【インタビュー】WARDRUNA

2018年03月13日 (火) 20:15

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いきなりだが、このWARDRUNAはメタル・バンドではない。男女2組のデュオで、ディストーション・ギターはおろか、基本的に電子楽器自体がそこでは鳴っていない。使われるのは、人の声と様々な古楽器、そして自然界にある様々な物質(石、木、氷など)。そのミステリアス&プリミティヴなサウンドは、ダーク・アンビエント、あるいはネオ・フォークと呼ばれる。ただ中心人物のアイナル・セルヴィクは、実はブラック・メタル・バンド(GORGOROTHやSAHG)の元ドラマーだったりするから面白い。神秘の森と湖、雄大なフィヨルドが育んだ北欧ノルウェーの異能楽隊。ブラック・メタル、ゴス、フォーク/トラッド、ワールド・ミュージック、ニュー・エイジ──その全てを呑み込むWARDRUNAの真実について、北米ツアーを終えたばかりのアイナルにたっぷり語ってもらった…!

――改めて、WARDRUNAを始めようと思ったキッカケを教えてください。

アイナル・セルヴィク(以下、ES):そもそもの端緒は'00年で、最初の曲をファースト・アルバム('09年『RUNALJOD - GAP VAR GINNUNGA』)用にレコーディングしたのは、'02年か'03年頃だったと思う。俺は昔から自分のルーツや古い北欧の伝統に興味を持っていてね。でも、そういった古い神話や叡智を真剣に解釈しようとするヤツは、周りには全くいなかったんだ。そこで俺は、どういうサウンドになるか、とにかくやってみようと考えたのさ。まず始めたのは、様々な調査だ。古い楽器や、昔の伝統に関する色々なことについて研究したよ。そうやって、このプロジェクトに着手し、最初のアルバムを仕上げるまでに7年もかかってしまった。とても長い年月だよな…。

 俺がやっているのは、ルーン文字に合わせて音楽を作ることだ。ルーン文字とは、言わば古代のアルファベットだが、単なる文字ではなく、象徴的な意味も持っていて、ある意味、生きていくことの様々な部分──例えば、人間と自然の関係や、自分より大きい何かとの関係など──を描写しているとも言える。俺はそれ──ルーン文字が象徴するモノが音楽で表現したかったのさ。

――どのように進めていったのですか?

ES:具体的には、出来るだけ正確に、まず自分自身の領域の中で(ルーンを)解釈することから始めた。その際、それに相応しい楽器や言語──北欧地域に元々存在していた古代の言語を使おうと思ってね。レコーディングは屋外でもやったよ。ルーンの各文字に相応しい場所でレコーディングしたんだ。例えば、樺の木を表すルーン(B:Bjarkan)を表現するために、森に行って樺の木の上で演奏し、それを音楽として採り入れた。他にも、石の上や火の上で演奏したり、川の中に立った状態で歌ったりもしたよ。だから、かなり大規模なプロジェクトで、時間も凄くかかったのさ。

――WARDRUNA以前のあなたは、ブラック・メタル・バンドのドラマーとして知られていました。WARDRUNAの音楽性は、例えばGORGOROTHやSAHGのファンを驚かせたと思いますが、今でもブラック・メタルを愛聴したり、演奏したりすることはありますか?

ES:俺はあらゆるタイプの音楽を聴く。そこにはブラック・メタルも、その他のタイプのメタルも含まれているけど、主に聴いているのは、クラシック音楽やフォーク・ミュージック、それから、世界中の土着の音楽だね。地元の古謡も聴くし、世界中のその他の地域の伝統音楽も聴いているんだ。まぁ、一番楽しんでいるのはそれかな。メタル・ミュージックを演奏することはもうないけど──しかし、絶対にないとは言わないでおく。先に何が待っているのかなんて、誰にも分からないからね。ただ、今はやりたいとは感じていないんだ。

――先程もおっしゃっていましたが、WARDRUNAとしてレコーディングを始めたのは'02〜03年頃だったそうで、当初はひとりだけで構想を練っていたのですか?

ES:うん、そうだよ。俺が本気で何かをやるべきだと感じたのが'00年で、それは情熱や興味…というか、俺自身にとって信念とでも言えるモノにつながっていたんだ。そして、GORGOROTHを辞め、他のプロジェクトからも離れたのが'04年だった。その時、イチから始めて自分の心にあるモノに集中すべきだと強く感じたのさ。

――当初のパートナーとして、GORGOROTHのシンガーだったガァールと、女性シンガーのリンディ=ファイ・ヘラを誘った経緯は?

ES:WARDRUNAをスタートさせた時、ガァールを巻き込むのは自然なことだった。俺が最初にこのアイディアについて話した中のひとりだったからね。彼は親しい友人というだけではなく、古い伝統への興味を俺と同じように持っていて、俺のアイディアやヴィジョンを共有することが出来る仲間だったし、実際に俺達はそういったことについて話し合うことが出来た。リンディについては、初めて彼女の音楽を聴いた時、とてもユニークな声の持ち主だと感じ、俺のプロジェクトには彼女が必要だとすぐに思ったんだ。彼女も俺達と同じ環境にいて、その時点でガァールのこともよく知っていた。そこで、彼女と一緒にコーヒーを飲みに行き、俺の音楽を少し聴いてもらい、「一緒にやってみないか?」と訊いてみたところ、すぐ参加することに興味を持ってくれてね。俺の音楽をとても気に入って、エキサイトしてもくれたんだ。

――リンディは元々どんな音楽活動を行なっていたのでしょう?

ES:実験的でエレクトロニックな音楽…かな。他にも色々なことをやっていたよ。彼女自身、WARDRUNAの音楽は、彼女のスタイルや唱法にとって、とても良い表現の場だと感じたようだ。

――昔からルーン文字に興味があったとのことですが、その辺りをもう少し詳しく話してください。

ES:子供の頃から、歴史のそういった部分に強く興味をソソられていて、豊富な知識を持っている家族がいたから、色々と話を聞かせてもらっていたんだ。散歩の時とか、何か作業をしている時に、“人間とは自然の中でどういった存在なのか”ということを話してもらったよ。“1000年前、1500年前に何が起こったのか”といった話も沢山聞いたね。そういったイメージが俺には染み込んでいたんだろう。そうして、10代前半になって、その方面への興味が再び強くなったのさ。

――話をしてくれたのはお爺さんですか? それとも、お父さんや叔父さん?

ES:父だよ。俺の親父はサガ(北欧の古い英雄物語や冒険譚)に詳しい──そういう言い方にしておこう。だから、歴史にとても興味を持っていて、俺もその興味を共有していた。でも、自分自身の興味として、より深く入り込んでいったのはティーンエイジャーになってからだよ。その結果、WARDRUNAのようなプロジェクトをやらずにはいられなくなったのさ。こういうことをやっているヤツは他に誰もいなかった。でも…少なくとも俺には、ハッキリ聴こえていたし、ハッキリ見えていたんだ。自分がやりたいことの、実にクリアなヴィジョンが…ね。

――ルーン文字の秘密を音楽と結び付け、音楽で表現しようと思ったのは、あなたにとってごく自然なことでしたか?

ES:ある意味、そうだったとも言える。ルーン文字の中には、見たままというのもあるけど、古代の言語は古代のルーンと強く結び付いているから、それは歌われるべき言語なんだよ。もっと上手く説明出来るとイイんだが──要は、そういうパワーを秘めた言語が存在しているということさ。その言語の音の響きが、歌われるのにピッタリ合っている…と言った方がイイかな? 10代の初めの頃は、まだ意識していなかったかもしれない。でも、ルーン文字のような──他にも魔術なんかもそうだけど──閉ざされた奥義のようなモノを、音楽で表現するというヴィジョンは昔から持っていたんだと思う。古い伝統や古い宗教には、よく見られるモノだしね。

 そもそも音楽は、宗教的儀式と強く結び付いてきた。常に大きな一部を占めてきているんだよ。チャントもそうだし、太鼓のリズムもそうだ。だから、とても自然なことなのさ。荘厳な雰囲気や、ある意味で神聖な雰囲気を作り出すということもね。古えから音楽は、意味と目的を人々に伝え、何か行動に移させるという点で、素晴らしい力を持っていた。それも、かなり深いレヴェルで…。


――『RUNALJOD』3部作の構想を思い付いたのはいつ頃でしたか? 各アルバムでルーン24文字のうち8文字ずつを採り上げるというアイディアも、初期の段階でもう決めていたのでしょうか?

ES:最初は色々なオプションを考えていたよ。でも、このやり方が良いスタート地点になると判断したんだ。凄く難しいことではあるし、非常にチャレンジングなプロジェクトではあったけどね。ルーン文字はとても複雑で、俺達が知らないことも沢山ある。だから、最も実現可能な方法でやることにした。決めたのは、かなり早い時期だったと思う。3組に分けたのは、そもそもルーン文字が通常3つのグループに分けられているからだよ。ルーンの伝統において、3つのファミリーに分かれていることはよく知られている。よって、こういうやり方を選ぶのは理に適ってもいるのさ。

 但し、(アルファベットの)順番は少し変えた。俺が語りたかったストーリーに沿ったモノにするためだ。そう、WARDRUNAは過去をコピーするのではなく、古いモノから新しい何かを創り出しているのさ。そうして──ファースト・アルバムでは文字通りの“創造”、セカンド・アルバム('13年『RUNALJOD - YGGDRASIL』)では“成長”、サード・アルバムの『RUNALJOD - RAGNAROK』では“神々の黄昏”という意味を、それぞれ持たせることになった。つまり、まず種を蒔き、それ育てて強い根を張らせ、『〜RAGNAROK』で大いなる変質──つまり、死と再生を描写しているのさ。それは自然という視点でも、神々にとっても当てはまる。むしろ、自然の中では無数に目撃されているよね? だから、ある意味では1年を描いていると言えるかもしれない。冬から春、夏から秋、そしてまた冬へ…というサイクルを、自然の死と復活と捉えているんだ。生と死──それは終わりのない循環なのさ。

――3枚のアルバムで採り上げる8文字は、フサルク(アルファベット)の順番通りにしなかったとのことですが、それぞれで扱われている文字群自体は、先ほどおっしゃっていた“3つのファミリー”の分類には従っているのでしょうか?

ES:いや、その通りにはなっていない。違う分け方にしようと決めたからね。ある明確なパターンには従っているけど──それはつまり、俺が語りたいと思ったストーリーに合わせているのさ。それで、また違った分け方になっているんだね。

――また各アルバムには、フサルクとは別の楽曲が数曲含まれていますが、これらもそれぞれの8文字と何か関連があるのでしょうか?

ES:うん、その通りだ。幾つかのルーンは複数の曲で描写する必要があると感じたんだ。だから、そういった別の何曲かは、ある意味まとまってもいるのさ。勿論、全体のストーリーとは関連があるし、同時に、異なるルーンにもつなががっているんだよ。

――“RUNALJOD”という言葉の意味についても改めて教えてください。

ES:“sound of the Runes”、“song of the Runes”という意味があるんだ。“jod”が“sound”や“song”を意味し、“Rune”、あるいは“Runa”は様々な意味を持っている。それは文字であり、秘密であり、知識であり、囁きでもあるから、“マジカルな曲”、“知識の曲”、もしくは“秘密の曲”という意味にもなるんだよ。幾つもの層がある単語なのさ。

――『RUNALJOD』3部作のジャケットには、共通した紋章のようなデザインが用いられていますが、あれはバンド名やアルバム・タイトルを象徴するルーン・ガルドゥルでしょうか?

ES:これはバインド・ルーンと呼ばれるモノで、異なるルーンのシンボル、あるいはルーン文字が組み合わされている。勿論、あのバインド・ルーンはWARDRUNAというバンド名を表しているだよ。そして“WARDRUNA”とは、“ルーンの守り人”、“秘密の守り人”、あるいは“知識の守り人”を意味するんだ。

――曲作りはどのようにして行ないますか? 古楽器を用いて? それとも、現代の楽器でまず書き、それを古楽器用にアレンジしていくのでしょうか?

ES:全て伝統的な楽器、あるいは前時代の楽器だけを使う。中にはモノ凄く古くて、考古学の発見に基づいた楽器もあったりする。それがいつもの出発点さ。あと、詩から始まることもあるし、ルーン文字で刻まれた古い一節から生まれることもある。でも、俺の音楽の大半は歩いている時に書いている…と言えるかな。俺はいつもそうしている。それこそがアイディアの殆どを引き出してくれる手段であり、媒体なんだ。

――ヴォーカル・パートの振り分けはどのようにして行なうのでしょうか? ガァールやリンディからアイディアを盛り込むこともありますか?

ES:うん、そうしたよ。特に、リンディはそうだね。彼女が書くのに関わっている曲が幾つかあるし、彼女のアイディアからスタートして書いていくこともある。当然、アイディアを出すのは俺で、彼女はそれを実行に移す…という場合もあるし、共同で取り掛かることもあるよ。

――ゴート・ホルンやタング・ホルン(いずれも角笛)、ターゲルハルパ(擦弦楽器)やクラヴィクリラ(小型の竪琴)、ルール(細長い管楽器)といった古楽器はどのようにして習得したのですか?

ES:とても長いプロセスを経て習得していったよ。今でこそ、そういった楽器に対する興味はそれなりに高まっているけど、当時は楽器を見付けること自体が難しかったし、幾つかは自分で作らなくてはならなかった。だから、長い時間がかかったのさ。ただ、最初に自分でひとつ決めていたのは、自分でそこそこ演奏することが出来るようになるまでは、そういった楽器で演奏された音楽を一切聴かないということだった。つまり、子供が試行錯誤を経て、その楽器本来の音を見付けるようなプロセスで習得していきたかったんだ。自分で試してみる前に、あまり推論を立てておきたくはなかった。だから、どうしても試行錯誤を何度も何度も繰り返すことになる。そして、そのプロセスは今もまだ続いている…と感じているよ。

――完全に独学だったのですね?

ES:そうだ。俺は学校で勉強してミュージシャンになったワケではないし、譜面も読めないからね。

――やはり、書物もかなり読んだのでしょうか?

ES:うん。たっぷり調査し、そういった楽器に関する学術的な論文を読んだり、博物館に行って自分の目で確かめたり、楽器製作者と話をしたりもした。幾つかの楽器は、その作り方を知っている職人や製作者が、今も何人かいるからね。

――最初に手にした古楽器はどれでしたか?

ES:まず、伝統的なフレームドラム(片面の太鼓)を、鹿などの動物の皮で作った。それから、ゴート・ホルンやボーン・フルート(骨笛)も最初に手に入れた楽器のひとつだったな。

――WARDRUNAの音楽が初めて世に出たのは、ドキュメント番組『True Norwegian Black Metal』('07)のBGMとしてでした。ノルウェージャン・ブラック・メタルの実情に迫ったこの番組で、WARDRUNAの音楽が使われることになった経緯について教えてください。

ES:あのドキュメンタリーを制作したのは、ピーター・ベステというフォトグラファーでね。彼はブラック・メタルのドキュメンタリーを沢山撮影していて、俺にインタビューもしている。ピーターは俺がWARDRUNAをやっていることも知っていたから、曲を少し聴いてもらったところ、しばらくして電話がかかってきて、「ドキュメンタリーの中で少し使わせて欲しい」と言われたんだ。まだ俺達の音楽が(アルバムとして)リリースされる前のことさ。あの当時、大きな反響があったのを憶えているよ。俺の音楽が使われているシーンは、自然をたっぷり撮影した場面だったから、とてもマッチしていた。映画的な効果としてね。俺達の音楽は、あの映像に相応しかったと思うし、あの仕上がりには満足しているよ。


――ところで、WARDRUNAはアルバムでもライヴ・ツアーにおいてもゲストを起用しています。当然メタル人脈とは全く違うミュージシャンだと思いますが、彼等をどのようにして見つけ、仲間に加えていったのですか?

ES:スタジオでは俺が殆どの楽器を演奏しているんだが、'09年に最初の一連のライヴ・パフォーマンスをやった時は、何人かのミュージシャンに加わってもらわないといけなかった。ただ、当時はライヴの度にメンツが違っていたものの、今は──かなり前から、ほぼ同じ顔触れになっている。この手の楽器が演奏出来る人達を捕まえるのは、そう簡単なことではないからね。

 どういう経緯で一緒にやることになったのかは、それぞれで違うよ。例えばアイリフ・グンナシェンは、ノルウェーのフォーク・ミュージック界隈の、ルールやゴート・ホルンといった古い管楽器のパイオニア的な人物だ。だから、彼に何回かのコンサートで一緒に演奏して欲しいと頼んだ時、快諾をもらったのはとても嬉しかったし、それ以来、彼はずっと俺達と一緒で、もう4年になるんだよ。確かにメタル・シーン出身のミュージシャンはいない。彼等は色々なシーンの出身と言えるだろう。こちらから見付けた場合もあるし、一緒にプレイしたいと連絡をくれたミュージシャンもいるよ。

――'14年以降、ガァールが不在となってしまいましたが、何が起こったのでしょう? 今後また彼が復帰することもありますか?

ES:彼が辞めたことに関して、特に劇的な事情は何もなかったよ。俺達の関係は、“常に扉はどちらにも開いている”というモノなんだ。辞めるのも、戻ってくるのも彼の意志次第だね。でも…どうかな? 彼が戻ってくることはないだろう…と俺は思っているよ。彼は自分の活動に、自身の音楽に専念したいと強く感じていると、俺は理解している。それはそれで全く問題ない。俺達はそれを受け入れてきたし、そのことを後悔してもいないよ。俺達は今も良い友人同士だし、そういう意味では、何らドラマティックな出来事などなかった。お互いに合意の上で袂を分かっただけさ。

――最初に話が出た歴史ドラマの『ヴァイキング』に、WARDRUNAが関わることになったキッカケを教えてください。

ES:先方からコンタクトしてきたんだ。俺達の音楽を少し使いたいということで、ファースト・シーズン用に、確か6曲か7曲、ライセンス契約を交わしたんだ。その後、セカンド・シーズンの制作が始まった時もプロダクションから連絡があり、俺の曲をもっとシリーズの中心で使いたいとのことだった。そして、番組のメイン・コンポーザーであるトレヴァー・モリスと「一緒に仕事をしないか?」とも訊かれたよ。彼と一緒にサウンドトラックを作るという仕事を…ね。それ以来、俺はそうし続けている。彼等もずっともWARDRUNAの音楽を使い続けているんだ。

――彼等はどのようにしてあなたの音楽を知ったのでしょう?

ES:ディレクターの1人が、偶然聴いたそうだよ。そして、すぐその音楽に夢中になったのさ。

――さて、『RUNALJOD』3部作を作り終えて、次はどんなことに取り組むのですか? 可能であれば、次作以降の構想、今後の活動計画を教えてください。

ES:実は今、複数のことに取り組んでいるんだ。あまり詳しくは話せないけど、そのうちのひとつはアコースティックなことをやっている…とだけ言っておこう。俺はソロ・コンサートも沢山やっていてね。そこでは、『ヴァイキング』のために書いた音楽と、完全にアコースティックなWARDRUNAの音楽を演奏している。いま書いているのも、そうしたアコースティックなフォーマットの作品なのさ。

――それはWARDRUNAとして?

ES:ああ。WARDRUNAとしてだよ。その他に、世間によく知られているWARDRUNAのフォーマットでの新しいアルバムも書いている。

――何と、WARDRUNAの新作は2枚同時リリースになるのですか!

ES:そういうことだね。

――それは2枚組で?

ES:いや、別々に出すよ。いつ、どんな順番でリリースされるのか──それを話すのはまだ時期尚早だけどね。うん、まだ話せないなぁ。

――WARDRUNAのこれまでの流れにあるフォーマットのアルバムには、どんなコンセプトが…?

ES:恐らく、これまでと同じパターンを踏襲することになると思う。俺はコンセプトがあるフォーマットや、複数の曲でストーリーを語るのが好きだからな。

――引き続きルーンの謎に迫ることになるのでしょうか?

ES:いや、ルーンは24文字を全部やってしまったから、別の何かになるよ。でも、今の時点ではこれ以上は話せない。秘密を話してしまったら、キミを殺さなくちゃいけなくなる(笑)。

――それはご勘弁を…(笑)。WARDRUNAのバインド・ルーンは、次のアルバムのジャケットにも登場しますか

ES:うん。そうなるよ。

――今後のライヴ・ツアーについては?

ES:もっとコンサートをやるよ。もしかしたら、ライヴ・レコーディングもするかもしれない。

――WARDRUNAは特別な場所でショウを行なうことで知られていますが、今後もし日本でライヴを行なうことになったら、どんな会場で演奏したいですか?

ES:確かに俺達は、プレイする環境についてはかなりうるさい。だから、この音楽に相応しい会場を探すことになると思う。その方が、リスナーにとっても、俺達にとっても、より印象深い体験になるからね。今は座席のあるコンサート会場でプレイすることが多いんだ。時にはクラシック音楽用のホールでもプレイするし、野外で、自然の中でプレイすることもある。あとは、アンフィシアター(円形劇場)とかね。スタンダードなロック・クラブは、俺達にとって理想的な場所とは言えないだろう。

――来日公演が実現することを期待しています。

ES:俺もそう願っているよ。今回、俺達のアルバムが遂に日本でリリースされることになって、凄く嬉しく思っている。これを機に、近いうちに日本に行ってパフォーマンスが出来るとイイんだけど…!

取材・文:奥村裕司


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