【ライヴレポ】CHAOS ASSAULT Vol.1

2017年10月03日 (火) 23:15

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ローチケHMV - ヘヴィーメタル


 9月22日(金)、23日(土)と2日間に渡って開催されたCHAOS ASSAULT Vol.1。記念すべき第1回は、初来日となるドイツのドヘヴィ・スラッジ・デュオ、MANTARを迎え、さらに日本からはBoris、DOOM、CHURCH OF MISERY、Sighが出演という豪華かつレアな顔合わせとなった。


 22日当日、雨が降ってくるではないか。しかも相当強い。確か前日までの予報では、曇りだったはず。腹が立つが、天気ばかりはいかんともしがたい。さきほどMANTARはドイツのバンドと書いたが、ギター・ヴォーカルのハンノ、実は現在フロリダ在住。前日の夕方に日本に着いたばかりの彼は、13時間という完全に昼夜逆転の時差に悩まされつつも、日本のビールを楽しんでいた。ドイツ出身だからビール好きは当然なのだが、彼はドイツ・ビールより水っぽいアメリカのビールの方が好きらしく、発泡酒を「本物のビールよりウマい!」と、通すぎる発言を繰り返していた。この日のショウはSighからスタート。1曲目でいきなりベース・アンプから音が出ないというトラブルで醜態をさらすものの、みなさん温かい目で見守って頂き、どうもありがとうございました。


 続いてはMANTAR。とにかく凄い音圧だ。「バンドの良し悪しは、人数で決まるものではない」という彼らの主張ももっともだが、やはり「2人でこの音圧は凄い」と言わざるをえない。音だけ聴いたのなら、まあまずベーシストがいないとは思わないだろう。ベース・アンプからも音を出しているのだが、完全にベースの音域もカヴァーされている。というか、明らかにベースの音が聞こえる。さらに拍車をかけるのが、エリンチのドラム。とにかくパワー・ヒッターで、一発一発の破壊力が凄く、耳が痛いほど。スラッジとカテゴライズされることも多い彼らだが、やはりMANTARの根幹にあるのはロックであることがよくわかる演奏であった。この日のトリは、Boris。彼らのステージは、すべてが規格外。大量に積まれたアンプに大きなドラ。過剰なまでのスモーク、そしてサイケデリックなライティング。そんな中で、比喩ではなく、本当に内臓や頭蓋骨がビリビリと振動するのを味わえるのだから、これはもはや儀式だ。MANTARとBorisのステージを続けて見て、果たして身体に異常はきたさないのだろうか?そんな心配をしてしまうほど、凄まじい2バンドのパフォーマンスであった。みなさん、耳は大丈夫だっただろうか。


 翌23日は天気も回復。ハンノも昨晩はぐっすり眠れたようで、とても元気そう。昨晩のライヴについても、「後半に向けてお客さんの反応が良くなっていった」と、とても満足しているようだ。今回のCHAOS SSAULTは、出演するバンド誰がトリをとってもラインナップだ。なので出演順というのは、機材の転換の都合で決定された。そんな訳で、この日もしょっぱなからDOOMというゴージャスすぎるスタート。複雑な楽曲に変拍子、そしてうねるフレットレス・ベース。80年代から独自の道を追求してきたベテランの面目躍如。


 続いてはSigh。この日は機材トラブルもなく、つつがなく終了。久々に少々の火と大量の血のりを使用。そして日本でのライヴは何と3年ぶりという、新体制CHURCH OF MISERYが登場。待ちに待ったライヴということで、ファンのヴォルテージも一気に高まる。日本のドゥーム・メタル・キングの真骨頂、ヘヴィでグル―ヴィーなステージを見せつけた。


 そしてトリはMANTAR。昨晩と同様凄まじいヘヴィさ。アンコールもあり、1時間の予定を超過するステージとなったのも、この日の盛り上がりを示す証拠。途中モッシュまで起こり、メンバーも「日本のお客さんはシャイだと聞いていたけれど、そんなことまったくないじゃないか!」と非常に満足げだった。(ちなみに私は終演後、DOOMのドラマー、PAZZ氏のラーメン店、代々木にある御天で夕食をとりました。)


 今回の企画がすべてスムーズにいった訳ではない。途中マンターのビザが間に合わないかもしれないという、心臓が止まるような情報が入ってきたりなんていうこともあった。それに今年9月のメタル系ライヴの多さは尋常ではない。ここまで集中するのは、ちょっと記憶にないほど。一方マンターの日本公演に対する意気込みは、相当のものであった。「今年のハイライトは日本に行くことだ」と言い切っていた。しかも声のトーンからするに、社交辞令ではなく本気で。期待が高すぎて、悲しい思い出にならなければ良いが、なんていうことも頭をよぎった。だが、すべて杞憂に終わった。蓋をあけてみれば、最初から最後まで大盛り上がり。MANTARもよほど楽しかったのか、「来年また呼んでくれ!!」と連発していた。

 会場に足を運んでくださったみなさん、出演してくださったバンドのみなさんに、心から感謝致します。これで終わらず、CHAOS ASSAULT Vol.2も開催できるよう頑張っていきたいと思っております。

川嶋未来 / Sigh


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