約1000点の展示品から見える新海誠のすべて 音声ガイドは神木隆之介が担当 『新海誠展「ほしのこえ」から「君の名は。」まで』開催

2017年11月11日 (土) 07:00

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11月11日より国立新美術館で、新海誠デビュー15周年記念『新海誠展「ほしのこえ」から「君の名は。」まで』が開催される。

現役アニメーション映画監督の名を冠した展覧会が国立の美術館で開かれるのは、今回が初めて。

新海誠は2002年に短編アニメーション「ほしのこえ」で商業デビューし、それから15年。“美しく壮大な世界ですれちがう男女の物語”を、完成度の高い作品として世に送り出し、世代や国境を越えて多くの人を魅了している。

本展覧会は新海誠の軌跡を、貴重な制作資料である絵コンテ、設定、作画、美術、映像をはじめ、世界観を体験できる造形物など約1000点の展示を通じて紹介。開館10周年となる国立新美術館では2000平米の展示空間にあわせて、初公開を含む制作資料類を特別に公開する。さらに、専門家を招いてキュレトリアルチームを編成し、「キーワードで読み解く作品世界」「新海誠と時代背景」「映像制作の舞台裏」「世界に広がる新海誠作品」など章立てで展示されており、新海誠のアニメーションをより深くひも解いていく。その新海誠監督作品のすべてが詰まっている展覧会をレポートでお届けする。

監督から脚本、作画、絵コンテなど1人で行った「ほしのこえ」


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入口を入るとオープニングムービーがあり、そこを経て開かれた空間に出ると、古いパソコンモニタが出迎える、商業デビュー作である「ほしのこえ」のコーナーへ。

監督をはじめ、脚本、絵コンテ、作画、美術などの制作をほとんど1人で行った「ほしのこえ」。その完成度の高いアニメーションは50席にも満たない映画館で上映されるやいなや観客たちに強い衝撃を与え、瞬く間にインターネットの海に広がった。まだ動画サイトなどが普及していない時代の話だ。

映画館「Tollywood」にて上映。1ヵ月で約3500人が押し寄せた


館内を見渡すと、壁のところどころに作中に出てくるセリフが書かれ、その周りには象徴的な映像やオブジェが展示されている。きわめてシンプルな展示なのだが、それ故に強いメッセージ性が感じられる。

長編劇場アニメーションに挑戦 「雲のむこう、約束の場所」


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本展示会のエリアは「章構成」となっており、1章ごとに1作品を紹介している。1章「ほしのこえ」から6章「君の名は。」まで、絵コンテや映像などを余すところなく展示している。2章の「雲のむこう、約束の場所」は、「ほしのこえ」から2年後、新海が初めて長編劇場アニメーション制作に挑戦した作品だ。

南北に分断された日本を舞台にした物語。遠くにある白い塔に憧れる2人の少年が、飛行機で飛んでその塔を見に行く計画を立てるが、それを1人の少女に知られてしまうことから物語は始まる。作中に出てくる飛行機「ヴェラシーラ」も展示されており、白い塔へと飛び立つシーンを想起させる。さらに、作品のエピローグにつながるシーンのセリフが映像と共に展示されており、立ち止まってじっくりと見入ってしまうことだろう。

山崎まさよし主題歌 3つの短編が紡ぐ「秒速5センチメートル」


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3つの短編映画で紡がれる「秒速5センチメートル」で、ぜひ見てほしいのはロケハン写真と美術背景、場面カットだ。写真と見間違えるくらい精巧に描かれており息を飲むほど。また作品の主題歌・山崎まさよしの『One more time, One more chance』が流れているコーナーも見どころのひとつ。

日本の伝統的なアニメーション制作方法で完成を目指した「星を追う子ども」


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従来の日本アニメーションの製法で完成を目指した4作品目の「星を追う子ども」。これまでの作品とは異なったジュブナイルファンタジーに挑んでいる。ここではイメージボードや色彩設定などが見られるほか、作中に出てくる「夷族」が壁の隅に潜んでいる。

レイアウト修正などを見てみると、「ありがとう」や「よろしくお願いします」などの文字があり、スタッフたちとのやり取りが見受けられる。前日に行われた記者会見の中で、新海はこの展示会で紹介されている展示物を「スタッフたちのコミュニケーションの過程、あるいは観客とどうやってコミュニケーションをとるかという過程」としたうえで「僕たちがどうやってコミュニケーションをとっているのかを見ていただきたい」と語った。このコミュニケーションこそがより良い映画作品へ繋がっているのだろう。

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4章の「星を追う子ども」エリアを抜けると、アナザーワークスとして劇場作品以外の作品が展示。また新海の現在に至るまでの軌跡や、原点となる思い出の品、作品の海外展開などが紹介されている。

なお、本展覧会の音声ガイドは自他ともに“新海誠作品ファン”である俳優の神木隆之介が担当。各作品の概要はもちろん神木自身の視点から作品の感想や作品のアナザーストーリーほか、ちょっとしたクイズなど仕掛けも用意されている。なにより聞き取りやすい声で案内してくれるのでおすすめ。

自分が伝えたいものと観客が求めているものを合わせた「言の葉の庭」


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現代の東京・新宿を舞台にした「言の葉の庭」。ここでは「自分が伝えたいもの、表現したいもの」と「観客が求めているもの」を合わせるという目標を掲げて制作したという。この作品では雨が印象的なシーンを生んでおり、このエリアでは雨を表現しているものがいくつか見受けられる。ビデオコンテほかにも、主人公・タカオがデザインした靴の作画参考品が展示されているので必見。また、物語を急展開にする“あるセリフ”が壁に書いてあるので見つけてほしい。

新海誠集大成 「君の名は。」


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最新作にして大ヒットした「君の名は。」。ここでは企画書やイメージボードほか、「君の名は。」のキャラクターがお出迎え。オープニングシーンの3D空間を再現したオブジェや、男女の入れ替わりによるしぐさの違いが書かれたもののほかに、今回使われた技法、制作工程などが紹介されている。

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最後には写真撮影が可能なフォトスポットが用意されている。瀧と奥寺ミキとのデートシーンとして出てくる展覧会の一部が再現されているので、実際に同じ構図で撮影をしてみてはどうだろうか。

『新海誠展「ほしのこえ」から「君の名は。」まで』は11月11日(土)から12月18日(月)まで国立新美術館にて開催。

(写真:工藤明日香)


新海誠&神木隆之介 記者発表会の様子はこちら

神木隆之介&新海誠が記者発表会に登壇 『新海誠展「ほしのこえ」か...

11月11日(土)より国立新美術館で『新海誠展「ほしのこえ」から「君の名は。」まで』が開催される。開幕前日にあたる10日に、記者発表会が行われた。

ローチケHMV-イベント・おでかけ|2017年11月10日 (金) 13:15

開催概要


国立新美術館開館10周年
新海誠展 「ほしのこえ」から「君の名は。」まで 東京会場


【会期】
2017年11月11日(土)〜12月18日(月)
※休館日:毎週火曜日

【開催時間】
10:00〜18:00(毎週金曜日、土曜日は20:00まで)
※入場は閉館の30分前まで

【会場】国立新美術館 企画展示室2E

【観覧料】
<当日>一般1,600円、大学生1,200円、高校生800円
<前売/団体>一般1,400円、大学生1,000円、高校生600円

・団体券は国立新美術館のみで販売(団体は20名以上)
・中学生以下および障がい者手帳をご持参の方(付添の方1名を含む)は入場無料
・11月17日(金)、18日(土)、19日(日)は高校生無料観覧日(学生証の提示が必要)
※前売券発売日やその他企画チケットの情報は、東京会場特設ホームページにてお知らせします

特別チケット

▼2017年9月22日(金)販売開始
いずれも観覧券1枚を含む、お得なセット券。

<音声ガイドセット券>※11月10日(金)販売終了
「神木隆之介とめぐる」音声ガイド
俳優・神木隆之介とともにめぐる「新海誠展」。自他ともに認める “新海誠作品ファン” の神木が作品の魅力を語りかけてくれる。観覧券(前売り一般1,400円)と音声ガイド(550円)がセットになった特別チケット。
【料金】一般のみ 1,900円(税込)
※ローソンチケット限定。詳細は東京会場特設ホームページを参照

<特別上映会セット券>※数量限定
展覧会開催期間中、新海誠監督作品の特別上映会を開催。50席足らずのミニシアター「下北沢トリウッド」で上映された、新海監督の商業デビュー作『ほしのこえ』(2002年)は、同規模の席数(45席)となる国立新美術館3階研修室ABで全3回、それ以外の作品は同館3階講堂で各2回ずつ上映する。展覧会観覧券1枚が含まれる。展覧会観覧券の料金で上映会と展覧会が両方楽しめるお得なセット券。
【料金】11月10日(金)までは前売観覧料金(一般1,400円、大学生1,000円、高校生600円)、それ以降は当日観覧料金(一般1,600円、大学生1,200円、高校生800円)

<カフェ「サロン・ド・テ ロンド」席予約セット券>
映画「君の名は。」の劇中で、主人公の瀧くんと奥寺先輩がデートするシーンに国立新美術館2階にあるカフェ「サロン・ド・テ ロンド」が登場する。本展開催期間中、2人が座った“あの席”が予約でき、サンドイッチセット(サンドイッチ、スープ、ドリンク)を食せる、本展とのタイアップ企画。タイアップ予約席は1テーブルのみで45分入れ替え制。1日当たり限定1テーブル×7組(金曜日は8組)。1組につき、1〜4名で購入ができます。
【料金など】 料金:一般のみ1名につき3,600円(席料、サンドイッチセット、展覧会観覧券含む)
定員:各回1組(1〜4名まで選択可)、相席はなし
※カフェ店頭・お電話でのご予約・販売は行っておりません
※いずれもローソンチケット限定。詳細は東京会場特設ホームページを参照


東京会場特設ホームページ


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