだということだね。だけど、WITHERFALLは俺の子供だから、違いはある。ICED EARTHはジョン・シェイファーのバンドだしね。困るのは、今もそうなんだけど、物凄く疲れるということだよ。(笑)去年の12月からずっと家を空けているからね。ずっとツアーに出ているというのが、2つのバンドをやっていく上での苦労かな。でも、やり甲斐のあることだよ。最終的には酬われる。

――MIDNIGHT REIGNは1stアルバムではジョセフ一人で全てのパートをプレイしていますが、これはあなたのソロプロジェクトなのでしょうか?現在はバイオリンやチェロ奏者もメンバーにいるみたいですが。

ジョセフ:そのバンドで俺は1年位ハリウッド近辺で活動していたけど、ちゃんとしたツアーはやっていない。ロサンゼルスに引っ越してきた時に曲を書いていたけど良いバンドがなくて、とにかくスタジオに入って曲を作ったんだ。ドラムは上手く叩けないから、それ以外は全部プレイすることにしたけどね。ストリングスに関しても、好きだけど、自分ではプレイしなかった。ギター、ベースとキーボードは自分でやったよ。歌は勿論だし、パーカッションも少しやった。でも、特にソロ・プロジェクトを中心に活動しているわけではないよ。他の人達のために曲作りなんかを沢山やっているけれど、今はWITHERFALLに1日の内の16時間を注いで前進させようとしているよ。

――ジェイク、ジョセフ、アダムの三人が揃ってWITHERFALLが結成され、その少し後にアンソニー・クロフォードが加入しています。アンソニーの前に一緒にプレイしたベーシストはいなかったのですか?

ジェイク:アンソニーがオリジナルのベース・プレイヤーになるね。レコーディングをしていて、ベース・プレイヤーが必要ということになり、アンソニーを推薦されたので彼がプレイしているビデオを見て声を掛けたんだ。彼は曲に合わせたベースラインを入れたトラックを送ってきてくれたんだが、どれも素晴らしかった。俺達はアンソニーと一緒の最初のショウ(注:「70000TONS OF METAL 2018」のこと)をやったところだよ。それが俺達のデビュー・ショウでもあったんだ。彼はベースのモンスターだよ!文句なしに最高だ。

――アルバム「NOCTURNES AND REQUIEMS」は最初に自主制作でリリースされていますが、その時は契約の話はまだなかったのですか?

ジェイク:沢山のレーベルと話をしたけれど、俺達が本当に乗り気になったのは、『CENTURY MEDIA RECORDS』から話があってからだったんだ。彼らは俺達のことをアーティストとして凄く気に入ってくれていたし、俺達が大好きで影響を受けた多くのバンドと契約しているからね。それまでにも沢山のレーベルと話をしてはいた。アルバムが出た後もだし、その前もね。「NOCTURNES AND REQUIEMS」は俺達の子供だから、俺達が望むやり方でプッシュされなかったら不満を感じるからね。だから、まず自分達でやろうと思ったんだ。その後、『CENTURY MEDIA RECORDS』から話が来て、彼らのビジョンが凄く気に入ったんだ。俺達だけならやれることは限られていたし、彼らはより幅広い層の聴衆に届けようとしていたからね。

――「NOCTURNES AND REQUIEMS」を聴いたファンからの反応はいかがですか?

ジェイク:最初の反応かい?俺は個人的にそういうのは気にしていなかったからな…。俺達が本当に素晴らしいアルバムを書いたのは判っていたからね。耳にしてくれた人達で、例えばパワー・メタルとか何かといったレッテルを貼らずに何の先入観もなしに聴いてくれた人達は、気に入ってくれたよ。反応は驚くほど良かった。

――『CENTURY MEDIA RECORDS』とのワールドワイド契約によってヨーロッパでも広く配給されていますが、ヨーロッパのファンとアメリカのファンの反応で何か違いを感じることはありますか?

ジョセフ:何とも言えないな、こういうタイプの音楽は…。2日前に初めてのショウをやったばかりだけれど、ヨーロッパからも大勢の人達が来て俺達のショウを観てくれたと後から聞いたし、多分…ヨーロッパの人達の方が高く評価してくれているんだと思う。でも、まだ何とも言えないよ、ヨーロッパでツアーをやっていないから。アメリカでのデビュー・ライブとなった「70000TONS OF METAL 2018」はとても上手く行ったよ。どちらがどうとかは実際に行ってプレイしてみないと比較は出来ないね。場所がどこでも人間は人間で、フェイクな人間とリアルなエモーションを持ったリアルな人間の2種類しかいないと思うんだ。本物のエモーションを持っている人間はそれが自然に滲み出るし、そんな人は1つのジャンルの音楽しか受け入れないような人ではないと俺達は昔から考えているよ。

――今後の予定について教えていただけますか?

ジェイク:新たなフェスティヴァル出演やツアーのオファーが来ていて話をしているけれど、俺達が今最優先しているのは、次のアルバムの曲作りを終わらせることだよ。曲作りだけでなく、レコーディングもだ。大作になるだろうし、とても骨の折れる作業になるだろうしね。完全でないものを出すつもりはないよ。

ジョセフ:それから、ジェイクも俺も、偶然にも同じ時期にツアーが決まっているんだ。それらの責任を果たしつつ、アルバム作成もやっていかなくてはいけない。

――ジェイクはICED EARTHとしてのツアーで、ジョセフやSANCTUARYでサポート・ヴォーカリストとしてのツアーですね?

ジョセフ:そうだ。

――ジョセフはSANCTUARYのウォーレル・デインの追悼ツアーで彼の代わりにSANCTUARYで歌うわけですが、あなたにとって彼はどんな存在でしたが?

  ジョセフ:俺はウォーレル・デインの大ファンなんだ。俺達のサウンドは違っているけど、メロディの書き方や歌詞のテーマの一部については間違いなく影響を受けている。彼はとても良い人だった。俺が言っておきたいのはそれだけだ。(ちょっと含み笑い)

ジェイク:(笑) 彼は素晴らしかった。彼はベストの1人だった。俺達が一番影響を受けたバンドの一つがNEVERMOREだったしね。ウォーレルのことは…、悲劇だったよ。ジョセフと俺は一緒にいたんだ…。

ジョセフ:彼が亡くなった時。

ジェイク:彼が亡くなったことをニュースで知ってね。俺は個人的に会ったことはなかったけれど、NEVERMOREとSANCTUARYを凄く聴いていたから、まるで知り合いみたいな気分になっていたんだ。だから、まるで、長く音信不通になっていた親戚の1人を亡くしたような感覚があった。奇妙だったよ。一度も会ったことはなかったのに。

ジョセフ:そうなるくらい聴いて育った、ということだろ?

――彼の代わりにSANCTUARYで歌うことになった時は、どう感じましたか?

ジョセフ:間違いなく光栄に思ったよ。そして、あのヴォーカル・ラインを俺にはちゃんと歌えることも判っていた。正しい決断なのかどうか、ちょっと判断に難しくて少し心配もある。それぞれの人と曲への敬意を忘れてはいけないからね。このやり方で続けるのが良いことなのか、あのままで終わらせるべきなのか…。でも、誰にとっても良いものになると思っているよ。ファンは彼の曲が聴けること、彼が書いたメロディが聴けることを喜んでくれるだろうから。俺も自分が死んだら、誰かに俺の曲を人々の前で歌ってもらいたいと思うからね。

――今日はありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いいたします。

ジェイク:日本の『WARD RECORDS』と組むことはエキサイトなことだ。日本に行ってツアーをやるために努力したいし、何かしらのフェスティヴァルには最低でも出たいね。俺達は日本と日本の人達が大好きで、今は凄くエキサイトしているよ。

取材・文:別府“veppy”伸朗



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発売日: 2018年03月07日

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