フェスデビューがまだのあなたに贈る「初めてのサマソ二体験記」

2017年09月04日 (月) 16:15

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ローチケHMV - イベント・おでかけ , ローチケHMV - 音楽フェス

音楽が好きな人なら、「音楽フェス」と聞けば、テンションは上がるもの。行ったことがない人でも、「うわー楽しそう」「いろいろな人のライブが観られるなんて最高じゃん」「お祭り騒ぎしたーい!」とウキウキするのではないだろうか。でも、そんな気持ちを打ち消すかのように、不安や遠慮のような名づけようのない何かが邪魔をして「…今度でいっか」となっている方、意外と多いのではないだろうか。

何を隠そう、ここにも一人、いる…。

何着てったらいいんだ?靴は?雨が降ったら?トイレは?ご飯は?…そもそも初心者を受け入れてくれる優しい環境なの?ホントに大丈夫なの…?

分からないが故に不安な気持ちはとめどなく溢れる。いろいろな邪念が邪魔をして、「楽しそう!」という素直な気持ちに従えない…嗚呼っ!そんな方々を代表して、皆さまの気持ちを勝手に背負い、初めて“ロックフェス”に足を踏み入れた体験記をお送りする。

フェスをご存知の方には「おいおい…」という感じかもしれないが、少しでもこれで誰かの“ロックフェス”へのハードルが下がることを祈らずにはいられない。


暦の上では夏も終わり。今年の夏はあまり天候に恵まれなかったことはあるが、様々な音楽フェスで日本中が盛り上がった。そんな“夏の4大ロックフェス”と言えば、「FUJI ROCK FESTIVAL」、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」、「RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO」、「SUMMER SONIC」だが、その中でも都市型のフェスとして、フェスの中でも“参加しやすそう”な空気のサマソニに、初参戦してみた。

キャンプではなく、大がかりなギアも必要なさそうな上に、電車で気軽に行くことができる。初心者にはいい具合のハードルの高さと言えるだろう。とはいえ、いくつものステージが点在するというフェスに参加するのが初めてだった私は、それだけで変な汗が出る。

先ずシンプルに悩んだことは、ステージがいくつもある上に、それぞれのステージで数多のアーティストが演奏することだ。

(画像上)【東京会場 会場図】(画像下)【東京会場 タイムテーブル】
共に SUMMER SONIC 2017 公式サイトより引用



「これは一体、どう見たらいいんだ?」

しかも会場図を見る限り、ステージごとにかなりの距離感があるようだ。それぞれのステージはどのくらいの時間で移動できるんだろう、どのアーティストを観たらいいんだろう、もしかして自分の組んだプランは夢物語なのだろうか…と実際に足を運んでみるまでは不安しかなく、そんなもやもやした気持ちを抱えたまま、先ずは全体像を把握しようと、散歩を兼ねてあちらこちらを歩いてみることにした。

初参戦で直面する基本情報問題


歩きながら周囲を見ると、人々が冊子を持っていることに気が付いた。あれはどこでもらえるんだろう…とキョロキョロすると、「Information」なる文字を発見。そこで無事に入手。中を見るとタイムテーブルはもちろん、サイン会やアトラクションの詳細も掲載されていてとても便利だ。ただ全体の会場図は掲載がないので、そこはスマホでカバーする。

第一段階として、先ずは幕張メッセ内を探索。中央の SONIC STAGE とそれを挟んで左右に位置する MOUNTAIN STAGE と RAINBOW STAGE。歩いてみるとそれぞれの距離はそこそこあったが、左右に横断してみるとその分相互の音が全遮断され、そのステージでの音楽をどっぷりと楽しむことができるのがリアルに分かった。会場中どこでも何かしら音楽がかかっていて、歩いているだけでもお祭り気分が味わえるのだが、それぞれがお互いを邪魔しないようになっているのだ。ちなみに幕張メッセの会場の中は空調が効いていて快適だが、熱気がスゴくてうっすら汗はかく。もちろん、空調ナシの会場の外を移動することもできるので、人混みを避けたいという人は様子を見ながらどちらを移動するか考えてもいいかもしれない。

感心したのは、どのエリアに行っても、いろいろな出店があるところ。フィンガーフード的なものからしっかりした丼ものまでさまざまな“フェス飯”があり、どのエリアもにぎわっている。あまりにありすぎてどれにするか正直迷ってしまうくらいだ。ちょっと小腹を満たしたいときでも、どこにいてもそれが可能。素晴らしい。しかも、食事ができるエリアは「お好きなところでどーぞ」というスタンス。このエリアじゃなきゃご飯が食べられない!ということは全くなく、疲れたときや次のアーティストの出演の待ち時間に好きなところでフェス飯をパクつける。もちろんベンチやテーブルはあるのだが、数に限りがあることもあり、多くの人は床に着席、そのまま食べるというワイルドさ。解放感は相当なものだ。

SONIC STAGE の様子


さらに何がスゴイかというと、観客が本当に自由なこと。先述の食事での一コマもそうだが、あちらこちらに寝そべる人が思いのほか多い。確かに湿度の高いなかなか不快指数が高い日だったので、恐らく疲れも出たのだろう。音楽に身を委ねつつ、きっといい夢を見ていたんだろうと思われる。そしてその人たちを気にする様子もなく、人々は脇をすり抜けて歩いていく。不思議な光景だ。

そして服装もさまざま。サマソニのオフィシャルグッズであるTシャツを身に着けている人は多いのだが、全然違うフェスのTシャツや、特定のアーティストのツアーTシャツを身に着けている人もかなりいる。タオルも同様。だからといって、そういうTシャツを身に着けていないと疎外感を感じるわけでもないのでご安心を。華美に着飾った方はおらず、基本は“動きやすいカジュアル”といったところだろうか。平たく言うと、まさに“普段着”で大丈夫。

MOUNTAIN STAGE の様子


ただし、靴に関してはスニーカー、もしくはウォーキング用にデザインされているサンダルを履いてくることを強くオススメしたい。会場を渡り歩けば当然結構な距離を歩くことになるし、何よりも“踊りやすい”靴であるべき。いざ気持ちがノッてきたときに「足が痛くてステップどころかリズムも刻めない」というのでは目も当てられない。一人ヒールを履いている女性を見かけて「なんというチャレンジャー」と思って感心していたのだが、その女性をたまたま帰りの電車で見かけた時には、さすがに靴を脱いでいた(笑)。そりゃあそうだろう…。

移動しながら驚いたのが、“おひとりさま”が多いこと。最初から一人なのか、別行動をしているのかまでは分からないが、一人で悠々としている人が多い(おかげで私も悠々とできたww)。さらに今回とても感心したことは、ライブ中でもパーソナルスペースが確保できるところだ。もちろん前線でもまれながら観たいんじゃい!というツワモノはそうすることもできるのだが、本当の前線以外は人の合間を縫ってある程度移動することが可能なほどに、人との距離感が保たれている。それ故、前に人が入ってきても殆どストレスを感じない。人混みが苦手だったり、ライブハウスの押し合いが怖いという方でも、驚くほどストレスを感じずに音楽を楽しむことができるのは嬉しい。

RAINBOW STAGE の様子


そして、幕張メッセの外の会場へと移動。MARINE STAGE、BEACH STAGE と GARDEN STAGE は海側にあるため、幕張メッセを出てぐるりと回りながらの移動になる。歩いてもさほどの距離ではないので散歩感覚で移動できるが、ライブのために体力を温存したい方にはシャトル利用もオススメしたい。

MARINE STAGE は、いわずもがなのマリンスタジアム、まさにメインの会場で、ヘッドライナーの演奏が終わると花火が打ち上げられるのは、まさにここ。スタンド席とアリーナ部分とで入口が違い、さらに左右どちらから入るなどの振り分けもあるので、入るときには気を付けたい。その MARINE STAGE 脇からビーチに出ると、そこにあるのは BEACH STAGE。砂浜にはデッキチェアが並び、そこに優雅に座りながらステージを眺めることもできる、開放的なエリアだ。さらに MARINE STAGE から川を挟んだ、芝生のエリアに位置するのが GARDEN STAGE。ステージ脇にはいくつものハンモックもあり、ここだけ時間の流れがまるで違う。海を望むこともできる空間で、自然を感じながら音楽を楽しめるようになっている。

MARINE STAGE の様子


都市型といっても、いわゆる室内空間だけではない、空や海や緑などの自然も一緒に味わえることができるステージ構成は実に見事。さらにそれぞれの会場で大音量で演奏しているにも関わらず、それが混じりあうことなく、自分のいるステージでのパフォーマンスにどっぷり浸かって楽しむことができる。それぞれの会場が個性的で、それだけでも本当に楽しめることに驚いた。

BEACH STAGE のゲート


海辺ではこんな光景も


GARDEN STAGE の様子


どのアーティストをどう見るか問題


先述通りに、それぞれのステージの間にはそこそこの距離があるため、タイムテーブルを見て自分なりに計画を立てても、果たして計画通りに行くのか、という疑問がある。幕張メッセ内の3ステージでも、端の MOUNTAIN STAGE から RAINBOW STAGE までの距離はそこそこあるので、続けざまにうまく見れるかというと、そういう訳ではない(実際に見損ねてしまった…)。少し余裕を持って「マストで見たい」「できれば見たい」とランク付けしながら計画しておくとよいのかもしれない。

さらに言うと、音楽が好きでいろいろな情報を持っている(あるいは気にして普段から情報を収集している)人であれば、ニュースをずっと追いかけて見ているだけでも「このアーティストが出るんだ!これは押さえないと!」とか「気になるなー、この人」というのが出てくるのだろうが、そこまで詳しくもないと、果たして誰を見たらいいのかわからない、というドツボにはまってしまう。現場に居ればそれだけで楽しい気分にはなってくるのだが、音楽フェスはやはり“音楽を聴いてナンボ”なので、ここはしっかりと事前の作業をしておきたい。

★オススメの事前作業


@これまでのニュースを総ざらい。
単純に誰が出るかをチェックするのはもちろんだけれども、注目のアーティストの映像資料や音源のチェックを一緒にしておくことをオススメ。

Aサマソニ出演アーティストの音源集をチェック。
音楽アプリで「サマソニ特集」をチェックすれば、流し聴いているだけで出演アーティストたちの代表曲を押さえられるので便利(筆者は Spotify を利用)。

B音楽好きな人に「どのアーティストに注目すべきか」という質問をぶつける。
そういう方の中には「どういう音楽が好きなの?」と丁寧に訊いてくれる方も多く、自分の好みのアーティストに最短距離で新たに出会えることもある。全くの新しい出会いを希望する場合には、単純にその人の「この人は見てみたい」や「押さえておくべきアーティスト」というのを訊いておくことをオススメしたい。

かくいう私は、Bをベースに@とAを交えて今回の初参戦に臨んでみた。周囲に音楽通が多く、フェス通も多い環境なので、それだけでも十二分。そこに自分が好きな、気になるアーティストをプラスしたら、もう目いっぱい忙しいスケジュールとなってしまったくらいだ。「なんとなく聴き出したらスゴく良くて、思わず最後まで見ちゃうとかもフェスの醍醐味」というフェス通の言葉にも心動かされつつ、いい意味で適当に、気ままに回ってみることにした。

両日のヘッドライナー、CALVIN HARRIS と FOO FIGHTERS はしっかり押さえつつ、個人的に絶対押さえておきたかったのが、BEACH STAGE と GARDEN STAGE の夕暮れ時。もちろん1日に両方は無理なので、土曜日は BEACH の東京スカパラダイスオーケストラ、日曜日は GARDEN の EGO-WRAPPIN' に決定。自分の好みのアーティストがこんなにうまく欲しい時間に欲しいところにハマるものかと、我ながら感心しつつ、そこに気になっていたアーティストや勧められたアーティストをタイムテーブル上無理なく当て込んでいき、2日間をまるっと計画した。

根本的に全てが楽しかったのだが、印象的だったシーンをいくつかお知らせすると、懐かしのナンバーがバンバンかかってノリノリで踊りまくったスカパラ(独りでもイケる!誰も見てないしww)、懐かしさに思わず一緒に歌ってしまった RICK ASTLEY、夕暮れ時と GARDEN STAGE の雰囲気に見事にマッチしていた EGO-WRAPPIN'、クールな音楽でむちゃくちゃカッコよかった HYOKOH、雨こそ降らなかったものの雷、稲光が物凄く、まるで演出の一つのようにステージが盛り上がった CALVIN HARRIS、飛ぶ鳥落とす勢いで人気のほどを見せつけた Suchmos、爆発的なパフォーマンスでスタジアムを圧倒したマンウィズ、圧巻のステージでサマソニを締めた FOO FIGHTERS…。フェスという空気も手伝ってか、観るステージ観るステージが楽しくて印象的に映るからスゴイ。自分の作ったタイムテーブルにちょっと無理があり、見られなかったアーティストもちらほらあったのだが、最終的に「絶対にこれは!」というところを押さえていたので、満足度はかなりのものだった。
ちなみに、元々曲を知っていたのは数えるほどのアーティストしかなかったが、やっぱり生のライブの迫力やクオリティーで想像以上に楽しめたので、そこに関しても心配はご無用だ。

MARINE STAGE 側にあるゲート


最後に…


ステージ以外にもあちらこちらにアトラクション的な出し物があるのもこうしたフェスの魅力だが、キッズエリアやカジノ、さまざまな企業が出している体験ブース、ボディペイントや、SILENT DISCO、SONICART などなど、それはそれは盛りだくさん。さらにはこれまでに紹介したメインのステージ以外にも小さなステージがあり、そこでニューカマーのアーティストやアイドル、お笑い芸人などが全力でパフォーマンスしている JUNGLE STAGE などもある。とにかくこのサマソニというお祭りをいかに楽しんでもらうのか、子どもから大人まで、来場者全員を楽しませようとしている配慮があちらこちらに見て取れ、もはや素晴らしすぎてぐうの音も出なかった。

初参戦の音楽フェス、結果は「非常に楽しかった」ので目標は優にクリア。こんなに初参戦者に優しいなんて想像だにしていなかったので(勝手にそう思っていたという話もあるが)、満足度は120%だった。

もっと早くに勝手に高く設定しているハードルを取っ払って、足を踏み入れればよかった…と多少なりとも後悔はしたが、いつデビューしても問題はない。新たな世界を知って得をした気分だ。
フェスデビューができていない方、ぜひ来年こそチャレンジしてみてはいかがだろうか??

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ライブレポートはこちら


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