無人島 〜俺の10枚〜 【KOJOE 編】

2017年11月13日 (月) 18:00

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ローチケHMV - 邦楽・K-POP

新潟生まれ、NYクイーンズ育ち。日本語ラップ・シーン最高峰のMC、KOJOE(コージョー)。11月15日(水)にリリースとなる4年半ぶりのオリジナル・ソロ・アルバム『here』には、5lack、ISSUGI、BES、RITTO、FEBB、OMSB(SIMI LAB)、MUD(KANDYTOWN)、PETZ(MONYPETZJNKMN)、YUKSTA-ILL、Awich、Campanella、Dusty Husky(DINARY DELTA FORCE)ら KOJOE に共鳴するアーティストたちが参加。同業者からも圧倒的な支持を受ける男が仕上げたとんでもなく濃厚な作品は、シーンに KOJOE の存在を突きつけるものとなった。

そんな、自身のキャリアをブレイクスルーさせるような作品『here』を完成させた KOJOE がローチケHMVニュースの「無人島 〜俺の10枚〜」に登場してくれた。"日本じゃ想像できないようなスラム街" で暮らした経験を持つ稀有なラッパーが選んだ10枚の作品とは?

無人島 〜俺の10枚〜 【KOJOE 編】

Nas 『Lost Tapes』

カセットテープで買ったアルバムとしては最後の作品で West 4th の近くにある FATBEATS に行った後フラッと寄った潰れる直前のミュージックショップがバーゲンしてて。その頃 NAS もメジャーなサウンドのものが多かったのでこのアルバムは衝撃的でした。彼自身の弱さがにじみ出て、逆に人としての強さを感じました。俺自身も丁度 LOST してた時期だったのでとにかく刺さりました。俺がいた Queens のフッドでは日本人は俺しかいなかったので葛藤してることだったり誰とも共有できなくて。NAS には何回も救われました。「Doc Rags」「Purple」「Drunk by Myself」は未だによく聞きます。このアルバムがヒントを沢山くれたし俺にとってのバイブルです。



Musiq SoulChild 『Aijuswanaseing』

二十歳の時、黒人の子を連れてハーレムでデートした時にストリートで2枚5ドルでアルバムを売ってたんで、まあ違法なんすけどブートレッグのCDを、帰りの車で聴きたかったのでムード作りにR&Bを2枚買ったのを覚えてます。その中の一枚が Musiq のファーストでした。そのとき歌を本当に歌いたくなりましたね。でもそっから当分ずっとラップしかしてないですけど。その頃までのR&Bとは全然違くて衝撃だったのを覚えています。デートの帰り道「LOVE」聞きながら泣いちまったの覚えてます。気付いたら涙出ててすごい恥ずかしかったなぁ。そしたら彼女も泣いちゃって(笑)。音楽っていいねぇって。辛いことや悲しい事そのとき背負ってるものがその一瞬だけでもやばい音楽聴いた瞬間浄化されると言うか。完璧そのレベルで Musiq には持ってかれましたね。



Mr. Children 『Bolero』

超ドープなアルバム!めちゃくちゃ聴きましたね。カラオケでも「es」とかは相当歌ったのを覚えてます(笑)。丁度アメリカに行ったばかりの時のアルバムでまだ英語もそんな話せなかったしこういう邦楽には随分助けられました。「Everthing(it’s you)」も歌詞がたまらんすね。この企画のおかげで久しぶりに聴いたら案の定感情のあっち側に持ってかれましたね(笑)。大好きなソウルのアーティストと通ずるソウルを今思うと持ってるなって思いますね。「Bolero」も最強!外せない一枚です。



Yen Town Band 『Montage』

衝撃の一枚。誰もが知ってる一枚だと思いますが、「あいのうた」とかは今聴いても10年後、20年後、じじいになっても名曲確定。ポップスが素晴らしい時代に十代を過ごせて良かったとつくづく思える一枚。久しぶりに聴いたら今すぐこの映画の中の世界に潜り込んで懐かしい場所に帰りたいと言うか、そんな気持ちにさせるアルバムかな。今は今の若い世代にとっての青春のバンドだったり音楽があることはリスペクトしつつ、でもこの時代の音楽の歌詞の奥深さだったり闇だったりこれを聴いて分からなかったら若かろーがじじいだろーが音楽の会話はできねぇなって感じです。無人島も悪くないかな、これがあれば。この頃のCharaさんが無人島にいたら明日行きます(笑)!ってそうゆう企画じゃないか(笑)。



長渕剛 『BEST 〜空〜 & 〜風〜』

これもアメリカいる時に先輩から「アメリカ人になめられんなよ」っていう謎のメッセージと共に送られてきたアルバムで、かなり助けられたし、これを聴いてラップも書いたりしてました(笑)。「RUN」も「ガンジス」も「JEEP」も「シャボン玉」も「Captain of the ship」も「ろくなもんじゃねえ」も全部ゲトーでサバイブしてくための活力になったし、落ちてる時の讃歌になってました。向こうのやつには「Japanese Bob Dylan じゃねぇか」って言われましたね。「確かに」って納得したのを覚えてます。特に「ガンジス」の描写の表現が好きで普段の長渕より素直で見たそのままを歌っているのでやられました。一応そんなできてないけど「ストーリー」の歌詞を書くときに参考にして書いたりしてました。毎日英語の生活だったので日本語の先生というか、これを聴いて自分なりにアップデートしてたとゆうかキープしてました(笑)。



Bob Marley 『Kaya』

本気でドレッドにしよーか悩むくらい好きなアルバムです。高校時代これを爆音で聴いて、ビギー聴いて、Tupac 聴いて、長渕聴いてってめちゃくちゃだけどそのルーティーンに入ってましたね。全曲クラシック!「Is This Love」とかは本当俺にとって青春の曲で思い出深い曲です。心が穏やかになるとゆうか、落ち込んでる時に聴いても聴き終わったあとは世界は晴れてて。世界中の人に昔も今も愛されるも納得だし本当に伝説のアーティスト、革命家、人だと思います。シンプルだけどこんなに人々に響く音楽を作れる人は今の時代いないんじゃないかなぁ。未だに彼の音楽は世界中で流れてるしもし生きていたら今も活躍していただろうなと思います。



Damian Marley 『Welcome to Jamrock』

このアルバムはやっぱり「Welcome to Jamrock」が世界的にもクラブやストリートで大ヒットしましたよね。この頃 NY にいた自分はカリブ系、特にジャマイカ人が多いエリアにいたのでブロックパーティーとかでこれがかかった日には暴動ばりにみんな盛り上がってましたね。クラブ内では壁叩いたり、フッドで流れたら空に発砲したりする奴もいましたね。ボブの血をひいてるだけあって古き良きサウンドも継承しつつ普通のダンスホールアーティストにも出せないストリート感だったり、彼にしかできないサウンドを完璧に証明した一枚ではないかなと思います。HipHop のアーティストとも近い何かを持ってたりラップが本人好きなのでそういうフローで英語発音よりで歌ったり。ただのレゲエアーティストではないボブのようにジャマイカ人が心から誇りに思うアーティスト、いやウォーリアーではないでしょうか。流行り廃りに影響受けることなくこのアルバムは永遠にクラシックです!!



Donny Hathaway 『These Songs for You, Live!』

この世の中で一番好きなシンガーです。歌に興味が全くなかったただのラッパーの自分が歌を始めるきっかけになったアルバムです。普段映画とか見て全く泣かないのに「Someday we’ll All be Free」を聴いて号泣しちゃいましたね。「Yesterday」のカバーだったり、あの名曲の「A Song for You」なんてオリジナルを完全にキルしてて本当に素晴らしいです。完璧に自分の曲にしちゃってる。常にあったかい曲を歌っても切なさがにじむ歌が多いですよね。発音が凄まじく良かったのでかなり沢山聴いて英語を Donny から学びました。このアルバムがたまたま知人の親父さんのコレクションの中にあって Queens にいるとき発見して、かなりヘビーに聴いてとにかく Donny だけをひたすら集め倒したのを覚えてます。僕にとっての命の恩人と言っても過言ではないくらいこの一枚に救われました。皆さんも是非!



Prodigy 『H.N.I.C』

故Prodigy の初ソロアルバム!それまでは Havoc ありきの Prodigy だと思ってたので物足りねーんじゃないかなとおもったらいやいやストリート節濃すぎるくらい濃くて満腹感半端ない一枚。今回の自分のアルバム『here』にも入ってる「Prodigy」って楽曲は元々このアルバムの「Keep it thoro」の元ネタから Prodigy が他界する1ヶ月前に作っててただ単にライブでこの大好きなトラックのリミックス作って使いたいなぇって思いから作ったんですが、旅立ってしまったのでここはこれを使おうと思いアルバムに収録させてもらいました。「Diamond」とかも Tape 伸びるくらい聞きまくりましたね。Prodigy は元々体も弱いのは有名な話だったのでどうやってこんな強い人間でいれるのかなってこのアルバム聴いて当時思いましたね。PRODIGY最高!!QUEENS最高!!安らかに眠ってください!!TRAP 聴こうが何を聴こうが HIPHOP好きって言ってこれ聴いてねぇなんてありえないです!



Mobb Deep 『The Infamous』&『Hell on Earth』

ここはどうしても二枚 Mobb Deep から紹介させてください。選べませんでした。俺の青春の二枚です。Queens は自分にとっての第二の故郷なので彼らはフッドヒーローで憧れのスーパースターでしたね。今年 Prodigy が悲しくも旅立ってしまったのでここはちょっと欲張ってしまいましたが譲れません(笑)。俺を男にしてくれた二枚です。若い頃は喧嘩しに行く時にこれ爆音で聴いて魂温めていきましたね。クラブプレーはさほどされなくてもストリートではバッチバチ爆音でかかっててフルスモのシステム積んだ車が NY中で走ってましたね。「Shook One」とか「GOD Pt.III」とかは未だに聴くし、「Survival of the fittest」とか言いだしたらきりがないほど名曲だらけの二枚を若い世代にもみんなに聴いて欲しいです。



無人島 〜俺の10枚〜 とは

音楽好きには、超定番の企画「無人島 〜俺の10枚〜」。なんとも潔いタイトルで、内容もそのまんま、無人島に持って行きたいCDを10枚チョイスしてもらい、それぞれの作品に込められた思い入れを思いっきり語ってもらう。ミュージシャンとしてルーツとなるもの、人生を変えた一枚、甘い記憶がよみがえる一枚、チョイスの理由にはそれぞれのアーティストごとに千差万別だ。

「無人島 〜俺の10枚〜」過去のアーカイブはこちら



作品情報


KOJOE
ニューアルバム『here』
2017年11月15日(水)発売
レーベル:P-VINE, Inc. / JAZZYSPORT
2500円(税抜)

●参加予定アーティスト(A to Z)
5lack / ACE HASHIMOTO / AKANE / Awich / BES / Buppon / Campanella / DAIA / Daichi Yamamoto / Dusty Husky / FEBB / ISSUGI / Mayumi / MILES WORD(BLAHRMY) / MUD(KANDYTOWN) / OMSB(SIMI LAB) / PETZ(MONYPETZJNKMN) / RITTO / SOCKS / YUKSTA-ILL

●参加予定プロデューサー(A to Z):
Aaron Choulai / BudaMunk / Dehab / Devin Morrison / fitz ambro$e / illmore / KOJOE / Olive Oil / SNKBUTNO


<収録曲>

01. KING SONG Feat. Mayumi
 Prod by illmore
02. Smiles Davis Feat. Dusty Husky & Campanella
 Prod by illmore
03. PenDrop Feat. ISSUGI
 Prod by Kojoe
04. Prodigy Feat. OMSB, PETZ, YUKSTA-ILL, SOCKS, Miles Word, BES
 Prod by Kojoe
05. 80 Connections
 Prod by BudaMunk
06. Memory Lane Feat. DAIA
 Prod by illmore
07. Tokyo City Lights Feat. Ace Hashimoto & 5lack
 Prod by Devin Morrison
08. Salud Feat. MUD & Febb
 Prod by Kojoe
09. Road Feat. Buppon
 Prod by illmore
10. Mayaku
 Prod by illmore
11. Cross Color Feat. Daichi Yamamoto
 Prod by fitz ambro$e
12. PPP
 Prod by Dehab
13. to my unborn child
 Prod by illmore
14. 3rd "I"
 Prod by Olive Oil
15. BoSS RuN DeM Feat. AKANE & Awich
 Prod by Kojoe
16. Day n Nite
 Prod by SNKBUTNO
17. here
 Prod by Aaron Choulai
18. Everything Feat. RITTO
 Prod by Kojoe

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KOJOE

価格(税込) : ¥2,700

発売日: 2017年11月15日

KOJOE プロフィール

新潟生まれ、NYクイーンズ育ち。07年に NY のインディペンデント・レーベル、RAWKUS と契約し、コンピレーション『Rawkus 50 Mixtape Vol.1』に参加するもその後に RAWKUS が閉鎖。09年に帰国後は英語と日本語をミックスし、ラップと歌の二刀を使い分けた高いスキルのラップ・スタイルを武器に数々のアーティストと共演するも、完全インディペンデントなスタイルを貫き通した孤高のラッパーとして日本のシーン内で特異な存在を確立。同業者からも圧倒的な支持を受け、様々なレーベルから様々な名義で作品をリリースし、近年は OLIVE OIL や 5lack とのリンクで新たなファン層を広げているバイリンガル・ラッパー。

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